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内面に従おう。
一連のスズメバチ騒動。
これには続きがある。
実はハチに刺された時、
今日はもうやめとこうか。
と思ったのである。
スズメバチがいたとなれば、親方は「仕事を続けろ」と言うことはない。
それはわかっている。
だが、ここが最後の長大畦畔であり、仕事を完結させたかったのと、この場に来る親方はじめ従業員の危険を排除したい・・との思いから、その「やめとこうか」を横に追いやって、僕は作業を続けようとした。
少しでも刈り取っておきたい。
僕はポールヘッジ・トリマーとハチスプレーを手にして、農道を降りる。
アタッ!!
何かに足がハマった。
給水バルブのある、コンクリート製の桝だ。
自分で草を刈っておきながら、そこにハマるとは・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1658964361388-rkbyDxGWBy.png?width=1200)
こりゃあ、もうやめとけってことかな・・
そう思った。
・・ここでやめとけばよかったのである。
けど、幸い、ケガになることはなく、打撲程度で済んだことから、僕は再び作業を開始したのである。
・・あろうことか。
細心の注意を払って作業する。
刈り取り自体はなんてことないのだが、ここは「敵陣」なのだ。それが作業が遅々として進まない理由になっている。
細い灌木があった。直径1cmにも満たない、どってことない太さ。ポールヘッジ・トリマーなら、簡単に寸断できる。
僕は、ポールヘッジ・トリマーを振るう。
すると、
バキッ!
と音がして、バリカンが止まった。
何だ??
僕はチェックする。
すると・・・
なんということだろう、ポールヘッジ・トリマーの機構部のケースが破損しているではないか!!
どうやら、中から、何かのパーツがケースを突き破ったようだ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83600447/picture_pc_f2dfbe0204d8ee4ce8fb6b735867e8cc.jpg?width=1200)
むむむ・・・
僕は思った。
神様に強制終了させられたな・・
と。
普通、こんなところ、壊れるはずがない。
![](https://assets.st-note.com/img/1659073712010-VRqRfbFLX6.png?width=1200)
僕は観念した。
きっと田んぼの神様は、「やめろ」という内面の声に従わない僕を、こういう形で、強引に止めたに違いない。
ポールヘッジ・トリマー自体は修理が出来そうであったが、嫌でもその場を離れなければならない流れになった。
これは、回避できた「事故」である。
あの時やめておけばよかったし、その気づきがあったというのに・・
近頃、内面の声に耳を向けられるようになっていたと思ったけれど、今回は出来ていなかったですね。「続けなきゃ」ってところに ”執着” が発生していたのだろう。
反省。
改めて修行しなおそう。
我が身を振り返るのだ。
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