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昨日見た夢96 〜マザーシップ〜

9月9日

続きである。

僕はビルの一室にいる。他にもいくらか人がいる。

僕達は窓ガラスに張り付き、異様な「雲」を見上げている。

いよいよか・・


周りがざわめく中、僕はそう感じている。

突如、ケータイにメールが飛び込んでくる。

政府
からだ。

デマや不確かな情報が出回っています。それらを絶対に信じないでください。

何言ってやがる。


僕はメールを無視し、再びじっと雲を見つめる。

するとそれは突然現れた。

マザーシップ・・


僕はついにそれを、この目で間近に目撃した。

デカい・・


形は円形で、その上部には複雑な構築物が並ぶ。

その船はゆっくりとビルの上側を進んでいく。

全長は3kmあるということを「誰か」が教えてくれた。

ビルのフロアはいつの間にか駅のホームのようになっている。その横をマザーシップはゆっくり進んでいく。

船にはキャプテン・ハーロックのアルカディア号のように、後部に四角い窓ガラスがあって、そこに「人」が座っている。

それを見送りながら僕は決意する。

手を上げるのだ!


迷うことなく、僕は大きく手を上げた。

すると不意に背後で声がした。

乗りますか?


メガネをした若い男性だ。見たところハーフっぽいが、何か違った雰囲気を持つ。


はい。

僕は返事する。

僕達は手を繋ぎ、ピョンピョンとジャンプを始める。

「初めてって気がしないよね!」
「先生が会いたがっているよ!」

彼は立て続けに言葉を発してくるが、僕にはそのどちらもわからない。

ホームに、友のBさんがいる。

来るか?!


僕は手を伸ばす。

はい!


僕は彼女の手を捕まえる。
そして僕達は、今度は3人でジャンプを始める。

体が浮かないといけないのかな?と思ったが、そうはならなかった。

そしてある感情が浮き上がってくる。

制服の色が変わる頃に・・


女の子の泣き顔が目に浮かぶ。

だが、それが誰かわからない。

ここで目が覚めた。

「この目」で見るマザーシップは、想像どおりの迫力だった。夢は仮想現実だから、僕はこの船をリアルに目にしたに等しい。

・・が、教訓もあったと思う。そう、泣き顔の女の子のことである。

船に乗るには準備が必要だ。いろんなものを手放すこと。

僕は、だいぶ手放したと思っていた。けれどそれは「顕在」のレベルにおいてのことであって、

潜在のレベル


にはまだ手放しきれていないものがあるのではないか。
そのうちはまだ「船」には乗れないのではないか・・

そういう事を思ったのである。

時間はもう残されてはいないだろう。だが僕は、この教訓を信じ、潜在の領域の「手放し」を進めてみようと思う。

ハードル高そう。






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