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カグツチ
火の神。秋葉神社や愛宕神社の御祭神。これは普通に知られていることだろう。
だが少し日本神話を辿れば、
イザナギ・イザナミの間に生まれ、カグツチを生んだことでイザナミは死んだ。怒ったイザナギはこのカグツチを剣で切り殺し、その遺体と剣から滴り落ちる血から、新たな神々が生まれた。
ということがわかる。
僕の知る限りでは、カグツチの出番(?)はここだけ。
人間に火を伝えたとか、纏う炎で何かを焼き尽くしたとか、なんにもない。
オオクニヌシの、因幡の白兎のような具体的な話がないんである。
まるで、死ぬためだけに生まれてきたようだ。
死ぬのか?って疑問もあるけど。
殺されたカグツチから生まれた神々だが、その中には僕の崇敬する「ハニヤスヒメ」もいる。「タケミカヅチ」なども一連の存在だ。
僕が知らないだけで、重要な神々がそこで生まれたのだろうと推察する。
以前紹介した「南宮大社」では、この一連の神々を祀っている。ここをじっくり考察すれば、何か見えてくるものがあるんだろうか?
どう切り取ればよいのか。
自分が死ぬことで何かを生み出す、とか
火というものに、何か特別な働きがある、とか
いろいろ考えられるんだけど、何か物足りない。
違う気がする。
そして、あれこれイメージを膨らまし、ようやくたどり着いた結論は、
この一連の神話は、
ガイア
を表している、というものだった。
カグツチから生まれた神々の神格は、土の神、水の神は言うに及ばず、海の神だったり、木の神だったりする。
ならば、イザナミは地球そのものであり、カグツチは火山活動、というか地球の根源的なエネルギー。時折噴火して辺りを破壊しながらも、新たなガイア生命を生み出していく。
そういうことではなかろうか。
古事記は日本の歴史書、そして、アカシックレコードか。
ならばそれを知ることで、人は未来を予見できるはず。
三千年の時を経て、カグツチは僕に何を語る?
折しも今日は、アースデー。
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