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美しい水没の景色

目を閉じて見える景色、「丹光」
眠って見る「夢」のようなもんだが、明確に違うのは、

確実に目が覚めている

ということだ。

そんな先日・・・

僕は、丹光を見た。

僕は空から、下を見下ろしている。
ゆっくり移動しながら。

低い山々、谷間に集落と田んぼが見える。

・・が、その集落と田んぼが全て水没している。

だがそれは、

息をのむ美しさ

で、透明な水に静かに沈んでいる・・という感じだった。

沈む

荒々しい、洪水・・というものとは、イメージが違う。

浄化?

もしこれが浄化なら、この景色は、それが終わった後なんだろう。
こういう浄化もあるのか・・そう思った。

浄化

さて。
以前、地元のスピの先生とお話しした時に、「水」の話が出た。
水、それも、

「清らかな水」

に関する仕事もしなさいと。

草刈りだけじゃなく、いろんな仕事をする。その中の一つに「水」。
ひっくるめて、地球環境か?と僕は思っているけど。

そして、思い出した。
学生の頃、「美しい川」を求めて、狂ったように(?)日本をあちこち旅したことを。

長良川、四万十川、川辺川、亀尾島川・・・

中でも四万十川は、あの「沈下橋」を見たくて。

沈下橋

確か、窪川あたりだったか、初めて見る沈下橋に感動し、バイクを止めて川を覗き込んだ。

限りなく透明で、清らかな水。

それこそ、引き込まれるように、僕は見入った。

川底に大きな魚影がある。
「何だろう?」
よく見たら、それは

ナマズ

だった!

清流にナマズがいるのか!
カルチャーショック。
・・今でもよく覚えている。

その、橋から見下ろした景色が、今回の丹光によく似ている。

水、古い記憶・・・

何かが頭の中で繋がろうとしている。

ふと思い浮かんだ。

そうだ。訪ねてみよう。

あの神様を。



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