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農業をひも解く31 〜労災保険に特別加入してみる③〜

今日は、予約しておいた

特殊健康診断


の日だ。
仕事を午前中で切り上げて、受診する施設に向かう。

予約の時間より早く着いたが、すぐに手続きに入ることができた。
「振動障害の検査、労災保険加入ですね。」
受付のおねーさんにそう言われ、はい、と答える。
なんせ初めてなもんで、ミョーな気分だ。(笑)

問診票を渡され、まずはこれに記入せよとのこと。
・いつからこの仕事をやっているのか
・そのうち、振動工具を使っている時間はどれくらいか
・どんな振動工具を使っているか、またその型番・重量は

などなど。

ちなみにみなさん、型番・重量まで答えられますかね?
僕は、iPadのお世話になった。(笑)

さて、それが終わったら、「検査」に入る。
ちなみに、以下は、事前に手元に届いていた検査項目だ。

これらがチェックされるということだろう。

さて。
周りは、ちょっと人間ドックに似た雰囲気。若い女性も案外多い。なんの職種だろうか?

招かれて着席するが、検査がどれも時初めてのものばかり。
・目を閉じ、装置に指先を乗せて、振動を感じたらボタンを押す(振動感覚計というらしい)
・手指10本の指先の温度を、それぞれ別に測る
・目を閉じて、指に(針を)ツン!と刺されたら答える
・指が白くなるまでギュッと抑えたのち、通常に復帰するまでの時間を測る
・血圧

そんなとこだっただろうか。

で、1番目の検査なんだけど、これが

無茶苦茶わかりにくい!!


ちょっとした外部からの刺激や騒音にかき消されてしまう。僕は、イヤマフをしてやるべきじゃないか?と思った。(笑)
結局、「えいやっ!」でしたねえ・・

振動感覚計。緑の円いやつの真ん中に指を置きます。

それが済んだら、握力。左右別々に2回ずつ測る。
これも久しぶりだった。体育の運動能力測定以来??

なつかしいでしょう?(笑)

これで検査は終了。全部で1時間くらいかな。

待合で少し待つ。しばらくして、

「22番の方〜」

呼び出されて、ドクターの問診だ。

先生は、検査結果に目を通す。
僕はこれといった持病も自覚症状もないし、普通に健康。それが珍しいのか、
「どこも悪くないんですか?」
と言われた。(笑)

やっぱ、ここにはいろんな人が来るから、中には健康状態がよろしくない方もいるんだろうなあ・・と思った。

「はい。じゃあ、障害はないということでご報告できると思います。」

これで終わりのようだ。
後で聞いたのだが、検査結果は、「労働局」に提出されるんだとのこと。

僕は先生に問う。

「僕はバッテリー式の刈払機を使っています。これは振動工具に当たらないと考えていますが、どうでしょうか?」

すると先生は、

「う〜ん。正直、機械の詳しいことまでは私にはわかりません。ただ現時点で、振動障害は出ていないですね。」

そうか、この辺りは先生もよくわからないんだ・・と思った。

どうやらこの分野、やはり、何から何までわかっている人間があまりいないのではないか?それは、農業分野の労災が、

文化的に未成熟


であることを意味する。
先日の農業新聞の記事が、それを物語っている。

8/22 日本農業新聞 第2面

勉強せねば。
そして農家さんが正しい知識を身につけられるよう、研修や講師の準備をしっかり整えよう。

しばし、お時間いただきます。m(_ _)m



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