今日の参拝145 〜ご奉仕〜
よく晴れたある日、僕はご奉仕に出かけた。
堤治神社
僕の崇敬神社である。
この日はノーアポだ。
心の赴くままにやろう、と思ったからである。
ちょうど地元の氏子さん達も清掃ご奉仕しており、僕は挨拶をして彼らとは別のエリアを清掃する。
だが、過日訪れた時にキレイにしたいと思っていたところはあらかた作業されていたため、目立たないところや、入梅に備え、側溝の落ち葉除去などをメインに行う。
この日の東海地方は暑く、なんでも34℃近くになっていたらしい。
暑いことは暑いが、僕は日頃の草刈りで暑さに慣れているので、どうということはなかった。
前にもどこかで書いたが、ただ無心に体を動かし、汗をかき、清掃という形で神に奉仕をすることは心身ともに心地よい。そこに何の損得も見返りも存在しないことが心に滋養を与えるのである。
お昼近くになって、宮司さんが帰って来られた。
僕はご挨拶をして再び作業に戻ったが、どうやら氏子さんか地元の崇敬者の方が、手水に花をあしらえている。それが何とも涼やかだ。
僕にはこんな芸当、とても出来ない。(笑)
こうやって、沢山の「人」に支えられる神社は素晴らしい。
堤治神社の御祭神は「ハニヤスヒメ」であり、土の神、堤防の神であって、商売繁盛や縁結びなどの現世利益からはほど遠い。
だからそこに奉仕する人には「私心」がない。
そこが素晴らしいのである。
午後三時、そろそろ帰宅の時間だ。
宮司さんに再びご挨拶をし、堤防に上がって、木曽川の龍神に感謝を申し上げる。
青い空に龍雲。
やはり来てよかった。
さあ、帰ろう。
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