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ゴールデンカムイ聖地めぐり(1) ~旅のはじめアイヌを学びにウポポイへ

二泊三日でゴールデンカムイ聖地巡りと「北海道はゴールデンカムイを応援してます ARスタンプラリー2022」巡りに行ってきたので記録用にまとめます。こちらでは一日目に行ったウポポイについて書きます。

行程


1日目
 千歳空港着
 ウポポイ(この記事のお話)
 千歳市水族館
 札幌散策(時計台)
 チセのある居酒屋ハルにて夕食

2日目
 札幌散策(北大散策、北海道大神宮、北大植物園)
 北海道開拓の村
 札幌散策(日本基督教団札幌教会)
 サッポロビール園にてジンギスカン

3日目
 小樽散策(聖地めぐり編)
 小樽散策(グルメ編)
 千歳空港出発

ウポポイ

北海道の白老にあるアイヌ文化に特化した国立博物館とその周辺施設です。アイヌ関連の展示がある博物館や、伝統的なコタン(村)を再現したエリア、伝統芸能の見学や体験ができる設備があってゆっくり巡れば一日楽しめます。
もちろん、「これゴールデンカムイで見たぞ!」とにやりとできるものも色々ありました。

https://ainu-upopoy.jp/

私は同行者が運転する車で行きましたが、新千歳空港から電車やバスも出てるので公共交通機関ユーザーにも行きやすくなっています。

カフェ リムセ

ウポポイのレストラン施設では道産食材や地元白老産の食材を使った料理や、アイヌ料理が食べられます!
お昼前に到着したのでまず腹ごしらえに、オハウ(汁物)セットがいただけるカフェ リムセに行きました!(アイヌ語表記は小さいカタカナがありますが打てないので全部大きいカタカナで書きます)

チェプオハウセット

セット内容は右下から時計回りに、
・チェプ(鮭)のオハウ
・漬物(たぶん松前漬け?)
・いなきびごはん
・ラタシケプ(「混ぜたもの」という意味のよう。かぼちゃサラダみたいな感じでした)
・小鉢(この日はきびなごの南蛮漬け)
・コンプシト(いももちっぽいものに昆布のきいたタレのかかったもの)
・野草茶
でした。

オハウは昆布のダシが効いてて、野菜もゴロゴロ入ってて美味しかったです。ジャガイモもごろっと入っていて、これだけで結構おなかいっぱい!
ですがサイドメニューにあるペネイモとザンギも、せっかくなのでしっかりいただきました。

ペネイモ(ジャガイモを凍らせて作るアイヌの伝統食だそうです。ちょっともっさりしたいももちっぽい感じでした)
ザンギ(言わずと知れた北海道の唐揚げ。ジューシー)

国立アイヌ民族博物館

アイヌに関する展示のメイン施設です。博物館があるところは有料のエリアになります。
ウポポイの展示はアイヌ語と日本語の併記を基本としているそうで、さっそくチケット売り場からアイヌ語の表記が表れます。

木をふんだんに使っててオシャレな天井のチケット売り場

有料エリア入ってすぐあたりにあるのが国立アイヌ民族博物館。ゴールデンカムイのスタンプラリーのチェックポイントにもなっていて、鯉登少尉ARがゲットできます。

バラの似合う鯉登少尉と博物館の入り口

博物館の中には、アイヌ民族に関する収蔵品や映像資料などが見やすく展示されています。
最初のころに杉元がこぐまを捕まえるエピソードがありましたが、これが送られる時にはこんな飾られるんですね

こぐまを送る儀式のときの礼装

作中にもよく出てくるマキリもありました。
写真撮り忘れましたけど、ぐるっと周りを見られる展示になっているので裏側も観察できます。帯とかに引っ掛けやすいようでっぱりが作られており、構造が分かって面白かったです。装飾も細かくて素敵!女がプレゼントされたマキリで男の生活力を測るという話がでてきたのも頷けます。

鞘にストラップっぽく爪や何かの下あごがついてるマキリ。お守り的な感じかな?

これまた作中に出てきたイナウ。たくさん持ってると神の国での地位があがるという話が紹介されてましたね。実際見た感じ、等間隔でくるくるするよう削るのは意外と大変そうな気がします。これも上手く削れる人はモテたりするんだろうか。

作りかけのイナウ。完成品はもっとくるくるがたくさんついてる

コロナでいくつか触れない展示もありましたが、触ってみたり、短めの映像資料をじっくり見られるブースがあったりと展示にも色々工夫が凝らされてました!映像コーナーでは、カフェで食べたオハウやラタプシケの作り方の解説動画もありました。
アイヌ語のユカラ(神謡)が聞けるブースもあって、独特のリズムが妙に耳に残ってます。展示品の説明にも、もちろんアイヌ語が併記されてました。

アイヌ語にもいくつか方言があり、こちらの説明は沙流・千歳方言で書かれているとのこと

伝統的コタンエリア

作中でアシリパさんやフチが住んでたコタン(村)が再現されてます!

湖の向こうにコタンが見えるぞ!的な雰囲気で見てください

食物貯蔵庫やこぐまの檻もありました。本来はこぐまの檻なんですが、谷垣が閉じ込められてたシーンの印象が強すぎて見たら谷垣を連想してしまいました。

こぐまちゃんの閉じ込められてた檻

時間帯によってはこのコタンのエリアで伝統芸能のパフォーマンスや弓矢体験なんかもできるそうです。残念ながら時間が合わずできませんでした。
チセのいくつかは内部も見学できるようになっています。

チセ内部に飾ってあったアイヌの漆器やら刀やら

ゴザやアイヌの方々が大切にしてた漆器類など展示してありました。ゴザは黒と赤でパターンがついててしゃれた感じになってます。
いろりの上で鮭を燻している様子とか、オオウバユリのでんぷん固めてドーナツ状にした保存食にしたものとかも再現されてました。

大量に燻される鮭!でも一家族が一冬を超す分と考えるともっとあってもおかしくないのかも。
オオウバユリのでんぷんの保存食は左のイナウの手前辺りにあるやつです

作中ではアイヌの村をのっとって潜伏していた脱獄犯を杉元たちがやっつけた後に、村の女たちがごちそうしてくれるシーンで出てきます。
オオウバユリのでんぷん保存食は、ウポポイのマスコットキャラのトゥレッポんも持ってます。

トゥレッポんと鯉登少尉をコラボさせてみた

けっこう駆け足気味に見学したのですが、展示も再現エリアも大変見ごたえがありました。ゴールデンカムイファンにとっては、「おお、あれは作中で出てきた〇〇!」と実際のものが見られてニヤニヤできるので、お勧めです!

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