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ブランデーで渋抜き?

あなたは柿の渋ぬきをしたことはありますか?

わたしは、ありません。

先日、駅ビルの中の

行きつけの果物屋さんを通りかかると、

お兄さんが

「ブランデーで渋抜きした柿です」

というので、足を止めてしまいました。


わたしはアルコールで渋ぬきができることも

知らなかったのです。

そもそも、柿には甘柿と渋柿があり、

甘柿はそのまま美味しくいただけるのですが、

渋柿はタンニンの渋みのために

そのままでは食べられず、

渋ぬきをしなくてはいけないのだそうです。

わたしの頭の中では

「渋柿→干柿」

のルートしかありませんでしたが、

全ての渋柿が干柿になるわけでは

ありません。

干柿にする以外に渋を抜くには、

アルコールやドライアイスで

渋抜きをする方法があるそうです。

少し調べてみると、

柿にアルコールを吸収させると、

渋み成分のタンニンと

アセトアルデヒドが結合して

タンニンが水に溶けなくなるため、

食べた時に渋みを感じなくなるのだとか。

わたしがお店で出会ったお兄さんは

「普通は焼酎で渋抜きをするんですけど、

これはブランデーで渋抜きをしているんです」

と話していました。

と言っても、アルコールに

柿をどぼんとダイブさせるわけではなく、

柿のヘタをアルコールに2~3回浸し、

柿についたアルコールをふきとった後、

密閉容器に入れて1-2週間おく、

という、意外とシンプルな工程なのだとか。

ブランデーで渋抜きをされたというその柿は、

少し小ぶりですが、美味しそう。


お兄さん曰く

「普通ならオーガニック食品店で売ってるレベル」

とのことで、ひと箱1080円のその柿を、

思わず買ってしまいました。

家で食べてみると、

もちろん渋みはなく、優しい甘み。

いつもならそのまま食べるだけなのですが、

たくさんあるので調理方法を調べてみると、

和え物やサラダなど、

色々と美味しそうなレシピが✨

そして、皮をむいて切って冷凍して

シャーベットのようにいただくことも

できるのだそうです。

とろとろになるまで完熟した柿を

スプーンですくって食べるのも好きなので、

しばらくは旬の柿を美味しくいただきます。

ちなみに、この柿は

山形県遊佐町の「特別栽培庄内柿」。

おひな祭りに実家に送る

啓翁桜といい、

尾花沢すいかといい、

りんごといい、

この柿といい、

今年は山形県産品に

随分お世話になっている気がします。

山形にはまだ行ったことがないのですが、

いつか行ってみたいと思います。

今回も最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。

*昨夜はお月様のすぐ上に木星が見えました。


「わたしの目でもはっきり見えるんだなあ」

と、なんだか感激しました。

櫻木 由紀

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