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日本画とパンの出会い!「パンの旅」

昨日、たまたまtwitterで
日本画家の酒井ゆみ子さんが
吉祥寺の中道通りのギャラリーで
「パンの旅」という個展を
開催されていることを知りました。 

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しかも、昨日が最終日。

twitterで見た、
こんもりとしたクロワッサンの絵を見て
「ああ、みたいな」
と思ったのです。

ちょうど台風も通り過ぎて
雨も止んでいたので、
家から歩いて行くことに。

中道通りを
「まだかな・・・?」
と若干不安になりつつ行った先の
ギャラリーは、
その空間自体に温かみがありました。 

そこには画家の
酒井ゆみ子さんご本人もいらして、
作品をゆっくり拝見していると
「この絵には金箔を使ってございます」
などと教えてくださいました。  

「日本画とパン」、
初めて聞く組み合わせでしたが、
作品には全くの違和感がなく、
むしろパンがとても神々しい、
宝物のように見えました。  

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酒井さんは
「日本古来の岩絵の具を使用し、
銀箔金箔を擦り、剥がし、削り、洗い
その上から岩絵の具を乗せる工程を繰り返す」
という、
独自の技法で描いていらっしゃるそうです。 

非常に繊細なタッチの作品で
金箔・銀箔を使っていても
派手な感じは全くありません。 
 
むしろじわりじわりと
パンの温かさや
静かなずっしりとした存在感、
を伝えてくれていて
そこに散った岩絵具からも
パンに使われている小麦粉の
香りが漂ってきそうでした。 

作者の酒井さんは病気で入院していた時に
友人がお見舞いにと持参してくれた
手作りの天然酵母パンのお礼に
パンの絵を描き、それが
「パンの旅」
というシリーズの始まりになったのだそうです。 

「さまざまなパン職人たちとの出会いを経て
パンの美しさに魅了される
パン職人の作り手の情熱
それはパンに現れる
パンをとうしてその作り手の心、
天然酵母パンの美しさを描く」 

という作者の言葉がありましたが、
思いのこもった手作りのパンは、
作った方の個性も出ますし、
なんとも言えない存在感がありますよね。 

酒井さんの作品の中では
パン・ド・カンパーニュも
どっしりと神々しく、
クロワッサンは金糸を巻いたように
美しい。 

パンと作り手さんに対する
敬愛のようなものを
感じました。  

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酒井さんは他にも花をテーマにした
「花の旅」のシリーズも
描いていらっしゃるそうです。 

ぜひまた個展に足を運びたいと思いました。 

それにしても、
twitterで投稿してくださった方のおかげで
今回の個展にいくことができたのですから
本当に、かいてくださった方に感謝です。 

中道通りの帰り道、
大好きな「カレル・チャペック紅茶店」で
ハーブの香るソフトクリームを。 
  

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爽やかな味わいを楽しみました。 

今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

*電子書籍
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英国滞在中に印象深かったパンは
元々は宗教的な意味合いのあった
「ホットクロスバンズ 」
でした。

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