見出し画像

島根県津和野『太皷谷稲成神社』『彌榮神社』

太皷谷稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)

ゴールデンウィーク真っ只中の5月4日
SLやまぐち号に乗って、
新山口駅から島根県津和野までやってきた。

SLのチケットを取るのに夢中で
ほとんどこの津和野について、
下調べをせずにやってきてしまった。

なにがあるんだろう…車窓から鳥居のようなものが見えたけど…

観光マップを見てみると、
徒歩30分くらいのところに『太皷谷稲成神社』があった。
その道の途中には『彌榮神社』が。

よし、ここに行ってみよう!

憧れのSLに乗るという夢が叶った息子は、
私の提案にすんなりとのってくれた。
同行していたじいじ(私の父)もしぶしぶ。

津和野の空は青く高く、
山は緑が鮮やかで
空に浮かぶ雲もいきいきとして見えた。

まさに【あっぱれ!】(天晴れ)な景色

夏のような強い日差しの中、参道へ続く道を歩いていると、『彌榮神社』に着いた。
こちらには後程参拝することにした。
彌榮神社の脇の道を通って行くと、大きな鳥居が見えてきた。

太皷谷稲成神社の鳥居 参道の終わりが見えない。御本殿も…。ここでじいじは離脱した(目の前の川辺で休憩)。
御由緒 こちらの御祭神は女神様の二柱のようだ。

ふむふむと、御由緒を読んでいると、
遠くから『ママ~!先に登ってるね~!』と息子。
元氣に颯爽と参道を登って行ってしまった。

こちらのお稲荷さまは、【稲荷】ではなく【稲成】と表記しており、全国でもここだけらしい。御由緒のお陰で稲荷が神道系、仏教系に分かれ、さらに神道系としては三種に分かれていることを知った。
勉強になるなぁ。ありがとうございます!

御由緒を読んでちょっと変わっているな?と思った事が一つ。
【宇迦御魂神(うがのみたまのかみ)】と一緒に【伊弉冉尊(いざなみのみこと)】が祀られている事だ。
あまりお稲荷さまに参拝することがないから変わっていると思ったのかな…
それに山にある神社なのに女神様の二柱なんだな…
しかも夫婦神で祀られるんじゃなく、
奥様お一人…ご主人様はどうなさったのか…
そんな事を考えながら参道を登り始めた。

朱色の鳥居を何本もくぐりながら参道をひたすら登っていく。
息を切らして。
鳥居の隙間から津和野の赤い屋根瓦が眼下に見えた。

山の緑と屋根瓦のオレンジがパッチワークのようで美しい

さぁっと爽やかな風が吹いて
目の前の視界が開けた。
やっと山頂…いや、境内に辿り着いた。

境内からの素晴らしい眺め 爽やかな風が吹き抜けてとても氣持ちがいい。疲れも一気に吹き飛んだ。

御手水舎で清め、
最初に『元宮』に参拝した。
次に、元宮の裏手にある御眷属をお祀りしている『命婦社』へ。
そして朱色が鮮やかな『新殿』、『新殿裏奉拝所』へと進んだ。

新殿

実は、参道を登った時の動悸息切れとは別に
ちょっと違ったドキドキを感じていた。

お稲荷様がちょっと怖かったのだ。

学生時代に京都の伏見稲荷神社に参拝した後、
一晩中胃痛に苦しんだ事があったから。
私は【見える】とか所謂【THE霊感】といえるものはないのだけど、
小さい頃から大の怖がりだった。
(小学生の頃は、夜中に洗面所の鏡の前を通るのが怖くて母にトイレについてきてもらっていた。苦笑)
全く身に覚えがなかったけど、
なにか罰当たりな事をしてお稲荷様を怒らせちゃったのかなと本気で考えて、怯えて、よくわからずに念仏を唱えながら一晩中謝っていたのを覚えている。
そんな思い出しかなかったから、お稲荷さんにはちょっとした苦手意識があったのだ。笑


でも、そんな記憶はここへきて
吹き飛んでしまった。

境内は心地よい風が優しく吹いていて、
山と空と眼下の素晴らしい景色に
心が洗われたようだった。

太皷谷稲成神社は
力強さもあり、
それでいて、おおらかな穏やかな氣の漂う
素敵な神社だった。

あぁ、お稲荷様って怖くないんだ。
あれはきっと、別のなにかにイタズラされたかな…

と怖い記憶は懐かしい思い出に変わった。

帰り道、参道を下る

参道を下り、最後の大鳥居をくぐり、一礼した。

『心が軽くなりました。ありがとうございました。』



彌榮神社(やさかじんじゃ)

稲成神社の神域を抜け、振り返ると目と鼻の先に『彌榮神社』があった。

津和野のまちを流れる『津和野川』
彌榮神社の鳥居 とてもどっしりと構えていて、力強さが伝わってくる。
御祭神は素戔嗚尊

私と息子が太皷谷稲成神社に参拝している間、待っていたじいじはこちらの神社で休ませてもらっていたようだ。
私はゆっくりと参拝したかったのだけど、
『ここはすごい歴史のあるいい神社だぞ!』と言って息子を引き連れスタスタと駅へ向かって行ってしまった。

なので、あまりゆっくり境内を見てまわる事が出来なかったのだが、境内を通り抜ける途中、
御本殿横に立っていた御神木の姿があまりに素晴らしくて、私はしばらくの間立ち止まって見上げていた。

彌榮神社の御神木 『大欅』

最近よく耳にしていた言葉を思い出した。

『自然の中に身を置きなさい』

『あなたの側にはいつも自然の聖霊がついている』

あぁ、私をここ津和野へ呼んでくれたのは
この大きな欅だったのかなと思った。

津和野へ到着したその瞬間から、
山、空、雲、風、に
なんだかとても圧倒されて、
嬉しくて、喜んでいる自分を感じていた。

太皷谷稲成神社へ参拝して
さらに癒され、
そして最後に彌榮神社のこの御神木に出会った。
出会った瞬間、ぶわ~っ!!!と
ものすごいエネルギーを感じた。

木って、『氣』のかたまりなんだと
身体で理解した。

みどりの優しくて力強いエネルギーで包まれて、
自分の心が、魂の中心からふわ~っと解放されたような氣がした。
この欅のお陰で、文字通り『元氣』になれた。

彌榮神社裏手の鳥居

御神木から御神氣をたくさん分けていただき、
魂から癒されて、神社を後にした。


帰りの電車の時間が迫っていたから
ゆっくりは出来なかったけれど、
神社から駅までの道もさすが『山陰の小京都』と言われるだけあって、とても風情があって素敵な町並みだった。
今回は訪れる事が出来なかった
教会や、安野光雅美術館、森鴎外記念館も
次回訪れた際には必ず行きたいと思う。

自然も、人も、神様も、
みなが等しく互いを大切に思いあっているような
素敵な氣が溢れた町だった。

https://tsuwano-yasaka-jinja.or.jp/

津和野の自然と、神様と、土地とのご縁に感謝して。


**************************************************
最後まで読んでくださりありがとうございます!
あなたとのご縁に感謝です🍃
おすすめの神社などありましたら、是非コメント欄で教えてください😊✨
あなたへも、この御神木の優しいエネルギーと津和野の心地よい風が届きますように😌🍃✨





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?