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海外で日本語教師をするということ(8)年金・保険他編

海外暮らしで不安に思う一つが、年金や保険をどうするか?ではないでしょうか。私と私の周りの例を紹介させていただきます。

1.年金

中国に来たばかりの現地採用の人や留学生に「年金の支払いはどうしてるの?」と聞かれることがあります。

私は、「国民年金に任意加入して払い続けているよ」と答えています。理由はいくつかあります。

・たとえ海外に移住しても、将来年金を受け取ることは可能

・支払いを続けていれば、年金受け取り時の金額に反映されるから

・(家族がいる場合は、)万が一のための、家族に支払われる遺族年金

・病気やケガで障害が残った場合の障害年金

日本にいる家族に代わりに手続きしてもらったり、日本の口座から引き落とすことも可能です。外務省のホームページも参考にしてみてください。

私の場合、一生中国で暮らすことは考えていない、ということもあり、特に年金には気をつけています。

なお、中国でも外国人に対して年金制度ができはじめました勤続13年、同じ学校で勤務すれば年金にあたるお金を受け取れるそうです。制度として、耳にしましたが、省によっては年数も金額も異なり、また実際に受け取っている人を見たことがありません。

13年間同じ学校に居続ける…というのもなかなか大変なことです。多くの外国人は、1年ごとの契約更新、長い人で5年間です。制度としてありますが、外国人の私たちにとって現実的なことかどうかはわかりません。

2.国民健康保険

住民票が日本の住所に残っている場合は、国民健康保険に加入できます。

日本人教師の仕事は、一年のうち約4カ月が日本で滞在することになります。私は、万一の場合に備えて、加入しています。

3.民間の海外保険

民間の海外保険に入るメリットは主に二つ。

・地域によっては、日本語対応可能の病院にキャッシュレスで受診できる(直接私たちには関わらないけれど、治療費水増し請求問題が潜んでいる…これはまた別記事で)

・後払いにはなるものの、医療費を請求できる

医療費が高い国では契約はマストだと思います。渡航先が中国の場合、1年間で約9万〜15万以内になると思いますが(保険会社要問い合わせ)、それだけ医療費を使うのかどうかも冷静に考えるポイントです。

中国のローカル病院では、医者に診てもらう費用は安く、5〜15元ほどですが、薬代は日本の十割負担と同じくらいの価格です。気管支炎で病院にかかった時は、薬代含めて約5000円ほどでした。

健康な人であれば、保険加入は見送ってもいいと個人的には思っています。

4.学校からの手薄い保険

これまで日本の制度について書いて来ましたが、外国人教師向けの保険制度の補償対象は以下のようになります。

・事故により怪我をした場合

・3日以上入院した場合

現地に来て、何度も病院通いをしましたが、これまで3日以上の入院治療に至ったことはなく、一度も学校の保険を使ったことはありません。(過去に使った例がなく、調べなければ使い方すらわからないと学校事務に言われる有様)

中国での入院費はそこそこ高いです。また、保険があると言っても、先に自己負担するケースが多いです。(動けるような状態であれば、)3日以上入院するくらいなら、日本に帰って治療することをオススメします。

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