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海外で日本語教師をするということ(2)ビザ手続き編

採用まで漕ぎつけた後、最大の難関は、就労ビザ取得手続きです。実際の業務より何より大変でした。時間に余裕をもって、計画的に取り組みたいことです。

1.必要書類

学校や省によって要求される書類に違いはあります。事務の人に何度も確認しましょう。

・履歴書(自作のものでOK)

・写真(背景は白、髪の毛が顔にかかるとNG)

・パスポートのPDF(有効期限のチェック大事)

無犯罪証明書

身体検査(中国に入国後でもOK)

最高学歴学位の証明 及び 各種免許

仕事の証明書(これの厳しさは学校による。私のところでは、日本語教育での指導歴2年以上、非常勤・アルバイト不可)

・ビザ申請書

・契約書

太字にしたところが少々面倒な部分。

全部の書類を揃えるのに、東京などの首都圏在住者で最短3週間程度、地方在住者でも飛行機なり新幹線を使って東京に行ける環境なら同じく最短3週間程度、郵送のみのやりとりをするなら…1ヶ月半は見ておいたほうが無難。

2.無犯罪証明書

各地方の名前+犯罪経歴証明書と検索すれば手続き方法が出てくる。

顔写真付きの証明書と大学が出してくれる「犯罪経歴証明書」が必要ですよっていう書類を忘れずに持っていくこと。

書類を受け取った後は、外務省(約1営業日で対応してくれる)→ビザセンターなど各領事館へ持ち込み(こちらが払う金額によって受取日が異なる)

外務省ホームページをしっかり読んで手続きしてください。

なお、大使館で認証してもらうまで絶対にあけてはいけません。私はこれをしくじり、二度同じ手続きをしました…。


3.身体検査

日中友好病院や大学病院でも検査できますが、20000円以上しました。荷物になりますが、検査結果とともに肺を写したレントゲン写真なども中国に持ち込む必要があります。また、現地に入ってから、医師の記述や検査項目の不足などの理由で、現地で再度検査を受けさせられている友人もいました。

中国に入国してからでも受けられるので、現地での受診がオススメ。費用も5000円程度で済みますし、現地の指定機関なので、「これは使えません」なんて心配もありません。

4.最高学歴の証明書 及び 各種免許

本当に面倒です。ネットで調べれば手順が出てきます。

私の場合は、学位をカラーコピーして原本とともに持って行き

公証人役場→法務局→外務省→ビザセンターまたは領事館へ持ち込みました。

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(外務省サイトより)

東京、神奈川、大阪の方はワンストップサービスも利用できるみたいです。

5.仕事の証明書

若者にとって、結構ハードルが高いと思います。

・常勤で日本語教育(事務不可)に関わる業務で2年以上の職歴証明書

基本的にはこの条件がマストです。でも中国なので、例えば勤務先の学校の先生が色々なツテを持っている場合も多く、相談次第でなんとかなる世界だったりします。あとは、意外とこういう時に教員免許が役に立ったりします。(国語、英語など言語系を持っている方はとくに)

6.ビザ取得までにかかった費用

交通費を入れると10万円くらいかかりました。

交通費抜きで、純粋に取得などにかかった費用は、5万円くらいでした。一番かかったのは、ビザセンターでの費用。お近くに領事館がある方は、そちらの方が安くすみます。

出発前から出費が重なり、心が折れそうでした。


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