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海外で日本語教師をするということ(3)準備編

就労ビザまで取れたら、出発までの準備です。人によっては、当たり前の内容かもしれませんが、私はその基本的なことすら知りませんでした。何らかの事情や目的で、今まで日本語教育畑にいなかった人が、海外で日本語教師をすることになった方のご参考になれば幸いです。

1.教材は持参すること

赴任先の地域にもよりますが、日本語の授業で使えるような教材は、基本的には現地で手に入れることは困難です。持ち込むと便利です。

(もちろん教科書はいただけますが、使いづらいor使えないものが多いのも事実です)

私の勤務先の学校は、日本語学科の規模が大きく、図書館も使い勝手が良いと聞いていたので、あまり心配もせず、向かったのが大間違い。中国人による中国人のためにかかれた日本語の本や古い本ばかり…。学生の興味や関心を引くことのできる資料やゲーム、教材、また自分で調べる用の参考書は見当たらずとても後悔しました。なお、他の先生方はきちんと持ち込んでいらっしゃいましたが、共有していただける、という雰囲気でもなかったので、少し辛かったです。

友人の学校は、事前に「事前に各種教材や資料は持ち込まないと大変です」と学校から注意があったようです。親切ですね。

行ったばかりの学期は何とか今あるもので、と必死に頭を絞って工夫しましたが、途中帰国の際には、池袋のジュンク堂の日本語教育コーナーで本を爆買いして、中国に戻りました(笑)

2.(中国限定)VPNを契約すること

中国では、Google、Twitter、YouTubeをはじめ、日本で普通に見られるものが規制されて見ることができません。今、これを書いている私もVPNを通して、更新しています。

無料VPNもありますが、セキュリティ面で不安があるのと、何より接続時間が短く、不安定です。特に、イベント期間(国慶節その他)のときは、ほぼ繋がりません。

「私は日本のものが見れなくても結構よ」という人がいると思いますが、学生自身がVPNを使って色々なものを調べ、発表してくれるので、話題を共有したり、動画を見せたりする際などにも役立ちました。

私はSNSヘビーユーザーのため、色々な会社を複数契約して試しましたが、価格・サービス・安定さでオススメできるのは

かべネコVPN です。

なお、学内のインターネット環境は総じて悪いです。私の感覚的には、3Gかそれ以下でした。学校によっては、1ヶ月に使えるWi-Fiのインターネットの量が限られています。(10GB、20GBなど…)使い切ってしまうと、翌月までWi-Fiは使えません。

3.SIMフリーの携帯

海外によく行かれる方はご存知の方も多いと思いますが、現地でも今の携帯を使うには、SIMロックを解除していく必要があります。

これをしていないと、現地でまた携帯を購入しなければなりません。

もちろん中国でも携帯一台買うには、日本で携帯の本体代金を一括で買うくらいお金がかかります。最初は色々なことにお金が飛ぶので、それなりの出費です。

また一部のAndroidを買ってしまうと、残念ながら日本に帰った時に使えません。中国だけで使う!と割り切るなら別ですが。

なお、中国の携帯の使用料金はとても安いです。1ヶ月ネットをほぼ無制限に使えて、300円なんてこともあります。(新学期のキャンペーン時に契約するのがお得)

4.どこでも買えそうな意外なものだけど…

最後に、私の持ち込みオススメ品は「文房具」です。

文房具なんてどこでも売ってるじゃん!?と思われる方。はい、どこでも売ってもいます。でも思うのです。

日本の文房具は質がいい!

教師なら頻繁で使うであろう、ボールペンやシャーペン、チョークなど…。現地でも購入できますが、とにかく折れる折れる、漏れる、汚れます。

些細なものですが、毎日使う「相棒」なので、使いやすいものを持って行った方が効率がいいと思います。

今の時代、ネットも発達していて、割高ではあるものの、外国にいてもメイドインジャパンの日用品などは手に入れやすくなっています。ある部分だけ切り取れば、日本より優れているところも数多く見受けられ、驚くことも多々ありました。

その中でも今回特に事前に準備した方が良いものを取り上げました。

具体的なオススメの参考書や教材については、また別の機会に紹介させていただきます。



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