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生命理工学系2年4Qの授業の感想

4Qお疲れさまでした。東工大の生命理工学系に所属しているゆきまりもと申します。授業の感想をnoteで書いていきます。点数は参考程度にお願いします。この授業の振り返りも4回目になります。下のサイトから今までのnoteを見ることができます。

生命理工学系専門科目

生命理工学系の座学は、2年の後期から同じ時間帯に2つ以上の科目が開講される場合もあります。

生命理工学基礎実験第三

生命理工学系の実験科目のうち生化学分野の実験を行う科目です。実験に時間がかかることもあり、休みも少し多めでした。
有機化学分野の実験は課題のみ答えればよい、という形でしたが、こちらは背景から結論までしっかりレポートを書く必要があります。期限は2週間です。実験が長くて疲れたし、書くことも多くて大変でした。後半は実験が連続していたのと、期末期間だったこともあって考察が甘かったですね…
分野的な問題ですが医学向けの生化学の本が参考になったかも
(月木5~9限、89点)

基礎生物無機化学

無期は前後半の時間割があり、前半は1人の先生が6回授業を行い、中間テストをします。後半は2人の先生が3回ずつ授業をし、まとめて後半分のテストをします。後半の先生は授業をしっかり聞いて板書も取らないとテストは難しいかも。
なぜか生協で教科書販売がされておらず、一人一人取り寄せる羽目になりました。教科書必要なくせに生協に申請をしていなかったからだとか
勉強が全く足りませんでした…真面目にやっていた人は点数が来ているので全員に厳しいわけじゃない(と思います)
同じ時間帯に遺伝学が開講されています。遺伝学の方が人数は多そうでした。
(火金1~2限、74点)

生命情報学

2人の先生が前後半でそれぞれ授業を行います。
前半の内容はバイオインフォマティクスです。配列アラインメント、オミックスデータ、メタゲノム解析、機械学習あたりを勉強します。
課題自体は特に必要とする技術はありませんが、配列アラインメントとかランダムフォレストについて知っておくと楽しめると思います。前半は2回のレポートでした。
後半の内容は統計力学を学びます。計算地獄なので、苦手な人はここで苦しむかも。後半は2回の小テストでした。いくつか式を覚えてないと解けないので難しかったです。ほとんどの学生が小テストの点数が悪く、救済課題が出ました。
他の講義と違い、生命らしくない授業です。プログラミングや統計力学の基礎知識がある人にとっては面白いと思います。
同じ時間帯に生物化学工学が開講されています。
(火金3~4限、82点)

有機化学第四

アルドール縮合、カルボン酸とその誘導体、アミド、ベンゼンの置換基の反応性を扱いました。今まで通り、毎回の小課題+5回ごとの理解度課題(中間テスト)です。
この科目は生命系の多くの人が受講する科目なので少し教室が窮屈です。モニターや黒板から遠いと文字が見えにくいので、穴埋めがある場合はいい場所の席を早めに取っとくといいかも。
今までに習った反応を当然のように使うので、有機が苦手な人にはつらくなってくるかも。前に習った反応を覚えていなかったので、テストもできませんでした。ボルハルト・ショアー現代有機化学の答えを持っていると勉強に役立ちます。
(火金5~6限、79点)

文系・英語・第二外国語科目

表象文化論B

自撮りをテーマに映像の世界にいる自分と現実世界の自分はどう違うのか考える科目です。話は面白いし、先生が他の人の意見を紹介してくれるので、楽しかったです。
毎回のGoogleフォームに加えて、最後にA4で講義内容に関して考察する課題が出ます。授業で話したことも参考になったので、書きやすかったです。
遅刻に対してゆるい先生で、授業終了10分前に「これから授業に来る人もいるので(Googleフォームの)QRコードはもう少ししてから出します。」と言っててびっくりしました。
(月木1~2限、97点)

英語第八(LS)

英語第七と同じくテーマ指定のペアプレゼンをする講義です。隔週で長めのリスニング、最終週には講義内容を踏まえたエッセーを書くので疲れました。
ペアがいるとプレゼンは気が楽ですね。
リスニングが絶望的だったので点数が伸びなかった…
(月曜3~4限、88点)

スペイン語初級4

4Qになっても成績評価方法を決めきれないゆるゆる授業。3Qよりちょっと真面目に授業をするようになったかも。
毎回のGoogleフォームで勉強したことを書くことで出席を取り、課題は中間課題としてそれまでの文法をまとめるレポート、期末は後半の授業をまとめるレポート+音声課題です。出席と必須課題で85点が取れます。今まで通り、追加レポートで更に点数を稼げます。また、期末には任意でテスト(規則動詞の活用表の穴埋め)を受けることができました。
先生がおっしゃるようにスペイン語の文法の定着はしませんでした。先生方はそれぞれスペイン語圏の異なる地域に詳しいので、スペイン語圏の文化の話は文化の違いを知れて楽しかったです。99点の2Qより明らかに頑張ったのに伸びないのはなぜ?
(水曜3~4限、96点)

2年1Q~4Qの時間割

1Qから4Qで計56単位を取りました。生命理工学系ではGPT(Grade Point Total)を用いて3年の夏休みが終わる頃に研究室を決定します(21Bの場合)。GPTは簡単に言えば、取得単位の合計点のようなものです。単純に言えば、より多くの科目を受け、より高い点数を取れば高くなります。一年間で受けることのできる単位数の上限である56単位もあると、全休を作ることは難しいですし、1限にも授業は入ってきます。

私は、前期に30単位、後期に26単位を取りました。後期は授業が難しくなることも考えると、前期に多めの授業を受けた方が良いかと思います。文系教養や系外、300番台にも受けやすい授業は多いので、前期のうちに受けておくことを勧めます。系外科目だと、材料系、応用化学系、化学系あたりは学んでいる内容が近いので取り組みやすいかと思います。また、余裕があれば夏休みや春休みに開講する科目を受けることで負担を分散できると思います。

時間割の例です。英語、第二外国語、必修選択文系(最低2単位×2科目)、200番台生命系科目(必修実験、選択の座学)に加えて、材料系の材料量子力学(1Q)、300番台の合成生物学(2Q)、文系科目として3科目に表象文化論B(4Q)を取りました。


一年間で取った科目です。1Q、2Qは15単位ずつ、3Q、4Qは13単位ずつです。黄色は200番台生命系科目、濃い黄色は300番台生命系科目、赤色は生命理工学基礎実験(200番台必修実験)、青は系外科目、緑は文系科目です。

4Qは勉強することも難しくなったうえに、授業以外でやることも増えてなかなか成績が伸びなかったです。生命系が本当に大変なのはB3の前期なので、これより授業が多いとどうなることやら…
ただ、必修英語は外部試験で点数を取るだけの英語第九しかないので、その分しんどさは減りますね。
研究室決定の時期も近づいているので、将来を見据えた行動もしていきたいですね。



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