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備忘録⑥ 転職活動中に考えていたこと

消費財メーカーからメルカリへ

備忘録⑤までは、消費財メーカーにおいてロジスティクス×数理最適化という切り口で仕事をしていたときの話でした。今回はそこからメルカリに移るに至ったときのことを思い返してみます。

なぜ前職を辞めようと思ったか

前回まではさも楽しく仕事してるかのような書きぶりだったのになんで転職するんだって思われる方もいらっしゃると思います。

ざっくり言うと、会社の私への期待と自分の方向性が一致しなかったからになります。
会社の期待 :物流基幹システムを長期に渡って守っていく
自分の方向性:あの手この手で物流を改善し、あわよくば競争優位を築くようなことをする
でした。

自分の方向性については新卒2年弱の若造が何をたいそうなこと言っているんだという感じですが、なぜか意識高くなってしまいました。

特に辛い思いをした等のことはなく、「いい会社なんだけど、組織も自分の考え方も変わり、方向性が合わなくなっちゃった」ということです。

ゆるめの転職活動

絶対に辞めてやるぞというほどの勢いでもなかったので、以下のような形で転職活動といっていいのか分からない過ごし方をしていました。

  • 現職でなんとかならないのか探りつつ

  • とりあえずビズリーチに登録して、カジュアル面談のお誘いは受ける

  • まずは外の世界を見てみて、ご縁があれば転職してもよし、外を見たうえで残る判断をしてもよし

2カ月ほど上記の過ごし方をしていたら、「思ったより早く」「思ったより良い機会に」巡り合いました。
本当は4年目あたりで転職活動するときに勝手が分かるように今のうちから動いておくか~というつもりが、2年目の途中で転職する形になりました。

ロジスティクス×数理最適化を考え直す

新卒のときに考えていたことは、「ロジスティクスというドメインで数理最適化を活用して、大幅なコスト削減を達成してやるぜ!」でした。
ありがたいことに配属後いきなりそういう仕事をさせていただいたので、自分の中で上述の切り口にアップデートがありました。

ロジスティクスというドメインについて

  • 数理最適化の活用先として有望という目で入門したが、普通にドメイン自体が面白い

  • 一生付き合っていきたいかは分からないが、とりあえず直近10年くらいは打ち込んでもいいかなと思える

数理最適化という手段について

  • 数理最適化をビジネスに適用する専門家という存在がめちゃくちゃ価値があると思えたが、自分はなんとなくその方向ではないと感じた

  • 現場のオペレーション改善、標準化、ロボット導入なども含めて、目的に対して適切な手段を選んで実行しきれる人材になりたい

  • データ分析を使うにしても、深層学習や強化学習を使うよりも、「可視化するだけ」や「回帰分析を上手く使うだけ」みたいに、よりシンプルなやり方で成果を上げることに注力したいと感じた

ということで、ロジスティクスというドメインは固定しつつ、問題解決の手段としてはデータ分析は得意技の一つとして備えながらも「少ない努力で大きな成果を出す方法を見出し、実行しきる」という経験を積めるといいなと考えていました。

転職先の検討

上述の考え方にのっとり、転職先としては以下のような企業・職種が候補でした。具体的には書きませんがご容赦ください。

  • ロジスティクスドメインのコンサルタント

  • 物流企業のデータサイエンティスト

  • 小売業のDX担当

選択肢によってロジスティクス×数理最適化のどこをどういじるかが変わってきますが、選考も受けたうえで基本的にどんな選択をしても楽しめるイメージが湧きました。

結局メルカリへ

最終的には、上記のどれにも該当しないメルカリに進むに至りました。
私が転職活動をしていたタイミングで、メルロジという子会社を設立してデータアナリストのポジションの募集がありまして、ご縁があってカジュアル面談から選考に進み入社しました。

メルロジは何をしようとしていたかというのは、検索していただくといくつか記事があるのでそちらをご覧いただけると幸いです。
(すでに吸収合併されているので積極的にリンクを貼るのは避けます)

当時この選択をした際に何が魅力的だったかをざっくり書きます。
メルカリはフリマ事業を行うことで循環型経済を推進していますが、1件売買が成立するごとに物の移動が1件発生し、物流にも環境にも負荷をかけることになるというちょっとした矛盾を抱えています。
そんな中でいかに三方よしの世界を作るかということ、また既に大量の荷物を抱えている事業規模で何か変化を起こそうそすると大きなインパクトがあること、これらがとても魅力的でした。

転職してどうだった?

良い選択だったと思っています。
貴重な経験をさせていただきながら、楽しくやっております。

一点だけ補足すると、私の職種はデータアナリストということにはなっていますが、今は何でもやっています。
これは自分自身で希望してそのような仕事のアサインをいただいています。
このあたりの考え方については自分でもまだよく分かっていないのですが、そのうちnoteに書きたいと思っています。

今回も駄文にお付き合いいただきありがとうございました!


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