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なぜ格ゲークソアドバイスは減らないのか【part10-スト6情報】

この記事は攻略ではなく情報です。
今回は、特にtwitch配信者などによくみられる「格ゲークソアドバイス」について科学的に、具体的には進化論と脳科学の両面から、詳しく解説します。

前提1:ヒトのDNAは古代とまったくかわっていない

大昔、ヒトが棒などでナウマンゾウなどを狩りにでかけていたことは、歴史の授業などで習ったかと思います。つまりはリアルモンハンです。
今でこそ、言語が発達し、スマホを使いこなしている現代人ですが、実はヒトのDNAは、リアルモンハンしていたころとまったくかわっていません。なぜなら、文明の急速な発達に、DNA(の進化)がまったく追いついていないからです。
ヒトのDNAは、たとえ今産まれる子供であっても「リアルモンハン時代にアジャストされている」とも言えます。これが一つ目の前提です。
そしてこれが前提2につながります。

前提2:男性脳と女性脳

今でこそ「男女共同参画」が推進されていますが、リアルモンハン時代は明確に男女で役割分担が決まっていました。
男性が狩りを担当し、女性が(今でいう)専業主婦的な役割を担当する。
これ自体は「良い、悪い」というものではなく、ヒトという生物が進化するうえで通ってきた進化の道という事実でしかありません。

男性脳と女性脳。
そういったものがある、という話は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
現実には、男性の8割くらいと女性の2割くらいが男性脳女性の8割くらいと男性の2割くらいが女性脳と言われています。ちなみに最近はやりのLGBTや性の自認とはあまり関係ありません。

男性脳と女性脳の差は色々あるのですが、ここでは大きく2点挙げます。
1:共感能力(男性脳は低め、女性脳は高め)
2:狩場での闘争本能および瞬時の指示だし(男性脳は高め、女性脳は低め)

高め・低めに関してはあくまで「そういう傾向にある」程度のものしかありません。当然、同じ男性脳・女性脳でも個人差があります。
まして、共感能力が低すぎるから男性はダメ! というものでもありません。
しかし、この2点の差がクソアドバイスをうむ大きな要因となっています。

2つの前提から導き出される現象

格ゲーという戦場は、昔も今も、圧倒的に男性プレイヤーが多数をしめます。現に、2023年度SFリーグにおいては、全選手が(少なくとも生物学上は)男性です。
もちろん、近年では格ゲーのハードルが下がり、女性プレイヤーもだいぶ増えてきましたが、それでもまだ男性プレイヤーが圧倒的多数といってよいでしょう。
したがって、格ゲー配信にてコメントをする人も自然と男性が多くなります。

配信者のプレイングに関して、男性脳を持つリスナーがアドバイスをするのは、かつて狩場にて連携して獲物を狩る際に、仲間に出していた指示だしと似たようなものなのです。
そしてそのアドバイス(クソアドバイス含む)は、男性脳の行動としては極めて本能に沿っている、とも言えます。
狩場では命の危険が常に伴うことから、長々として悠長なアドバイスができません。他人に共感する余裕も、必要もありません。
よって、男性は短めのアドバイスをすることで、問題解決によりコミュニケーションをはかろうとします。
頼んでもいないのにやたらと他人にアドバイスをしたがる背景には、こういった生物的なバックグラウンドがあるのです。

結局、どうあるべきなのか?(配信者向け)

クソアドバイスはこれからもなくなりません。本能に基づいた行動である以上、どうしてもクソアドバイスはうまれてしまうからです。
よって、クソアドバイスをするリスナーに対しては、「男性脳の持ち主はこういう傾向にあるんだなぁ」と認識したうえで、ふわっと受け流すのが現実的な解決策となります。
「我慢しろ」ではなく「うまく受け流す」。
これができないと、おそらく配信していてもつらいばかりだと思います。

結局、どうあるべきなのか?(リスナー向け)

あなたがたとえレジェンドランク(現時点で最高のランク)プレイヤーであっても、格ゲーのうまさとアドバイスのうまさは比例しません。プロ野球において、名選手が名監督とは限らないのと同じです。
そのことをよーく頭に入れたうえで、少なくとも求められていないアドバイスはしないほうがお互いにとって有益である、ということを理解しましょう。


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