【スト6MR】意外と知らない?!レーティングを知ろう~ユキのオトナ授業96時間目
はじめに(この記事について)
この記事では「イロレーティング」について解説します。
タイトルにスト6とありますが、スト6のマスターランクにおけるレート(以下MR)では、このイロレーティングと呼ばれる方法を採用しています。
以下、たんにレーティングと呼称する場合はこのイロレーティングのことを指します。
なお、レーティングの本質を理解するには、本来対数(log)など高度な数学の知識が必要ですが、この記事ではそういった数学要素は極力排除しています。数字が苦手な方もご安心を。
レーティングとは
「プレイヤーの強さの指標となる数値(の求め方)を決めようぜ」
「でも勝率だと明確な指標にならなくね?」
こういった事情によりレーティングはうまれました。
なぜなら、対戦相手のレベルの高さにより、勝率はいくらでも変動するからです。
MR1500は平均なのか?
マスターランクに昇格したプレイヤーは、一律1500という初期レートを与えられます。これは、昇格までのランクマッチにおける勝率に変わらず全員一律です。
そのため「1500は普通程度の強さ」と思い「1500以上をキープできないなんて、自分はなんて下手なんだ」とへこんでしまう方がいらっしゃるようです。
そういう方にみていただきたいのがこちら。
(1) XユーザーのCat Cammy (SF6 Stats and Data)さん: 「#SF6 #StreetFighter6 Comparison of ranked mode leagues between SFV and SF6. If you appreciate my work, you can support me with a follow or with a coffee! https://t.co/tU9Kf6eGpr https://t.co/9agNFMYGB6」 / X (twitter.com)
上に引用したポストは、元々スト5とスト6のランクを比較したものですが、ここではスト5については言及しません。
着目するのはスト6のマスターにおける分布です。
さきほどのポストにはられた表を、ものすごくおおざっぱにまとめるとこんな感じです。
・最もプレイヤー分布が多いレートは1500-1600
・次に多いのは1400-1500
・MRなし扱いの人も同じくらい多い(マスターにあげた後ランクマを一切していない)
この三つが最も大きなボリューム層です。
MR1600……ときくと「普通よりかはうまい」程度にしか思わないかもしれませんが、分布からみた場合、1600を超えた時点でかなり少数派なのです。
クラスメイトに金持ちあんまりいない論(かなしいげんじつ)
実は現実の経済においても似たようなことが言えます。
学校のクラスメイトを思い出してみてください。金持ち(の子供)って、クラスにそう多くはなかったのではないでしょうか?
(公立と私立の違いなどにより異なるかもしれませんが……)
そう、現実の社会においても「ごく一部の大富豪」を「その他大勢の少し貧困」が支えています。スト6のMRにおいても似たようなことが起こっているというだけです。
レートはゼロサム、つまり一切の余分がない奪い合いです。レジェンドプレイヤーが2300になるためには、多数の無名のプレイヤーからレートを搾取しなければならないのです。なんだか書いてて悲しくなってきました
レートと勝率の目安
最高MR更新を目標に掲げている方もいらっしゃるかもしれません。
そういった方へ、目安となる必要勝率をまとめます。
・レートを100あげるためには、同じレートの人に64%の勝率が必要
:レートを300あげるためには、同じレートの人に85%の勝率が必要
いかがでしょうか?
補足しておくと、ここでいう必要な勝率はずっと維持しなければならないというものではありません。
たとえるなら、今MRが1600の人は、1700にあげるために1600の人相手に64%の勝率になるくらいの精度向上が必要、という意味になります。
当然ですが、相手もレートをあげたいと練習してきます。そういったなか、50%を超える勝率をたたき出すためには、何らかの要素(コーチングを受ける、トレモを増やす)が必要です。決して気合でなんとかなるものではありません。
(その日の調子により100程度ランクが上下することはあります)
低レートの方へ
*どこからが低レートとはあえて定義しません
スタートが1500ではありますが、「なんとかマスターになれた」人であれば、まず1500は維持すらできないのがごく一般的です。
とくに遅い時期にマスターになった方は、すでに強い人がマスターにあがった後=ダイヤにそういったプレイヤーが少ないということも相まって、いったん1200-1300近辺、人によってはもっと下に落ち着きます。
それが普通なのであり、最初から1500以上を維持できるのがむしろ少数派なので、落ち込む必要はありません。
本当は他にも色々あるのですが、長くなったのでこれくらいで。
需要があればもう少し補足します。
ではでは。
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