被害へのケアにも年齢制限や職業制限があるのだろうか

大学教員という立場で、自大学の男子学生から付きまといやセクハラ、暴行、暴言、強要、業務妨害…とハラスメントの限りを尽くされた後、大学からもいろんなセカンドレイプを受けた。
被害者が女子大生だったら加害学生を処分したけど、あなたは女子大生じゃないから…とも言われた。
地元のフェミさんや左さんからも「学生にヤられるなんてよほど恨みを買ったんでは?」という公正世界仮説の色眼鏡で見られた。

そんないろいろでメンタルを壊し、メンタルクリニックにかかった。

そこの担当の医師からも、学生からのハラスメント被害を責められた。
「自分も大学で教えていたことがあるけど、そんな非常識な子いたことがないし、迷惑行為をする学生には強く注意すればよかったのでは?」
「研究テーマ柄、被害のことを思い出すことがよくあって辛い?…だったら、退職や転職したら?」
普通に考えて、自分が被害に遭ったことがないから同じ職種の人は絶対被害に遭わないとは限らないし、大学で教えていたことがあればこそ、研究一筋で生きてきたアラフォー文系女性が簡単に転職できるわけないとわかりそうなものなのに…
強く注意しなかったことは反省してるし、次からは注意しようって決めているけど、現に被害に遭ってしまい辛い気持ちで不調を抱えてるから通院してるのに…

と言い返すこともできず、診察を耐え忍び、待合室で号泣した。
それ以来まともに眠れた日は1日もなく、それまで気分転換になっていたことさえ楽しく感じられなくなった。

私自身、まさに研究テーマ柄、被害者を責めるのはダメと教える側だし、今日日そういう啓発はあちこちでされている。
というかイマドキ、そういう啓発を見たことなくても、医者でなくても、被害者を責めるべきでないとわかりそうなものなのに…

結局、医者をしても、男子学生からハラスメント被害を受けた女性教員は「責めてはいけない被害者」じゃないのだと思う。
ハラスメント被害者は若くて可憐で細くて可愛らしく「補助系」の仕事や学生をしている女性で、加害者は権力を振りかざす年上のオラオラ系やネチネチ系の男性のはず、
それに対して、目の前の患者は、アラフォーで標準体型で服も個性的で仕事も「刑事法の大学教員」とか強めっぽい…
そんな奴が「ハラスメント被害」に遭うはずがないし、男子学生から被害に遭ったというのも、妄想かヒステリーか自意識過剰のいずれかだろう…
そんなことを思われて責められたのかなと思う。
(と思うこと自体、認知行動療法の対象と思われそうなのはさておき…)

noteではハラスメント被害後に理解ある主治医や心理士に支えられてだんだん回復していく女子語りを目にするし、たまに参考にしたりもする。
でも、そういう被害者の方はたいてい世間の被害女性ステレオタイプに当てはまっている。
それに対して、そういうのに全く当てはまらない私。
結局、理解ある医師に繋がれて適切なケアを受けられるのも、無垢で可憐な雰囲気のある若い女性の被害者だけなのかな…と思う。

ババアに冷たい国、辛い。。

※私は上記の件以外でも、女子を含む学生対応で複数のトラウマを抱えており、学生・生徒の立場の人からの質問や相談には応じられません。
あらかじめご了承ください。

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