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インドラ・ネット

「遠く離れた偉大な神インドラの天国の住居には、どこか狡猾な工匠によってあらゆる方向に際限なく伸びるような方法で吊るされた素晴らしいネットがあります。神々の贅沢な嗜好に合わせて、工匠は網の節ごとにひとつのきらめく宝石を吊るしているが、網自体の次元が無限であるため、宝石の数は無限である。一等星のようにきらめく宝石がぶら下がっていて、素晴らしい光景です。これらの宝石の 1 つを検査のために任意に選択してよく見ると、その磨かれた表面には、ネット内の他のすべての宝石が無数に反映されていることがわかります。それだけでなく、このひとつの宝石に映るひとつひとつの宝石が他のすべての宝石を映し出し、反射のプロセスが無限であるように。[仏教の]華厳学派は、その文献で何度も言及されているこのイメージが好きでした。なぜなら、それは宇宙のすべてのメンバーの間で無限に繰り返される相互関係がある宇宙を象徴しているからです. この関係は、同時の相互同一性と相互因果関係の 1 つであると言われています。」

フランシス・H・クック

インドラ・ネットとは、作品をつくったり、みたりするときに、ふと、自分と周り、周りと環境などとの関係性の気配に気づくような体験と近いものがあるのではないでしょうか

インドラ・ネットにおいては、一つの要素が動くと、全体像も変化するという点で、作品のなかの一筆が、作品の全体に影響するのと同時に、宇宙からの相互的な影響によって関係づくられているといえます

それは、ちいさくて、おおきい、ひとつの対話である

そのような状態は、特殊なことではなく、常にその緊張感のあるバランスの中に、作品も自分もすべてが組み込まれているということ

◇◇◇

最近の量子物理学なども近いことをいっているようです

時代とともにみえてきている事実を、受け入れる身体みたいなものが、求められているのでしょうか

なにかと対話しながら、
描いているし、描かされていることの宇宙
ロマンを感じますね、、、


では、また明日



インドラネットよ、1 つの対話が世界を変える
Indra’s Net,One Dialogue Can Change the World
© 2023 Yuki KATANO


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