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【マネジリアル・コーチング論における1階と2階の学習の話】

大学院2年次の春学期。授業は4科目を履修していますが、その中に「マネジリアル・コーチング論」なるものがあります。いわゆる、管理職が行うコーチングについての学習です。

コーチング論と言うと、即座に思い浮かぶのはスキル系の講座なのではないでしょうか?自分自身もシステムコーチングを学んでいた関係もあり、初見の授業名からは、具体的な実践を伴う学習?というイメージもありました。

結論、基本的なスキルを学習する実践も取り扱うのですが、授業の半分は、マネジリアル・コーチングに関する文献研究に充てる内容でした。約20本ほどの論文をメンバーと一緒に読んで深めていきます。そして、この文献を扱う学習内容が、いまの修論執筆に向けたアクション・リサーチにとても役立つ感覚を得ています。



1年間、経営・組織・人材に関する理論や概念をシャワーのように浴びてきました。それはそれで良い経験になっているのですが、いかんせん情報の海に溺れているような感覚もあって、まだまだ自分の心身に沁み込んでいくには時間が掛かりそうな手応えです。それをまた、2年次で1年間かけて、染み込ませていくわけです。

そのような中、ここで少し落ち着いて、「マネジリアル・コーチング論」という1つの理論をじっくりと味わっていく。そうすると、バラバラに存在しているように見えていた概念の一つ一つが、パズルのピースのように存在していて、「ああ、ここはこんな風に繋がっていて、全体としてマネジリアル・コーチングを構成していたのか」という感覚を得ることができました。それは、理論の地図が広がっていくような感覚です。

そしていかにこれまで自分自身が、理論や概念を断片的に見ていたかということに気がつくこともでき、文献研究のやり方の反省とともに、これからの文献研究の指針となるようなプロセスを得ることができました。もちろん、そのやり方をイメージできたことと、実際にそのやり方で文献研究を進められることにはGAPがあると思うので、ここから先は、イメージを形にできるよう鍛錬を積むのみです。



コーチング論を学習していたつもりが、コーチング論を通して、文献研究のやり方も学習していた。コーチング論を1階の学習と例えるならば、文献研究のやり方は2階の学習。どんな授業にも、この2階の学習経験があるのが立教大LDCの授業らしさなような気もしています。コーチング論も面白い。文献研究法も面白い。一粒で二度おいしい。

ついでに冒頭で書いた通り、コーチングスキルの実践編もあります。今日は同期の一人から、コーチングを受ける側を経験させてもらったのですが、これもこれでとても良いセッションの時間となりました。この1年間で染み込んできた大学院での学びを糧に、最近、自分でも内省を進めていた、自分自身が大切にしていきたいもの、価値観、理想のイメージ、そんなものを一段深く言葉にしていける時間でした。本当にありがたい限り。ありがとう。



大学院での学びは、研修のようにスカッと何かを獲得するプロセスではないと聞きました。言うならば、染み込んでいくような学びのプロセス。やきもきしたり、もやもやしたりすることもありますが、それらも全部抱きしめて、今しかできない学びのスタイルを引き続き、楽しんでいこうと思います。2年目はちょっとずつアウトプットもしていきたい。ぜひ学びの共有、させてください。

そんなわけで全然関係ないですが、写真は先週訪れたお店の牡蠣&あん肝&あんこう鍋です。インパクトが強すぎた。通称、痛風鍋だとか…。また行ってみたいな!(たかこさんの臨場感たっぷりな写真を拝借させていただきます!)

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