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高校魅力化とはいったい何だろう?

県教育委員会における教育魅力化推進員という肩書きを体現すべく、「魅力化」にもう一歩、踏み込みたいと思っている。

島根県の県立高校魅力化ビジョンの中には、こう記載されています。

▼島根県における高校魅力化とは?
生徒一人一人に、自らの人生と地域や社会の未来を切り拓くために必要となる「生きる力」を育むことを目指した、地域社会との協働による魅力ある高校づくりのことです。

県立高校魅力化ビジョン

島根に来てから1か月。

最初は正直、ここに記載された言葉の一つ一つが自分の中に入ってこず、どこか表層的な受け止め方しかできていませんでした。

それでも、たくさんの会議に参加し、たくさんの人との議論を重ねていく中で、本当に段々と、本当にじわじわと、すべてはここに繋がっているのだな、ということがわかってきました(それでもまだ、3割くらいな気もしているけど)。

ふたば未来学園にいた時の「変革者たれ」に向かう感覚と近いかな。
各学校で掲げられるスクールミッションを包含するように、この「高校魅力化」が県立高校の共通ビジョンとして存在している。そんな大切な位置づけ。

じゃあ、改めて、高校魅力化って何だろう?



年度はじめの4月下旬。

この高校魅力化を各校の管理職、主幹教諭に共有する全体研修が行われました。

研修の内容は下記。

■高校魅力化全体研修の内容
1.県立高校魅力化ビジョンとグランドデザイン
2.評価指標の設定
3.カリキュラム・マネジメントを推進する校内体制の構築
4.令和4年度新学習指導要領実施に向けた教育課程デザイン
5.高校魅力化コンソーシアムの構築・運営

めくるめく大量のインプットは、消化するのに大変だったわけだけど、この研修の中で一番印象に残っているのは、県教委の先生たちが、熱量をもって、その一つ一つの施策の重要性を、先生自身の言葉で語って、伝えている姿そのものでした。

ともすれば、全体研修の場なので、いろんな資料に記載された公式の言葉を選んで、並べて、伝えれば、それで終わりになってしまうような場面。

でも、語る先生たちは、そんな言葉を自分自身で落とし込み、自分の言葉で熱く、各校の先生たちに語っていた。

そうか、高校魅力化とは、高校づくりのスタンスそのものなのかもしれない。

他人任せにせず、自分たちの手で、魅力ある高校をつくっていく。
その手段に正解はなく、答えのない探究なのだけど、いまよりもさらに魅力的にしていくために、学び続け、挑戦していく。

高校づくりのオーナーシップをみんなで握る。

1人でできることでもなく、関係する人も多いからこそ、その過程は、想像以上に難しかったりもするのだろうけど、そこに挑戦する姿勢そのものが、関わる子供たちにとって、ポジティブな影響を与えていくものにもなるのだと思う。

みんなで本気で、魅力的な教育を考え、実現させていく。それ以上でもなく、それ以下でもない。

そんな、高校づくりのスタンス。

【はじまりの4月を振り返って】
1か月経って、色んな情報が繋がり始め、全体観が徐々にわかってきた。

でも、まだその全体観はのっぺりとしていて、何が大切なのかの優先順位が付きづらい。

きっとそれは、現場に行けていないからだとも思っている。

仮に高校魅力化が、本気の高校づくりのスタンスそのものであるとするならば、やっぱりその答えはすべて現場にあるはず。

主に県教委内部のキャッチアップに奔走した4月だったけれど、5月からは、そろそろ現場に足を運び始めてみようと思う。

たくさんの素敵な出会いがあるといいな。



自分自身の立ち回り。

まだまだ「これでいいのかなぁ・・・」と不安もたんまりある。
けど、悩んでいても仕方ないので、自分の声を信じつつ、周りにもたくさん助けてもらいながら、でき得る限りの一石を投じていきたい。

まずは暗中模索であっぷあっぷしていた最初の1か月は終了。乗り切ったぞー。

自分自身に、お疲れ様でした。
5月もがんばろう。

※追伸
魅力化ビジョンの一節に、いいこと書いてあったよ。

海士町からはじまった魅力化のルーツも、改めて辿っていきたい。

▼高校魅力化にとって大切なこと
魅力ある高校づくりの具体的な取り組みに、定まった答えはなく、生徒・保護者、教職員、地域住民等との主体的な対話を通して、各高校・地域の特色に応じて、取り組まれていくものです。
そのため、学校に関わる我々大人たち自身も、子供たちと地域や社会の未来を見据えて、主体的・対話的に深く学び続ける姿勢であることが重要です。

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