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日本海に浮かぶ小さな島に惹かれて

機会が重なり、2019年の10月ぶりに海士町へ行ってきました。島根に来てから、行くぞ行くぞと思い巡らせて、でも、気づいたらもう1年が経とうとしていて、月日の早さに驚くばかり。

やっと渡れた〜、と思ったわけだけど、なんというか、縮こまったバネのように、溜めて溜めて溜め込んだ分だけ、色んなことを感じたり、振り返ったり、考えたりする機会になり、たくさんの人との再会も相まって、いま来るべくして、来たんだな、と、勝手にポジティブ変換に至りました。

この島はなんでこんなに人々を惹きつけるのだろう?

移住者もたくさんいるこの町に、また自分自身も縁を感じて、節目節目で訪れている。

その答えの片鱗を見た様な気がしたのは、滞在3日目の最終日。

3日目の朝に島を離れようとしたら、見事に高速船が欠航。ぽっかりと時間が空く。

そんな朝、海士町に移住して、3年ぶりに再会したモコから「あまマーレという場所でお祭りをやっているから行きませんか?」と声をかけてもらう。

保育園の跡地を使ったコミュニティスペース。島の北側の集落の中にあって、木の温もりを感じられる建物。裏には、園庭もあり、砂場もあり、竹林もあり、子どもたちにとっては格好のあそび場でもある。

その日は感謝祭ということで、建物の中にはところ狭しとお店が並び、食べ物から雑貨、アクセサリー、服、絵画まで、この場のエネルギー量をぐんぐんと高めていて、行き交う人々もまた、すれ違うたびに会話を交わし、とても賑やかだった。

この場に訪れる人たちは、顔も良く見知ったご近所さん同士だとか。移住してまだ1年のモコも、すっかり町の人になっていて、目に映る人たちは、その背景も含めて、だいたい知っている人とのこと。

気がついたら、一緒にいたまだ2歳のお子さんも、あまマーレ近くの友人の家に遊び出かけたらしい。田舎あるあるで語られるような、縛り合い、干渉し合う関係性でもなく、適度で心地よい、相互に支え合う距離感の中で付き合っていることが、それぞれのやり取り中で垣間見られる。

くじ引きでいかのチャンジャが当たってほくほく。

海士町は、この距離感が絶妙なのかもしれない。

寛容性高く、多様な人々を受け入れ、そんな人々のチャレンジを心から応援し、チャレンジは個人の自立にも繋がり、ゆるく、繋がり合うけれど、依存はせずに、自らの足で立っていくことを土台にコミュニティを形成する。

物理的な距離感もちょうど良い感覚で、島の面積がこれよりも大きかったら、島全体に行き渡る手触り感も、きっと感じにくかったように思う。

感覚値の話だから、自分自身の趣味嗜好もあるだろうし、実際に住んでいるわけでもないから、住んでいる人との感覚も違うのだろうけれど。でも、振り返れば、全国各地で居心地が良いな、って感じる場所は、そんな要素をどこかに携えている。

白河、神山、高千穂、小布施に双葉郡。八丈島に西表島に小笠原。まだまだそんな居心地の良い場所って全国各地にあるだろうし、何なら海外にもたくさんあるだろうし、一生の中でどんどん触れていきたい。(あわよくば住んでみたい)

そして、そんな町の空気感を共につくっていく、それこそが地域・教育魅力化の一つの役割でもあるのだと思う。

今回は海士町に3日間の滞在だったけれど、会いたい人たちにもたくさん会えて、たっぷりエネルギーをもらう時間になりました。ふみちゃん竹村 ふみなんかはわざわざ知夫から来てくれて本当にありがとう・・・。それこそ2019年の海士町ぶりの再会?嬉しかった。

ここに集う人たちは、どんどん変化していて、前に進んでいる。当たり前のように会社を設立していたりするし…。ただただその姿に刺激を受ける。ほんとすごい島だな。

自分自身もまたここで得たものを、微力ながらも、島根全体に、日本全体に、自分らしく還元していけたらと思う。

島根に来てまもなく1年。
また節目に来れてよかった。

▼海士町のあそび場「あまマーレ」
http://ama-mare.com/about/

▼他の写真はアヅマ堂に松潤が泊まったEnto
◯アヅマ堂
https://azmd.localinfo.jp/pages/1628520/profile

◯Ento
https://ento-oki.jp/

念願のアヅマ堂に!
念願のEnto!
Ento内部からの景色。絶景。

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