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わたしのCore-Values. #2もりはる 〜いざ社会人!お客様の「真ん中」を解決できる人に!〜

世の中にはたくさんの仕事があって、それに携わるそれぞれの人のキャリア観や人生観がある-。
マガジン「わたしのCore-Values.」は、そんなひとりひとりの「想い」にスポットライトを当てていきます。

今回は、今年4月から社会人になるもりはるさん。社会に出る直前となった今、どんな想いを抱いているのか?その想いを型作った経験とは?もりはるさんの「Core-Values.」に迫ります。

年末の高円寺。どこかもの寂しい雰囲気を残す昼下がりの街並み。そんな景色を明るく照らすとびきりの笑顔で現れてくれたもりはるさん。取材は弾むように始められた。

——今日はよろしくお願いします!来年から社会人ということで、今日は社会に出る前の今のもりはるさんの「想い」を教えてください!

「なかなかこうやって話をする機会はないので、とっても楽しみです。話すことが好きなので、どんなお話ができるかワクワクしています!」

——仕事への想いとか、社会人になる話とかの前に…まずはもりはるさんのことを教えてください。

「はい!早稲田大学の文化構想学部に5年間通って、9月に卒業しました。あ、5年って、途中で1年弱オレゴン州に留学をしていたので(笑)。中学と高校は東京の女子校に通っていて、6年間チア部に入っていました。4月からはITのコンサルティング会社で働きます!」

小さい頃から目立ちたがり屋!

——ありがとうございます!遡って聴いてみたいのですが、中高6年間続けたチア部は何かきっかけがあったのですか。

「小さい頃から目立ちたがり屋なんです!(笑)だから華やかな部活に入りたくて。」

——たしかに、もりはるさんにも明るいイメージあります!部活はハードだったんじゃないですか?

「そうですね。ハードだったけど負けたくなかったです。小学5、6年生の時にたくさんの習い事をやっていたんですよ。多分2年で10個くらい…バレー、習字、そろばん、水泳…とか。それを始めてはやめての繰り返しで。ただ、振り返ってみると「私は結局何をやってたんだろう」という想いがありました。」

「だから中高6年間は絶対何かを続けてやろう!って思って、チア部に入りました。チアって組体操みたいに人がピラミッドのように組んだりするじゃないですか。目立ちたがり屋の私は、当然上に乗る人をやりたかったんです。でも、下の役割を担うことになって、めちゃくちゃ悲しかったです。(笑)」

「でも、それが嫌で辞めてしまうのは自分では許せなくて。たしかに練習はハードですし、大会を区切りに毎度同期が辞めてしまうような部活だったんです。そんな中でも続けることで「チア部で頑張っている私」になりたかったのかもしれないですね。負けず嫌いなんです。」

継続したからこそ得られたもの。

——自分が決めたことを守るのは素敵ですね!

「だからこそ得られたものはとても大きくて。家族のように素が出せる仲間が大切だなと学びました。また、高校2年生の時に練習長(チーム全体がどんな練習をするかを考える役割)になったのですが、そこでチームのために何ができるかを考えることが、自分にとってとてもやりがいのあることだと思いました!」

——目立ちたがり屋な性格からしたら、真逆な感じですね。(笑)

「そうなんです。中高時代の別の話をすると、放送委員会という委員会にもはいっていました。私が通っていた中高には留学生が2名いて、彼女たちにインタビューをした動画を作ったんです。それをきっかけに彼女たちが校内の人たちと仲良くなれたことが嬉しかったり、昼休みに自分で編集した動画をクラスに流して楽しませることが、とても楽しかったです。」

「役割としては裏方みたいなものだけど、「喜ばせたのは自分だ!」っていう自己満足はとても大きくて。「誰かには気づいてもらえなくても、自分の中では目立ってる!」みたいな気持ちになれることがとても幸せでした。」

——確かに、目立たせてもらった側の人には気づいてもらえますもんね!

「そうなんです、だから感謝されたいとは思うようになりましたし、周りからそうやって慕われる人でありたいんです!もしかしたら、その経験が「誰かの課題解決に貢献したい。」という仕事選びにつながっているのかもしれません。」

彼女は周りを自然と笑顔にしてくれる。
裏方として誰かを支える際にも、きっとポジティブな気持ちにさせてくれるのだろう。
しかし実際は、明るく振る舞う中にも葛藤があったのだとか。過去を振り返りながら、真剣な眼差しで答えてくれた。

人間関係における2度の「壁」

——語っていただいていることからも、すごくまっすぐな印象があります。昔から明るい性格なのですか?

「うーん…でも反省しているところもあります。私は話すのが好きで、どんなことでも軽はずみに人に伝えてしまうことがありました。それが時に心ない言葉だったりしたんですね。中学3年生の時に、担任の先生から、「お前は軽率な行動で人を傷つけてしまう」と、性格を注意されて、自分の行動を省みることがありました。」

自分の判断だけで、伝えようと思うことを伝えてしまっていたんですね。だから、相手を思いやる言葉を伝えられていなかった。それが人を傷つけてしまっていたんだと思います。中学・高校がキリスト教の学校だったこともあって、「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい」という教えを毎年目にする機会があったんです。その時に「自分の行動はどうだろう?」と振り返れたことで、目を当てたくないところがたくさんあって、変わらないといけないと思いました。」

「まだまだ変わらないといけない部分があるのですが、この時に気づけてよかったです。」

——なるほど、中学3年生の時の出来事が、今のもりはるさんを形成する大きな時期だったのですね。

「そうですね、人間関係でいうともう一つあります。それは大学時代に放送研究会に所属していた時のこと。最初はディレクターの仕事をしていて、企画者と照明・音響・映像をつないで、進行表を作ったり、全体を管理する役割でした。そこでサブリーダーを担当していたのですが、私の親しい人にばかり寄って行ってしまう性格やストレートに何でも言ってしまう言葉の選び方が「周りからよく思われてないよ」と指摘されることがありました。」

「自分自身は人懐っこい性格だと思っていたけど、それが時としてマイナスに働くことを知って落ち込みましたし、特に放送研究会の仕事をする上では平等に接するように心がけるようになりました。それでもやっぱり、分け隔てなく全体を見渡して、チームをまとめ上げるリーダーには少し苦手意識がありますね。」

立ちはだかる「壁」を乗り越えて、続けていくことが人を強くさせる。大学時代に得た経験は、今のもりはるさんにとって、とても大切な価値観となっているのだとか。大学時代の経験について、もう少し深く伺った。

私を支えている放送研究会と留学の経験

——それでも、放送研究会ではとても充実した時間を過ごされたようですね。もともと放送研究会に入りたいと思っていたのですか?

「いいえ、もともとはチアを続ける予定でした。高校2年生の時に早稲田大学の文化祭を見に行って、みんなで盛り上がっていることに憧れを抱きました!だから受験して、なんとか合格して、合格した2日後に練習を見に行かせていただいたんです。ただ、とてもハードなことを知ったし、中学高校の時とは設備も異なり、不慣れな中で続けることになりそうだったため、断念しました。」

「高校時代の私は、放送部に入ってみんなを楽しませることに喜びを感じていたし、写真を加工したり、動画を制作したりしたいと思っていたから、放送研究会に入りました。」

——そうだったんですね、放送研究会は入ってよかったですか?

「はい!私はそれでも「あのステージに立って盛り上げたい!」という思いが強かったんです。そして放送研究会の中で唯一、文化祭のMCでステージに立てるチャンスがあったので、1年目から立候補してそのポジションを掴み取りました!やりたいことは絶対やる、わがままなんです。(笑)」

「結果として、ステージに立つという夢も叶いましたし、一方で裏方で支えることのやりがいを感じることができました。放送研究会は照明や音響など、裏方としてステージを引き立たせる役割を担っていました。チアとして踊っていると、自分の踊りに必死になってお客さんの表情を見られることが少なかったのですが、楽しんでいるお客さんの顔を見ることができて、「この舞台の一部に、自分が貢献できている」という感覚がすごく強くなったんです。ステージに立つ人も、その先のお客さんにも笑顔を届けられる。そうやって何かを作って笑顔を届けられることは、仕事選びの軸にもなりました。

——留学もされていたんですよね。きっかけはどういったものだったのですか?

「中学生の時に家族旅行でフランスに行った時、フランス語で挨拶してみて、通じたことが嬉しかったんです。それまでは日本で過ごして、日本人としか基本的には絡んでこなかったのですが、言葉を通して心が繋がることがとても嬉しくて。それで絶対留学に行きたいと思うようになりました。」

——3年生の9月から行かれたと仰っていましたが、タイミングは決めていたのですか?

「放送研究会が3年生でひと段落して、就活をするタイミングだったのですが、留学という夢を捨てきれませんでした。やりたいことをやり残すことが絶対後悔すると思って海外に飛び込みました。その時ちょうど大学のプログラムがあったので、アメリカ合衆国のオレゴンに行きました。」

——やりきる意欲が素晴らしいです!留学に行ってよかったことも聞きたいです。

「異なる文化に触れることで生き方が変わること。違う世界を見ることで、自分の当たり前に思っていたことが、いかに狭いものかを感じました。留学に行く前は日本よりも親切な人たちがいる国なんてない!と思っていたのですが、アメリはでは電車で席を譲ってくれたり、自転車を運ぶのが大変そうだったらさっと手伝ってあげたり。そういうことを、威張ることなく自然とできる人たちにたくさん出会えたんです。」

「こういうことが自分も自然とできるようになったらいいなと思いました。だから思いやりの心は大切にするようになったし、以前よりも日々丁寧に生きるようになりました。

——「丁寧に生きる」とてもいいことだと思います!

「限られた時間でしたし、自分の時間をどう使うかを考えさせられました。国際交流パーティーに行ったり、イベントに顔を出してみたり、自分が何をしたいかを考えるようになりました。目的からの逆算をできるようになったのは留学の経験があったからかもしれません。前より少しだけ、自立できるようになりましたし、自分を磨くことの楽しさを知った気がします。」

「だから、たくさんの人に「いつからでも留学に行って欲しい!」っていい続けていきたいと思っています!」

さまざまな経験をされてきた中で、人の気持ちに寄り添って配慮するようになったり、自分への投資を心がけるようになったもりはるさん。
そんな彼女が、今後どのようなキャリアを築いていきたいのか。就職活動時代に模索した未来や、これから大切にしたい「Core-Values」を伺った。

いざ、社会へ!
「企画を支えるコンサルタント」として私は生きる!

——4月からは社会人ですね!様々なご経験をされてきた中で、どのような就職活動をされたのですか?

「留学していたので国際平和とかにも興味をもっていて、発展途上国のために何かできないかを模索していました。具体的には外務省やJICAなどを目指していたのですが何か違っていて。一緒にグループワークなどをやって見ると、周りの人は遥かにその意識が高くて。私自身、漠然と国際平和と言っていたけど、そこまで意識が強くないかもしれないと思い始めました。」

「そこで改めて何をしたいかを考えた時に、もともと趣味でやっていた写真の加工や動画の制作を活かせないかと、広告業界を目指してみました(この時、実は「言葉の企画」の山下さんと同じインターンに参加したんです!)。実際に、企業のファンを増やすために施策を考えるビジネスコンテストにも出させてもらって、広告会社の選考ばかり受けていました。」

——なるほど!それでは広告業界で生きていくのも納得感のある道だったのでは?

「ただ…クリエイティブの世界では私は全然未熟で、周りの人たちを見ると落ち込むことばかりだったんですよね。「写真や動画で人を笑顔にしたい」と思ってはいても、埋められないセンスの差を感じてしまったというか。」

——それを就職活動中に感じたんですね、そこからどのように軌道修正したのですか?

「さらに改めて振り返ると、中高生時代の留学生の動画を作ってみんなに公開するとか、大学時代の放送研究会の時の全体の雰囲気を盛り上げるとかも、突き詰めると「誰かの課題を解決する」ことだったんですよね。その頃から軸は「クライアントの課題解決」になりました。」

※もりはるさんの就職活動時代の葛藤や決意はこちら

——意地悪な質問をすると、課題解決ってどんなお仕事でもできそうじゃないですか?(面接みたいですね、ごめんなさい!)

「(いえいえ、大丈夫です!笑)クライアントが「こういうことをしたい!」って仰っていることの裏には、きっと本質的な何かが眠っていると思うんです。それを探って、より根本の課題解決をしたいと思った時に、それはコンサル業界でできるのではないかと思いました。」

根本の課題がわかれば、きっとクライアントが発想できなかった解決策も見つけることができるんじゃないかなと思っています。それに、その解決策は、私の今持っているセンスとは関係なく、勉強を重ねたら自分も活躍できるのではないかと感じたんです。」

——なるほど。ありがとうございます!課題解決をするにあたって、どういうふうに関わっていきたいですか?

「根本的な課題を探るために、ヒアリングする力をつけていきたいと思っています。その人や会社の良さを引き出して、形にしていくお手伝いをしたいです。戦略の根本から考えて、「自分が変えたぞ!」と胸を張って言える仕事をしたいです。」

「ただ、私自身がクリエイティブでどうにかするというよりは、世の中にはたくさの手段があることを伝えたり、クライアントが気づかなかった見せ方を提案したりできる「クライアントの企画を支えるコンサルタント」になっていきたいと思っています。アイディアを持っている人はたくさんいると思いますし、熱い想いを持っている人が好きなんです!そういう人や会社のアイディアを、形にするお手伝いをしたいです。

「世の中に驚きを与えたいとか、誰かの第一人者になりたいというよりは、「困った時にもりはるがいる!」という安心感を提供できたらいいなって思っています!結局はかまちょなんですけどね。(笑)」

***

私の趣味!

写真が好き!

人を撮ることが好きなんです。
写真を編集して撮らせてもらった人に渡した時に、
すごく喜んでもらえるので私も嬉しくなります!
誰かのアイコンの写真を撮ったり、笑顔になってもらうことは
これからも続けていきたいと思っています。

赤ちゃんが好き!

赤ちゃんって混じりけのない笑顔があってとても可愛いです!
だから、そんな笑顔を引き出したいと思うし、
引き出せるとめちゃくちゃ幸せです!
予測不可能なことをしてくれるので、
街中でも赤ちゃんを見ると、
ついつい笑わせようとしちゃいます!

***

編集後記

「自分にできることは何か?」「自分の強みはなんだろうか?」を模索中だというもりはるさん。自らを高めようとする志と、決めたことを行動に移す力は、純粋に見習いたいと感じた点だった。

取材中、ご自身でも「よく勘違いされる」と仰っていたが、明るい笑顔とは裏腹に、一人コツコツと努力することを惜しまない彼女。きっとこの先も引き出しを増やして、多くの企業や人の「企画を支える」存在になっていくのだろう。

奇しくも同じ「コンサルタント」という職種であり、それぞれの持ち場で、さまざまな工夫して高めていきながら、途中経過を報告し合えたら、お互い成長できるのではないかと勝手ながらに期待している。「それぞれが目指す先に向かって、切磋琢磨して行けたら嬉しい!」と感じられる人。

もりはるさんの社会への船出を、応援していきたいと思う。

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日々感じたこと、ほんの少しでも誰かのためになることを なるべくやわらかい言葉で伝えていけたらと思います。 これからもどうぞよろしくお願いします。