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【小説風プレイ日記】超探偵事件簿 レインコード【1章解決編#26】

©スパイク・チュンソフト | RAINCODE

※引き続き謎迷宮パート。
ミニゲームが多いのでその辺はふわっと書いてます。
※今回で□□の謎を明らかにし、■■を解明しています。
知りたくない方はそのままUターンお願いします。






『隠されたもう一つの真実』



"クギ男"の正体を暴いたのにどれだけ待っても、謎迷宮を作った"真犯人の魂"は現れそうにない。犯人を暴いたと同時に始まる謎迷宮の崩壊のも起こってない…。


「まさか…もう1人別の犯人がいるって事ですか!?」


そんな…! 密室の謎も全部解いて"クギ男"も見つけたのにまだべつに犯人がいるなんて…!?


「ユーマ、君も探偵なら最後まで真実を追い求めるんだ。」


そっと、ボクの肩に手を置いた。ハララさん人間が嫌いだって、触れたくもないって言ってたのに…。


「行き止まりだけの謎解きなどない。
僕達、探偵に解けない謎はないんだ。」


探偵に解けない謎はない…か。


「…わかりました。」


もう一度一連の事件を別視点から振り返る必要がある。
まずは4つの密室を再現したあの広場まで戻ることにしよう。







「4つの密室事件のどれかに、まだ隠されている謎があるという事は…。
この中に、他の密室とは明らかに何かが違う密室があるはずだ。」

「他の密室とは明らかに何かが違う…。」



 まずは密室現場の状態を思い出してみよう。

  1. 第一の密室
    場所:秘密クラブ
    被害者:クラブのオーナー
    死因:絞殺
    トリック:壁に刺した釘を足場にして通気口から脱出

  2. 第二の密室
    場所:洋館の書斎
    被害者:洋館の主
    死因:絞殺
    トリック:テグスを使い通気口、人形、死体を経由した三角形を作り上げ鍵を死体の下に置いた。

  3. 第三の密室
    場所:美術館倉庫
    被害者:男遊びが派手な女性
    死因:撲殺
    トリック:窓際に人形を打ち付けた絵画を立てかけて、外に出て窓越しに鍵絵画に釘打ちして中へ倒した。

  4. 第四の密室
    場所:時計塔
    被害者:女性(名前不明)
    死因:絞殺
    トリック:自重で自動に降りるシャッターから縄ばしごで降りて脱出。
    縄ばしごは教会の焼却炉で証拠隠滅。
    シャッターは自動でロックが掛かる仕組み。



「…あっ! …美術館倉庫の密室だけ死因が違います!」


違いを見つけたのがトリガーだったのか岩が崩れ新たな道が現れた。ゲームのダンジョンとかでよくある隠し通路みたいなものかな…。
現れた道を進む。これで"クギ男"事件の裏に潜むもう一人の犯人をみつけられるといいけど。


『そっか、美術館倉庫の密室だけ、被害者の死因が違っていたんだね。』

「うん。他の密室事件では、被害者はみんな間違いなく絞殺だった。
絞殺痕だけじゃなくて、抵抗した際の引っ掻き傷もちゃんとあったしね。
でも、第三の密室の被害者には、絞殺痕はあったけど、抵抗の痕跡がなかったんだ。
むしろ、頭部に殴打痕があったから、そっちが致命傷になったと考えられるよ。」

「絞殺痕は、被害者が死んだ後で首を絞めたんだろう。
死因が絞殺であると見せかける為にな。本当の死因は…撲殺だ。」


本物の"クギ男"である神父は言っていた「悪人は苦しんで死ぬべだ」と、だから神父は首を絞めて苦しませながら殺していた。
絞殺にこだわっていた神父の仕業じゃないとしたら……便乗犯の仕業しか考えられない。誰が衝動的に被害者を殴り殺し"クギ男"に罪をなすりつける為に、現場を再現したあとから被害者の首を絞めて偽装したんだだ。


「一連の"クギ男"事件の中には、便乗犯による事件が存在しているのだろう。」

四択なのは変わりなし













『真犯人』



"クギ男"の正体を突き止めても謎迷宮が残っているのは、それが理由なんだね。…で、その便乗犯って?』

「いいだろう、姑息に隠れる便乗犯の正体をここで突き止めるとしようか。」

「…わかりました。」






便乗犯の正体は誰?



「ワタシが便乗犯!? ふざけんな、ぶっ殺すぞ!!」

シスターがいつ怪我をしたのにもよるんだよね。
いや今の時代どんな愛の形があってもおかしくないじゃん?




「………………。」

スクショ失敗




「ち、違います…ぼ、ぼくじゃありません…!」

太っちょはない。太っちょがモテるわけない。




「ちげーって言ってんだろ! 俺は関係ねー!」

今回も消去法になるのかなー?
便乗犯ができたのは、現場のある情報を知っている人だけ…
…なんだもんな。






「…あなたですね、便乗犯の正体は。」

「えっ!? お、俺が!? 何言ってんだよ!」


便乗犯はこの人しかありえない──信者だ。


「俺は散々"クギ男"の情報を話して、調査に協力してやったじゃないか!
その俺を犯人扱いするのかよっ! ふざけんなっ!
そんな血迷った…クソみてーな推理なんてなぁ…。
ぶっ潰してやるよぉ! このゴミカスがぁぁぁぁぁ!!







「なんで俺が犯人なんだよ! 俺はただの第一発見者なんだよ!
なんで俺が疑われなくちゃいけねーんだよ!
使用人が便乗犯かもしれねー!
シスターが便乗犯かもしれねー!
俺じゃなくても犯行は可能だろ!」

「美術館倉庫の事件では、撲殺を絞殺に偽装する事で、"クギ男"の犯行のように見せかけていたけど…。
そもそも、一連の殺人が"絞殺"である事は、一般には公表されていないんだ。
その事実を知っているのは、現場に足を踏み入れている人物のみ…犯人である"クギ男"本人と、保安部の人間、それと一連の事件の第一発見者…つまりあなただ!
あなたには、あの偽装殺人が可能だったんだ!」

「うっ…! うぐぐっ!」


何も言い返せない謎怪人信者は迷宮の奥へと逃げ出した。


『ご主人様、追うよ!
逃げる謎怪人はベロンベロンに抹殺だーっ!』

「…ベロンベロン!?」


死に神ちゃんの意味わからんワードも気になるけど今は謎怪人信者を追いかけよう!
…でも、事件の第一発見者が犯人だったなんて…あの人の事は最初から怪しいと思ってはいたけど、"クギ男"が他にいたせいで気づけなかった。
きっと、彼は"クギ男"を調べる内に、誰よりも"クギ男"に詳しくなっていって…最後は"クギ男"そのものになってしまったんだろうな。
事件に詳し過ぎるが故にかえって犯行が露顕してしまうというのも、皮肉な話だ。


「く、来るなっ!
お前らなんかに…真実は渡さねぇっ!」


最後の砦というやつか。城に立て篭り謎怪人信者が震えながら喚き散らしている。
あいつを屈服させることができれば今度こそ謎迷宮攻略(ナゾトキ)は終わりだ。真実は目の前だ!

(※大進撃死に神ちゃん。ミニゲームなので大幅カットしてとどめの一撃のとこだけ書きます。)



「お前達に犯人がわかるはずがない!
お前達が見たのは俺が死体を発見した瞬間なんだからな!」


ハララさんの過去視では"目撃者が最初に現場を発見した瞬間"、つまり犯人でも、被害者でもなく、第三者の視点からしか現場を視れない。その事を逆手にとって良い気になっているみたいだけどそれは間違いだよ!


「ハララさんの過去視で見た美術館倉庫の現場では、入口のペンキ缶が倒されていた…。
美術館職員の証言によると、あのペンキ缶を倒したのはあなただ。
あなたが先に入った時にペンキ缶を倒し、その後ろにいた美術館職員がそれに気付いたんだ。
でも、ハララさんの過去視は"第一発見者による死体発見時の状態"を視るもの…。
だから、もしあなたが第一発見者なら、ペンキ缶は倒される前の状態で再現されているはず。
そうでなく、ペンキ缶が倒された状況が死体発見時という事は…真の第一発見者は同行した美術館職員であって、あなたではないという事だ。
あなたが第一発見者に当てはまらなかった理由、それは、あなたが犯人だったからだ!

──これが事件の真実だ!」












『超推理бフィナーレ』



さあさあ寄ってらっしゃい見てらっしゃい。

都市伝説になぞらえた連続密室殺人事件!
その犯人であるクギ男の正体とは?


事件の真相明らかにする、超推理フィナーレはっじまるよー!




一連の事件の謎を解くには、まずクギ男について知る必要がある。
クギ男とは、カナイ区に伝わる都市伝説だ。
殺したい相手の名札を、人形と一緒に教会裏の木に釘で打ち付けると…クギ男が現れて、その相手を殺し、無数の釘でハリツケにするといわれている。

『そんな都市伝説通りの連続殺人事件が、半年前からホントに起きちゃったんだよね。』



それらの事件には釘打ちされた死体と人形…そして密室という特徴があった。

最初の事件は半年前。
カマサキ地区にある秘密クラブで起きた。

『殺されたのはオーナーのジジイで、死因は絞殺!
法外なレート勝負やイカサマが横行してたらしいから、どう考えてもヤバい場所だったんだろーね。』

ドアの鍵はバーカウンターにあったグラスの中に入っていたし、外に繋がる通気口も位置が高く、脱出は不可能に見えるんだけど…。

『犯人は、ハリツケに使った釘を足場にして壁を登ったんだよね。
打ち付けられた釘が下に曲がっていたのがその証拠!』

事件当時、通気口はネジ止めされていなかったから簡単に外して脱出する事ができたんだ。



次の事件は3ヶ月前。
ギンマ地区近くの洋館で起きた。

『殺されたのは屋敷に住んでた不動産のオッサンで、死因は絞殺!
地上げや不正取引で金儲けしてたってんだから、そりゃ殺されるわってカンジ!』

現場で出入口になりそうなのはドアだけだった。
ただ、そのドアの鍵はハリツケにされた死体の下にあったんだ。
犯人はドアのから脱出した後、その鍵を部屋に戻すのにトリックを使ったんだ。

『通気口から人形の目を経由したテグスで、死体の上半身を支えたんだよね。
後は、部屋から出たら鍵をかけて、通気口から缶をシャワーってしてドーンと密室完成!』

通気口から鍵を死体の死体に投げ入れ、テグスを回収すれば、死体の上半身が倒れて、現場の状況が完成するって仕組みだね。

 『死体の上半身に刺さってた釘は貫通してなかったから、本当にハリツケにされてたワケじゃなかったんだよー。』



三つ目の事件は、1ヶ月前にギンマ地区の美術館倉庫で起きたんだ。

『死んだビッチの死因は撲殺!
美人だからって調子に乗ってたら、ぶっキルされちゃいましたとさ!』

鍵は倉庫内に人形と一緒に絵画にハリツケにされた状態だった。
これも鍵を室内に戻す為にトリックを使ったんだ。

『人形を打ち付けた絵画を、窓際に立てかけてから部屋を出て…後は、窓越しに鍵を絵画に釘打ちして、その絵画をバターンと倒せば完成!』

過去の事件については、この3つですべてだ。



そして現在…カナイ区の時計塔で新たな事件が起きた。

『殺された女の死因は絞殺!
あのガキんちょに「ボクに任せて!」なんて言ったんだから、ちゃんと解決さかないとね!』

現場は時計塔の3階という高所だ。
ドアは内側から施錠されてて、窓のシャッターもロックされていた。
だけど、窓の下が雨で濡れていて、そこにあった2体の人形の釘には擦った跡が残されていたんだ。

『つまり、犯人は2体の人形に縄ばしごをかけて窓から脱出したんだろう。
…オレ様ちゃんのロジックに不可能はない。』

なんでハララさんの真似を…? とにかく…。
窓から出た犯人は、縄ばしごを降りながら足場を切っていった。
こうしておけば、後でロープの片方を引っ張るだけで回収できるんだ。

『シャッターは勝手に自重で降りてくるから、ロープを回収すればロックがかかるんだね。
オートロックに気付くとは、ご主人様のシャッターあ愛あってこそだね!』

こうして回収した縄ばしごは、教会関係者しか使えない焼却炉で燃やされたんだ。

『だから、クギ男は教会関係者ってコトになったんだよね!』



 だけど、ここで一つ疑問が出る。
クギ男の犯行にはもう一つの特徴があって、被害者なすべて絞殺されてたんだけど…。
この情報は世間に公表されていないんだ。



『でも、美術館の殺人だけは死因が撲殺で、後から絞殺の跡がつけられてたんだよね?』

つまり、クギ男の犯行にみせかけた便乗犯がいたんだ。
でも、その正体もわかっている。







まず、クギ男の正体は、通気口を通れる細身の体格で…


『鍵を正確に投げ入れられる器用な手先を持ったヤツ…』


さらに焼却炉を使えた教会関係者となると…



神父だ! クギ男は あなただ!







そして便乗犯は、被害者がすべて絞殺である事を知っていた人物…


『常に第一発見者だったお陰でクギ男の犯行に見せかけるコトができた犯人の正体は…』


信者だ! 便乗犯はあなただ!






☩ ☩ ☩






「はああああああ! ──これが事件の真実だ!」


パリーンッ!! ガラスの割れる音と共に神父と信者の体から人の形をしたナニカが飛び出る。
ジルチさんの時と同じ謎迷宮を作り上げた"真犯人の魂"だ。


「ハララさん、ありがとうございました。
ここまで来られたのはハララさんのお陰です。」

「僕は依頼をまっとうしただけ…君が正しい依頼をしたという事だ。」


ハララさんが謙遜してる? もかして照れるのかな…え、あのハララさんが?
…コホンと咳をした後。


「しかし、これだけは言える。
君はまたひとつ探偵への道を一歩進んだ。…確実にな。
このハララ=ナイトメアが認めよう。」

「み、認めてくれるんですか…ハララさんが…ボクの事を?」


ハララさんはそれ以上は何も言わなかった。
ただ──この時交わした握手は能力共有でした時よりも、固い絆のようなものを感じ胸が暖かくなった。

誰かの為に真実を追い求める探偵を目指すのも悪くないかもな…。





キリが良いので今回はここまで!


ハララさんに認められてときめいちゃってるとこ悪いけどユーマ君さぁ? 謎迷宮で真犯人の魂狩っちゃったら犯人死ぬの忘れてないかい??


ダンガンロンパじゃ、共犯であってもクロとして"おしおき"される(裁かれる)のは1人だけだったので、えぇ〜2人もぉ〜……とはならんな、だって初手で全滅してるし耐性がついちゃってますな。


次でとりあえずのラストです。
売上が好調なだからとスパイク・チュンソフト様から、「2章まで」公開可能(8月中旬頃から)となりましたが、書くかどうかは今のところ未定ということで。
タイミングが合えばいつか書きたいね。ってことで今のところはお願いします。



最近は暑さにやられてnoteを書く時間がとれず書ける時にまとめて書いているのでいつ出してるのかわかりませんが。

「レインコード」書き終わったら、
「ドラゴンクエストⅩ オフライン 眠れる勇者と導きの盟友」か「超次元ゲイム ネプテューヌ GameMaker R:Evolution」のどっちかやってるかやる予定です。

9月は「Fate/Samurai Remnant(フェイト サムライレムナント)」は家族が買ってくれたんで確定で、「FREDERICA(フレデリカ)」は個人的に気になるので購入を検討中…どちらもアクションなので色々諸々心配。


いまんとこの8~9月の予定はこんな感じです。
それではまた次回。



To Be Continued..

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