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【小説風プレイ日記】超探偵事件簿 レインコード【1章解決編#24】

©スパイク・チュンソフト | RAINCODE

※謎迷宮パートです。
ミニゲームが多いので良い感じにカットしまくってます。
気になる方は自分でゲームを買ってプレイしてみてください。
※密室の謎すべて解いてます。
ショッキングな画像が何枚かあるので、17歳以下の方は観覧注意でお願いします。






『第一の密室』




「最初の場所に戻ってきた!」


番号が書かれた4本の木が生えたあの広場だ。
『第四の密室』を再現していた4と書かれた木は燃えて灰になって消えた。


「…なるほど。これで1つ目のルートはクリアという事か…。
では先程の要領で、密室の謎を1つずつ解いていけば犯人の手がかりが集まり"クギ男"事件も解決できるということだな。」


さすがハララさん飲み込みが早い。…えっと、攻略する順番はボクの好き選んでいいと言われたけど…どうしようとりあえずは調査した順番でやろうかな。




☩ ☩ ☩




『第一の密室』は半年前にカマサキ地区の秘密クラブで起きた事件だ。
地下のカジノルームでオーナーが壁にハリツケされていた最初の"クギ男"事件だ。

こんな狭い空間でずっと3人で暮らしていくなんて…
…悪くない。案外楽しいかも。



 【犯人はどこから逃げた?】



ここは、ハララさんの探偵特殊能力を初めて共有させてもらった場所だ。
現在の現場と、過去視で視た現場とで、明らかに違っている場所があったような…。


「そうだ、通気口からなら…!」


オーナーの死体がハリツケにされている壁には小さな通気口がある、細身の人なら難なく通る事ができそうな大きさだここからなら…。


「犯人はその通気口から脱出した…という事でいいのか?」

「はい。間違いありません。
ハララさんの過去視で現場を視た時、通気口のフタの四隅のネジが外されていたんです。
だとすると、犯人はここから逃げたとしか考えられ…。」

「はぁ…バカバカしいですねぇ…。」


突然バンッ! と、大きな音がしたと思ったら通気口のフタが吹き飛び中から謎怪人セスがうねりうねりと蛇のように体をうねらせながら出てきた。


「うわぁっ!」

「犯人がこの通気口から脱出した?
それは…絶対にあり得ません…!」

『ご主人様! あんなヤツは穴だらけにして、全18ホールのゴルフ場にしさちゃえ!』

「どういう意味っ!?」


死に神ちゃんのよくわからないボケは無視して、謎怪人セスと超推理デスマッチだ。




☩ ☩ ☩




「はぁ…バカバカしい。
 あの通気口を出入口にして…脱出するだなんてあり得ませんね。
通気口をある位置を思い出してみなさい…。」



通気口があった場所…壁にハリツケオーナーの頭の上。
3メートルはありそうな高い場所だった。


「あんな高い所にあったんですよ?
フタが外れたとしても…あそこまで届く足場もありませんでしたし…。」


「足場ならあった! 通気口の下に刺さったクギだよ。
一部が下向きに曲がっていたんだ。あれは犯人が壁に突き立ったクギを足場にして、あの通気口まで上っていったその時の重みのせいで、クギは下向きに曲がってしまったんだ!」

「ツッ…!!」


謎怪人セスはうらめしそうに睨みつけまた何処かへ消え去った。
はぁ…毎度の事とはいえ疲れるな…。
ハララさんにも、この程度の事件くらいは1人でこなせるようにならないといつまでも見習いのままだぞ、って怒られてしまったし…ボク探偵になりたい訳じゃないのに。
…とりあえず推理通りに、壁の釘を足場にして通気口から外に出ることにした。

"細身の人しか通れない"
ここで使用人は除外だね…はぁーあ。






☩ ☩ ☩






『第二の密室』



死に神ちゃんが言っていたけど、この謎迷宮にも非常口みたいなものはあるにはあるらしい。
…でも、それを使うにはとんでもなく大きな代償を支払わないといけないらしくて…とんでもなく大きな代償?
それに戻ったところで、あの保安部に囲まれた大ピンチに逆戻りするだけだから、あまり使う意味はない。
それよりも今は先に進む事が大切だ。『第二の密室』は三ヶ月前に、住宅街の洋館で起きた事件だ。
死体は書斎にあって、部屋の鍵はその死体の下から見つかった…まるでミステリー小説のような事件だ。

今回は床にハリツケ




【犯人はどこから逃げた?】


死体発見時、この部屋のドアは施錠されてて…唯一の鍵は、死体の下から発見された。
出入口に使えそうな窓はないし、通気口は小さ過ぎて通れない。
この状況で…犯人はどこから逃げ出したんだ?




☩ ☩ ☩



「ここしかありえない…!」


出入口可能性な場所といったらドアしかない。
この密室から犯人が逃げるには、やっぱり、このドアで廊下に出るしかない。

「でも、ドアには鍵が掛かっていて、その鍵は死体の下から見つかったんだよな…。
廊下に出た犯人が外から鍵をかけた後、どうやって室内の死体の下に置いたんだ?」

「試してみたまえ、何事も検証あるのみだ。」

「は、はい…。」


廊下に出て、外からドアを施錠する。
密室を作る方法はこれしかない。だから犯人もこうしたはずだ。…だけと問題は。


『ご主人様の手元に残ったその鍵は? どーすんの?』


確かにそうなんだよな…。
ボクが持ってちゃ意味ないし、部屋の中に入れて死体の下に置かないといけないんだよな…。
部屋の中に入れる方法…まじまじとドアを見つめても、部屋の中へ物を入れられそうな場所なんて1つしかなかった。


「そうだ、扉の上の通気口の隙間なら、鍵を中に滑り込ませる事が出来そうだ。
ここから、うまく死体の下に鍵を投げ入れれば…!」


投げ入れた鍵は死体の傍まではいったけど、床に寝かされたままの死体の下には当然置くことはできない。


「ただ投げ入れただけではないという事か。
なるほど、そこがこの密室のキーポイントだった訳か。これで見えたな。」

「ハララさん…もしかしてこの密室の謎が、もう解けたんですか?」

「もしかして…まだ解けてないのか?」

『ねー、知ってるならもったいぶってないで教えてよ。
オレ様ちゃんだけにこっそり。』

「もし僕から情報を得たいと思うなら、相応のシエンを用意さしたらどうだ? もちろん、安くはないが。」

「あ、悪魔だ…死神からも…お金をむしり取ろうとするなんて…!」


鍵を投げ入れたのは間違いじゃないけど、それだけだと、死体の下に鍵は置けない…。
だとすると…犯人は鍵を投げ入れた後、何か別の細工をした…?


「死体を動かした…って事か?
そうすれば、投げ入れた鍵の上に死体を置けるし…。」


でも…どうやって、ドアの外から密室の中の死体を動かすんだ…?
謎に呼応するように謎迷宮は変化する。ドアは金塊で埋め尽くされて完全に封じられてしまった。
先へ進むには、【どうやって死体を動かした?】の問題を解かないといけない。


「現場に痕跡が残っていただろう。」

「えっ?」

「あれらの痕跡を見れば、わかるはずだ…犯人がこの細工に使った"道具"がな。」

「道具…?」

「…僕が力を貸すのはここまでだ。
後は自分で考えたまえ。君も探偵の端くれだろう?」

「わ、わかりました…。」


もう一度現場の状態を思い出してみよう。
他の"クギ男"事件同様今回の現場も密室で、被害者は釘で滅多打ちにされて床にハリツケにされていた。
首には絞殺された跡と、何か細い紐の跡。
あぁ…そうだ、壁にハリツケにされた人形や通気口にも紐で擦ったような痕跡が…。


「そうか、何ヶ所かあったあの細い紐状の痕跡はきっと、テグスのような細くて頑丈な糸を使った跡だったんだ!
それで死体を動かしたんだよ!」


(※この後また謎怪人セスとのミニゲームがありますが割愛します。即、密室トリック解明編です。)




☩ ☩ ☩




「あれ…? いつの間に?」


謎怪人セスとの勝負で、密室の謎が解けたと思ったけど、どうやらこのテグスを使って犯人がやったのと同じやり方で、密室を再現してみろって事らしい。
結果論で合ってててもダメ、ちゃんと順番通りに紐を通して行かないと。

まずはテグスを通気口のスリットに結んで…。
その後は壁にハリツケされた樹脂製の人形の目の中に通して…。
釘を貫通させて動かないように足を固定させた死体の首の後ろに通して…。
これで通気口、人形の目、首の後ろをテグスが通った事になる。
首の後ろの前に人形を通したのは、先に固定されている人形の方に通しておかないと、体重をうまく支えられたいから。
そして、最後にテグスを通気口に戻して…。

これで死体の上半身が起こされた状態で固定される。ここまでで密室の準備は完了だ。

死体の血の流れ方が下半身と上半身で違ったのはこうゆうこと



そのままドアから廊下に出た犯人はドアを施錠して、その鍵を通気口の隙間から投げ入れたんだ。
これで鍵を上手く死体の位置に落とせたら、最後にテグスを引っ張って回収する。そうすれば…テグスによって支えられていた死体が鍵の上に仰向けになって倒れる!
犯人はこうして密室を作り上げたんだ!



『やったー! 大成功ー!
さすがは、オレ様ちゃんのご主人様ー!』


上半身の釘は体を貫通していなかったのに対して…下半身の釘は、体を貫通して床に刺さっていた。
あれは、下半身をしっかり固定した上で、上半身を動かす為だったんだ。
テグスといいかなり手の込んだトリックだった…怪我をして両手を使えない人には難しいんじゃ?






☩ ☩ ☩






『第三の密室』



『第三の密室』はつい1ヶ月ほど前に、ギンマ地区の美術館倉庫で起きた密室殺人事件だ。
絵画とかペンキが散乱としている中で、女性が殺されていた事件だ。

人形のかわりに人物画がハリツケにされている現場



あの死体を発見したのは、例の信者と美術館職員の2人だったっけ。
死体発見時、ドアは施錠されていて、鍵は室内に人形と共に釘付けされていた…。
ドア以外に出入り口になりそうなのは、あの窓だけど…せいぜい指一本分くらいしか開かないし、そもそも、窓自体が小さくて子供すら通れそうにない。
一体、ここから犯人はどうやって姿を消したんだ?



『犯人はどこから逃げた?』


「ここから逃げたとしか考えられない…けど…。」


…何も起きない。
あの窓から人間が出入りするのは不可能だし、このドアから出入りしたとしか考えられない…きっと犯人はあらかじめ鍵を持っていて、犯行後に外からドアを施錠したに間違いない。

「ここの鍵は2つしか存在してなくて、複製は構造上不可能なんだそうです。
1つは美術館職員がはなみはなさず持っていて、犯行に使われたと思われるもう1つは人形と一緒に絵画に釘で打ち付けられていました。」


犯人はドアからしか出る事ができない理由を説明すると、ハララさんは「…なるほど」と呟き、ボクにまた外から窓を調べて来るように言った。
現実世界でも言われたけど、窓に何かあるのかな?
とりあえず、言われた通りに調べてみよう。


『ねー、ここは現実世界で調べたよね?
なんでまた調べるの?』

「ハララさんが2回も調べろって言ったからには、きっと、この窓の外に手掛かりがあるはずだよ…。」

【犯人は鍵をどうした?】


本当、いきなりは止めてほしい…。
【犯人は鍵をどうした?】か…いつの間にか持っていた鍵を見つめる。死に神ちゃんは窓から投げ入れ入れたんだ、って言うけれどそれだと絵画に人形と一緒に釘打ちできない。
投げ入れた後だと釘打ちできないのなら…。


「わああああっ!?」

「…戻ってきたか。」


突如地面が崩れ去って気づいたら美術館倉庫に戻されていた。
上から落ちた衝撃でおしりが痛い…。

「…あれいつの間に。」


手には鍵と、人形と釘が持たされていた。


「なるほど、犯人と同じ手順で、密室を作ってみろという事だな…。
では、やってみたまえ。そうすれば、新しい道が開かれるはずだ。」

「はい…! 解いてみせます!」



☩ ☩ ☩




『犯人が密室を作った手順を再現するんだよ!
まずはその人形をどうにかしてみよう!』


犯人はまず絵画に人形を打ち付けたんだ。
そして、この人形が打ち付けられた絵画を窓に向けて立てかけたんだ。
これで、人形を刺した部分がちょうと窓のあたりにくる。


ここで犯人は外に出た。
そして扉の鍵を閉めてから、倉庫の裏に向かったんだ。
窓越しに人形の刺さった絵画が見える。
犯人は窓の外から、人形と共に鍵を絵画に打ち付けたんだ。
そして立てかけた絵画を室内に向かって倒せば…これで密室完全だ! 犯人はこうして密室を作ったんだ!



窓から鍵を投げ入れただけだと、簡単にバレてしまうけど、その鍵を絵画に打ち付けて倒す事によって、"投げ入れるのは不可能"とミスリードさせたんだな。
ハララさんからはそんなミスリードに引っ掛かるのは素人だけだって切り捨てられてしまったけど。
でも確かに他の"クギ男"事件と比べたら、ここだけ異質に感じる。なんというか…ここだけ誰にでも犯行が可能だ。犯人にも、"クギ男"にも…誰でも。






☩ ☩ ☩






『地下牢』



『これで、全部の密室をクリアー!
オレ様ちゃん達ってさ、なかなか、いいパーティーなんじゃない?』


そ、そうかな? でもそうだったら嬉しいな。
ハララさんの推理力と、ボクの閃きで…て、そんな事を空想してたらすべての木が燃え尽きて新たな道が現れた。


「なるほど、進めるようになったか…すべての密室を解き明かしたお陰だな。では、先に進むとしよう。」

「…はい。」

『だからぁ…どっちが主人なのさー。』


新しく出来た道を進んでいく。
洞窟を模したこの道は、ぼんやりとした灯りしかなくてなんだか不気味な雰囲気だ。
じめっとした空気が絶妙な気持ち悪さを出している。
魔王城を攻略中の勇者もこんな気持ちだったりするのかな?


 「ダイスを振る前に恐れを抱くな。真実に向かって進むのみだ。
『完璧な解決、完璧な推理の為には、すべての感情を捨て去るべき』…だろう?」

「そうでしたね…。」

探偵の心得か…。ボクには到底理解できそうにないけど、ハララさんを見ていると、探偵としてはそれが正しい事なんじゃいかなって思えてくるから不思議だ。まだ探偵を目指すかどうか決めかねているのに。


「ここは…地下牢?」

容疑者勢揃いっ✨



道の最奥にあったのは地下牢。しかも見知った人達が囚われていた。
これはいったい…?




さて、中途半端ですが今回はここまで!
ゲームをプレイされた方は知っていると思いますがつぎで"クギ男"事件の真犯人を暴きます。
わたしは使用人の太っちょであってほしいと願っているのですが皆さんはどうですか?
四分の一なのか!? "クギ男"は誰なのか!?
次の記事をお楽しみー!!



To Be Continued..

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