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《盈月録》四字熟語タイトルその意味まとめ参



一ヶ月あれば余裕で終わるっしょ! そう思っていたら時期がわたしにもありました……。
四字熟語の読み方とその意味を紹介するコーナー最終回です。

今回のは二周目以降に追加されたものも含まれる為、まだそこまでやってないよ、って方はネタバレ注意でお願いします。







【大海撈針── たいかいろうしん】

非常に困難なこと、ほぼ実現不可能なこと。
(る)」はすくい上げること。
海の底に落ちた一本の針をすくい上げるという意味から。




備考:由井正雪の過去が語られた盈月録。
     造られし命ホムンクルスである彼女は純真無垢で清廉潔白でした。
     スポンジのように何でも吸収してしまう。それゆえにこの世の在り方を受け入れることが出来なかったのでしょうね。








【披星戴月──ひせいたいげつ】

「披星」は星をかぶることから早朝の意、「戴月」は月を戴くことから夜遅くの意。

早朝から深夜まで、懸命に働くことのたとえ。


備考:朝から晩まで鍛錬を欠かさない伊織の話し。
同じく稽古する仲間からはどうしてそんなに頑張るんだと不思議がられてましたね。

クリアした後から見るとあんな小さい頃からだだ剣の道だけを求めて生きてきたのだとわかりますね。








【夙夜夢寐──しゅくやむび】

一日中。朝から晩までいつもいつも。
また、寝ても覚めても思うこと。一日中、頭を離れず思い続けること。

「夙夜」は早朝から夜遅くまで。一日中。
「寐」はすねる意。
「夢寐」は寝て夢を見ること。寝ている間のこと。




備考:冒頭で老爺が旅人に語った昔話。
最初はなんのこっちゃ、宮本武蔵の凄さを語ったものなのかと思ったらまさかの伊織と武蔵の出逢いの物語でした。

伊織はあの日の出来事がきっかけで剣に魅入られ堕ちていったんですねえ……。








【望洋之嘆── ぼうようのたん】

はるか上を見上げて嘆き悲しむこと。または、どうにもできない状況を嘆くこと。

「望洋」は上を見上げること。または、広大で果てしない様子。
偉大な人物や学問などを前にして、自身の度量の少なさを感じて嘆くことをいう。

「望陽之嘆」、「望羊之嘆」、「望佯之嘆」とも書く。








【暗澹溟濛── あんたんめいもう】

未来に希望がないこと。

「暗澹」は暗くてわかりづらいこと。
「溟濛」ははっきりとしない様子。

目の前が暗く、はっきりと見えないという意味から。




「生まれる時代を間違えた──」




備考:女武蔵が伊織言ったあの台詞の回収。
武の道は極めても結局は■の道。
刃は所詮人斬り刀ですもんね……。



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