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【小説風プレイ日記】超探偵事件簿 レインコード【0章 推理編#2】
©スパイク・チュンソフト | RAINCODE
※ガイドラインに従い「1章」まで。
※推理ゲームの為、「ネタバレ」等に配慮して書いています。
❖第0章 『アマテラス急行殺人事件』
──アマテラス急行特別臨時便、発車します!
「はあはあ──間に合った」
肺が痛い。
ぜえぜえと息を吐く。どうやら記憶を失う前のボクは運動とかするタイプじゃなかったらしい。
……今のボクも進んでやりたいとは思わないけど。
「本日は、カナイ区直通アマテラス急行特別臨時便をご利用いただき、ありがとうございます。」
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「当列車は"アマテラス社"の最新技術を導入し、安全、快適な、全自動無人運転を実現しております。
運転士、及び乗務員は同乗しておりませんので、ご了承ください。」
「当列車は5両編成で、目的地までは止まらずに運行いたします。」
「お食事、お飲み物などは、2号車にて提供しております。
洗面所、トイレは、1号車と5号車でご利用いただけます。」
「緊急事には、3号車の"予備コントロール室"にあるインターホンで、管理室へご連絡ください。」
「それでは、カナイ区到着まで、アマテラス急行の旅をお楽しみください。」
車内アナウンスが終わった。
5両編成って言っていたけど、ここは先頭の1号車か…。
1と書かれたエンブレムが飾ってある。
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案内図によると、先頭と最後尾の車両が運転車両で、その間が客室車両になっているんだな。
メインコントロールAと書かれた部屋には機械があった。
この機械で自動運転しているんだろう。
車両の両サイドに運転席があるのは、運転車両がどちらの進行方向にでも進める為か…。
メインコントロール室Bは鍵がかかっていて開かなかった。小窓から機械があるのが見えるけど動いている気配はない。
清潔そうなベッドのある部屋があった。
体調が悪くなったときの救護室だろうけど、ここも鍵がかかっている。
必要になった時はどうするんだろう。
ひと通り1号車を探索して、2号車へと続く扉の前に立つ。
人の話し声が聞こえる。
きっと紙に書いてあった"超探偵"の人達だ!
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ボクを知っているかもしれない人達と会えた!
…けど、その喜びは直ぐに砕け散ることになった。
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ボクも超探偵らしいと説明してみたけどやっぱり記憶喪失の自称超探偵じゃ誰も信じてくれなかった。
持っていた世界探偵機構からの指令書を見せてそれは本物だと証明されたみたいだけど、だからと言ってボクがそれを受け取った本人だってことにはならないって。
あの厳つい人が。
仲間なのに誰もボクのことを知らないんだ?
どうやら世界探偵機構という組織はボクが想像してたような組織じゃないらしい。
眼鏡の落ち着いた人が説明してくれるらしい。
「まぁ…迷える子羊をみちびくのも、我々、超探偵の使命だろう。」
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世界探偵機構というのは…
『全世界の未解決事件撲滅』を掲げる超法規的かつ超特権的な組織だ。
世界各地に、支部となる探偵事務所が存在していて、その活動の中心を担っているのが"超探偵"だ。
現在、組織に所属する超探偵は約1000人。
その全員が、探偵活動に特化した特殊能力を持っている。
調査に用いられる超自然的な能力…すなわち"探偵特殊能力"だ。
たとえば、透視や読心術など、もともと異能の素質を持った者が…世界探偵機構で訓練を積む事で、調査の為の特殊能力として身につける。
そうして"探偵特殊能力"を身につけた者だけが、超探偵として認められ、探偵証を授与されるのだ。
もし君が超探偵なら、探偵証に、きっちりとその記載があるはずだ。
眼鏡さんの言うカード型の身分証を探してみたけど、何もなかった…。
厳つい人は変わらずの態度で、身分証があったとしても仲間として認めてくれないって。偽造を疑うだけだって。
「そんなっ! ボクは本当に怪しい者じゃありません!」
重たい沈黙が流れる。
「彼ばかりが疑われているようですが、証明が必要…という点ではみんな、立場は同じだと思いますけど。」
大きなリボンをつけた女の子の言葉に一理あると頷き、
「この場の誰もが、互いに初めて会う関係なんだ。
素性を疑うのはやむをえない。」
「えっ? 初めて?
皆さん、知り合いではないんですか?」
「超探偵同士が顔を合わせる機会はそう多くない。
各自、常に依頼で世界中を飛び回っているからな。
私も、これだけの人数が揃う任務は初めてだ。」
元々は招集されたメンバーが集まり、さぁ自己紹介でも…という時にボクが入ってきてしまったらしい。
「…今は、お互いの素性を、情報として把握しておく必要がある。
この"不可解な状況下"だからこそ…なおさらだ。」
眼鏡さんの言う、"不可解な状況下"というのが気になるけど、ボクら彼に従い1人ずつ自己紹介をする事にした。
『ザンゲ=イレイザー』
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1人目は隻眼のご老人ザンゲさんだ。
歴戦の戦士前とした立ち振る舞い。
只者じゃない雰囲気を漂わせている。
ザンゲさんの探偵特殊能力は"念写"
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自身の記憶を、念写映像として電子機器に写すみたいだけどやり方とか詳しいことは教えてくれなかった。
あまり多くは語らないタイプなのかな?
『プッチー=ラヴミン』
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「主観でのみ観測可能な事故像を客観的に……」
自己紹介というものをあまりやったことのないという大きなリボンが特徴的な女の子プッチーさん。
機械的な喋り方をする彼女だけど、歳相応の可愛らしい部分もあるみたい。
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プッチーさんの探偵特殊能力は"超聴覚"
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世界探偵機構に舞い込む仕事のほとんどは、未解決事件の調査らしいけどプッチーさんへの依頼は、信用調査が多い。
依頼主は、主に企業や政治家などの社会的地位の高い人達。
依頼主にとって、取引相手が信用に足るかどうかをプッチーさんの探偵特殊能力を使って、調査するらしい。
意識を集中させれば、遠く離れた人の囁き声はもちろん、足音から、心臓が脈打つ音まで聞き取る事ができるらしい。
プッチーさんのいるところじゃ秘密の話しなんてできないな。
駅で不審な物音を聞かなかったきいてみたけど、意図的に聞こうとしない限り、遠くの音は耳に入ってこないみたい。
残念。もしかしたらボクの身に起きたことが少しでもわかれば…と思ったんだけど。
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それとも、探偵特殊能力を身に着けたからなのか…
『メラミ=ゴールドマイン』
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独特な見た目のメラミさん。
歳上の落ち着いたお姉さんっていう雰囲気だけど、独特の間っていうのかな?
唐突に近くに寄るように言われて──
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抱きつかれてしまった。
正確には身体のサイズを測っているだけのようだけどなんの前ぶりされたらびっくりするよ。
メラミさんの探偵特殊能力は"イタコ"
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イタコというのは自分の体を依り代にして、死んだ人間の魂を呼び戻す人の事らしい。
探偵としてメラミさんは事件の被害者を憑依させて事件を解決しているらしいけど、誰でもいいってわけじゃなくて、その人が生前に着ていた服が必要になり、その人の服を着ることで降霊が可能になる。
だがらメラミさんより小柄な人は基本的に無理だし、逆に、大き過ぎてサイズが合わない場合も無理らしい。
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服を大切にしているメラミさん曰く、ボクの制服は世界探偵機構からの支給された正規品で間違いないって。
服のサイズもボクにぴったりで、他人の服には思えない。
って事は、やっぱりボクは超探偵で間違いない?
あぁ、どっちなんだ!
記憶さえ戻ってくれれば何もかもわかるのに!
──残り2人はまた次回。
「ダンガンロンパシリーズ」をやったことのある人ならもうね、わかると思うんですが、このゲームで推しを作ったら絶対に駄目!
だって……皆、死んじゃうから!
頼むプーチンちゃん死なないでくれぇ…。
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to be continued..
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