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「前十字靭帯損傷」 〜怪我したからこそ得られたもの〜

「それでも前を向く」

これは最近読んだ本のタイトルである。
サッカー選手としても人としても尊敬している宮市亮選手の本だ。

是非皆さんにも手に取って読んでいただきたい。




初めまして。
江田祐基です。

現在は横浜にあるクリニックにリハビリ助手として勤務しながら、大学院と専門学校に通っています。
大学時代は早稲田大学ア式蹴球部に所属し、学生トレーナーとして活動していました。




突然ですが、私にはどうしても叶えたい夢があります。



それは、サッカー日本代表のトレーナーとしてW杯に帯同し、日本の勝利に貢献して日本中の人を笑顔にすることです。


何言ってんだこいつはと思う方もいらっしゃるかもしれません。


ですが、夢を実現できるかどうかは別として、夢を追うことは各個人の自由だと思います。

何か夢や目標に向かって過ごす時間はとても楽しく尊いものです。時に辛いことや苦しいこと、壁にぶつかることもあります。

しかし、それらを乗り越えた先にどんな景色が待っているのでしょうか。
想像するだけで「よし、やってやろう」という気持ちになります。

ただ、今のままでは到底、いや、不可能なぐらいに実力がないことは分かっています。

大学の部活の同期や友人、同世代の人たちは社会に出て立派に働いて活躍しています。
それなのに自分は、、、、、





さて、前置きが長くなりましたが、今回手術をしてからちょうど2年が経つということもあり、これを機に何か新しいことに挑戦しようと思いnoteを始めてみました。
他にも、自分から発信することで自分の頭の中の思考を言語化し、自分を戒め律する意味もあります。
このnoteを読んだ方に少しでも何か感じていただけたら幸いです。



それでは本題に入っていきたいと思います。










2022年5月26日。
右膝前十字靭帯の再腱手術をした。
加えて、内側半月板、外側半月板を縫合・部分切除した。




そして、2024年5月26日。
今日で手術をしてから2年が経った。

この2年間で自分はどう変化しただろうか。
環境が変わり、少しはその環境に順応できているだろうか。
今感じていることをありのままに、自戒の念も込めて綴っていきたい。



早速だが、
皆さんには何か後悔をした経験はあるだろうか。 

「あの時こうしていたら、、、」
「あの時もっと頑張っていれば、、、」
 

挙げればきりがないと思う。

私の根本的な物事の捉え方として、全ての経験は無駄ではなく、まわりまわって今の自分に繋がっているというものがある。

この考えからすれば、後悔した経験も最終的には自分のためになると捉えることができる。
失敗した経験も同じように捉えることができるかもしれない。

実際のところそうだ、というより私はそう捉えるようにしてきた。
後悔や失敗した経験も、そういった経験があるからこそ今の自分があるのだと。


しかし、


未だにあの時何で怪我したんだろう、怪我をしていなかったらどうなっていたのか、という思考が頭の中を巡る。





それは大学ラストシーズンの出来事だった。

大学のサッカーの授業で右膝の怪我をした。
怪我をした瞬間、膝の中で何か弾けるような音がした。
それは何とも表現しがたい感覚だった。

そして、病院を受診し、
先生からは
「前十字靭帯完全断裂」
「内側半月板損傷」
「外側半月板損傷」

と告げられた。


選手でもない自分が何で怪我をしてしまったのか、よく分からない感情だった。


その日からトレーナーなのに自分がリハビリをする側にまわった。
訳が分からない。
トレーナーが選手ではなく自分のリハビリをする。


自分が情けなかった。
大してチームに何か大きな影響を与えられる存在ではないのに。


そしてリハビリ開始から約1ヶ月後、右膝を手術し無事成功した。

術前の右膝の状態は個人的にかなり良かった。


だが、術後の右膝の状態が思わしくなく、
リハビリのために大学4年間で初めて一度部の活動を離れた。
さらに、大学4年間で初めて本格的に体調を崩した。

その時のことについては、私が大学4年時に書いたア式の部員ブログを是非読んでいただきたい。




話を戻そう。
私はこの怪我したことを後悔しているわけではない。

ただ、どうしても怪我をしていなかったら大学ラストシーズンをどう送れていたのかを考えてしまう。
夏の大事な時期にチームに直接的に関わることができなかった。


それでも、怪我をしたからこそ得られたものもある。

実際にこの怪我を経験し、リハビリの過程を通して学んだことは多い。
膝の曲げ伸ばしの可動域を獲得するのに伴う強い痛み、筋力を戻すためのトレーニングの大変さなど、細かなことも含めればかなり多くの学びがあった。


その中でも特に強く感じたことは、
周りの方々のサポート、支えの有り難さ
である。


リハビリを進めていく上で、体力的にも精神的にもきついなと思う時は何度もあった。


このまま膝がしっかり伸びないんじゃないか、
正座ができなくなるんじゃないか、
元の膝の状態に回復するのか、
怪我をする前みたいにスポーツはできるのか、
などなど。


ただ、そんな時に一緒にリハビリをサポートしてくださったドクターの先生やリハビリの先生、同期、周りの友人、家族など、関わってくださった方々の存在の有り難さを感じた。


トレーナーとして活動する中で、選手に何か良い影響を与えられているのかを常に考えている自分にとって、この経験はとても貴重な時間だった。


選手が怪我をして辛い時期にトレーナーとして少なからず関わることで、少しでも影響を与えられていたのではないかなと捉えることができた。


今後トレーナーとして活動していく中で、
自分が経験したこの怪我は何かしらの形で役に立つ時がくるはずだ。

この怪我を経験したからこそ伝えられるものがある。


そういった意味では、
私はこの怪我をしたことは無駄なことではなかったと思う。

この経験を必ず今後の人生に生かしていきたい。




最後まで読んでいただいた皆様、
ありがとうございました。
なかなか自分の考えを発信することは得意ではないのですが、自ら発信することで、少しでも何か読んでくださった方々に良い影響を与えることができればと思っています。


そして、自分の夢を実現するまでの過程を記録として残していけたらと思います。


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