『降ってきたリンゴ』批評会を終えて

まだ昨日の批評会の余韻に浸っている雪上牡丹餅です。覚えているうちに昨日の感想をまとめておきたいと思います。
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一言で言うと…楽しかったー笑
川柳であんなに他人から褒められたことないかもしんない笑
入選して選評を書いてもらったことはあるけど他人の口から直接発せられた言葉で褒めてもらうとこんなにも気持ちいいものなのか…クセになりそう笑
私以外にも句集を出版する柳人がどんどん増えて批評会がどんどん開かれたら川柳界も活性化してみんなも楽しいだろうなぁ。
私が自費出版したキャンペーンのページを参考までに載せておきます。句集、歌集の自費出版ももともとやってる出版社さんみたいです。

昨日も言ったように、らく楽自費出版工房さんにツイートをいいねして頂いたことがきっかけで、「時間もあるしノートに書いてある今までの入選句ワードにまとめてみるか」と思いついたのが『降ってきたリンゴ』出版のきっかけです。思いつきなので出版社さんを比較することもしませんでした。「たくさん自費出版の申し込みがあったら選抜することもあります」みたいな記載がHPにあったので、「まぁ、別に通らなくても良いか」くらいのノリでフォームに入力して申し込んだら割とすぐに返信が来て「え?出版できちゃうの?」とびっくりしたくらいです。
昨日話に出なかったので表紙や値段についてここで触れておきます。
表紙も値段もらく楽自費出版工房さんにお任せしました。表紙は結果として私の好きな感じになりましたし、値段は、収録句数が少ないこともあって、川柳句集としてはかなりお求めやすいお値段になりました。できる限り多くの方に自分の句集を読んで頂きたい私としては、プロにお任せして良かったって感じです。本当はもっと薄かったのですがそれだと足りないと指摘され、あとがきを頑張りました。あとがきがやたら長いのはそのせいです笑

それでは昨日の内容についてコメントを見ながら思いつくことを書いていきます。
私の句が4段階に分かれているという西脇さんの評は興味深かったです。昨日も言ったように、私は一読明快、意味から離れない川柳、伝統川柳を目指しており、句会によって出す句の雰囲気を変えているとはいえ、詠むスタンスは変えていないのですが、それが段階として分類されるほど句の雰囲気が変わっているとは思っていませんでした。昔の句を振り返ると何となく雰囲気が変わっているとは思っていましたが、実際に指摘されると「ほ~そんな風に読めるのか」と思いました。他の方の句集によくある連作ごとに章を分けるスタイルではなく、雪上牡丹餅という詠み手の変化を分かって頂くため、ほぼ時系列に句を並べるスタイルを採用したことが良かったのかなぁ、と感じました。…正直ノートに書いてある順に打ち込んでいくのが楽だったという裏事情もあるのですが笑
しかし、意味から離れていないつもりで詠んでいたので、「私が一読明快だと思い込んでる句」があるのは意外でした。こういうのは他の人の意見聞かないと分からないですね。
あと、昨日言ってなかったと思いますが、バイオリンの句はシンプルに『耳をすませば』をイメージしただけです。『降ってきたリンゴ』通読して頂いた方はお分かりかと思いますが、私は、穿ちの要素を入れるため、既存のストーリーや格言みたいな周知のものをいじって詠むことがあります。バイオリンの句はその一例です。復帰の際にたまたまマダガスカル句会で投句しましたが、詠むスタイルは復帰前と変わっていなかったということです。

あと、個人的にうれしかったのが評者の西脇さん、Twitterで句を挙げて頂いた海馬さん以外の皆さんからも良い評価を頂けたこと。昨日話にも出たように、私の句は、現代川柳界で評価を受けている若手である、暮田さんやササキリさんの句とはかなり雰囲気が異なると思います。そんな私の句でも評価して頂けるということは私が考える伝統川柳(まだ言ってんのかと言われそうなので「伝統川柳的現代川柳」とでも言いましょうか)にまだ文芸として受け入れられる余地が残っているということだと感じました。「句集を出したのにまだ賞にこだわるのか」と西脇さんに質問されましたが、現代川柳に分類される中で、川柳マガジンや結社などの伝統川柳に近い川柳を詠む、あるいは詠める詠み手は若手の中では自分ではないかと自負しています。伝統川柳と現代川柳をつなぐ架け橋になりたいという思いは変わりません。西脇さんのように対面の句会に行くのは正直面倒くさいですし、投句者として、句会の主催者・選者としてネットをメインに活動してきた身としては、なぜ投句料を払わなければならないのか疑問ですが、伝統川柳に現代川柳が届くように微力ながら尽力させて頂きたいと思います。

西脇さんから「今後イベントを開いたりしないのか」という質問を受けましたが、自分ではとりあえず牡丹餅句会を地道に続けていきたいと思います。何か企画を思いついて私でお力になれそうなことがあればご連絡ください。

以上、雪上牡丹餅の批評会感想でした。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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