板を読む

はじめに

私は板が読めない。
そもそも板を読むとは。
私の解釈では板を読むというのは、数字の大きさや動きから
投資家心理を読み、何を意図しているのか察することだろう。

そもそも、私はトレード歴が浅い。
私自身が意図せずやっているわけだから、
そりゃもちろん大口投資家の意図なんてわからない。

だが、大切なのは、わからないから放棄するのではなく
わからないから考え、推測し、検証して
精度を高めるのではないか。

これが圧倒的成長を生むはずだ。
だから、本日は板の意図について想像していく。

厚い板、それは何を意味する?

板が厚いということは、その指し値注文株数が
多いということだ。
その価格で売りたい(買いたい)人がたくさんいるということだ。

では、もし、その価格で売れない(買えない)ならどうするだろうか。
ここで考えられる選択肢は次の4パターンだ。

①もっと安く売る(もっと高く買う)
②ポジションを清算する
③もう少し待つ
④買う(売る)

①もっと安く売る(もっと高く買う)
もっと安く売るということは、たいていの場合、売りたい(買いたい)気持ちは非常に強い。売りたい気持ちが強いのであれば、すぐに成行をすればいいのに、なぜしなかったのか。
成行だと意図した株価&株数で約定できないリスクがあるから、指し値で注文した可能性がある。
また、指し値で注文を入れること自体、今すぐにポジションを保持したいという意図は成行に比べ薄いわけであるから、スキャルというよりは、スイングや長期とも考えられる。
空売りでなければ、基本的には安く買って高く売りたいはずだ。
もっと安く売るということは利益は少なくなってしまう。
それでも尚売りたいということは、相場がこれからさらに下落し、これ以上高い値段で売れないと考えているのではないか。
それなら尚更成行を選択するだろう。
以上を踏まえると、エントリーのタイミングを逃した以外、
指し値でもっと安く売るという選択をとる可能性は低いのではないか。


②ポジションを清算する
これが一番多いと思う。
自分が意図していた株価で約定できなかった。ということは
相場は自分の予測と違う方向に動いている、今エントリーするのは
間違いだと判断し、一旦ポジションを清算する。


③もう少し待つ
これは、再度その株価に上がってきて、約定することを想定しているのではないか。それか、その株価に達する根拠がしっかりと固まっているのではないか。
もしくは、含み損が溜まっており、損切できないのではないか。
いつか戻ってくる、大丈夫と謎の自信を胸に待っているのではないか。
この理由ならば、大口のいいかもだ。


④買う
自分の意図した値段で約定できなかったのだから、
自分の予測とは逆で動いている、だから逆の予測で勝負しよう!
という考えた。
これは、今までの自分の予測の反対に投資するわけだから
かなり心的ストレスを伴うだろう。


厚い板を見たときに何を思う?

ここでは、仮に売りが厚いとしよう。
そう考えると小口は

買いたい人→売りたい人多いな。もう少し安く売る人も出てきそうだな。もっと安く買えそうだ。

売りたい人→売りたい人めっちゃいるやん。はよ順番並ばな、売り尽くせないかもしれん。これから売りたい人もっと出てくるかもしれやんし、早く売らな。

買いたい大口(トレンドを作りたい)→おお。同じ価格で買えるやん。でもどうせ買うなら大口感出して、2,3ティック引き上げて、トレンド作ったりたいな。

買いたい大口(気づかれずに買いたい)→これなら、どこでも売れそうやな。ちょっとずつ売っていこか。

売りたい大口→やばいな。これだけ売りたい人がおるんやったら、安くせな大きくは売れなさそうやな。よし、高く誘導して高く売ったる!

こんな風にたくさんの考えが出てくる。


重要なのは大口の意図に気づけるか

大口は相場を動かす力を持っている。
だからこそ、大口の意図に気づくことができるということは
大口と同じ船に誰よりも早く乗れるということだ。

では、大口はどのように考え、取引するだろうか。
まず前提として、大口は自分の意図を明らかにするときと明らかにしないときがある。
わざと、自分の意図を伝え、その意図通りに動いてもらい、売買する。
逆に意図を明らかにせず、自分は裏でコソコソと仕込みを済ませて売買することもあるだろう。

では大口が他の参加者に買わせたいと思ったときに何をするだろうか。
・次の瞬間、株価が上がると思わせる
・株価が下がりにくいと思わせる
この2択ではないだろうか。
そして、前者の方が結果は強力だろう。

では、どうやって株価が上がると思わせるのか。
この辺りを次回、深く探究していく。

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