歩み値すごい。

ここまでの収穫をまとめる。

歩み値の読みかたがわからなかったのだが、
やっと理解できた気がする。
赤が買い、青が売り、白が前の色と同じ売買。

この表現だと語弊がある。
赤が買いと言いつつも、実際は約定が成立しているわけだから、
買いも売りも必ず存在する。

だが、直近のアクションとして約定金額が上がるということは
成行の買いの場合が多いだろう。
もちろん、指し値を入れた瞬間に買いになることもあるだろうが
成行売買の方が指し値よりも優先されるのだから、
やはり成行の買いが多いだろう。

同じ理由で青は成行の売りであることが多い。
そして、板や歩み値は直近の相場の雰囲気を読むための
材料であるから、
成行注文の方が、直近の相場の雰囲気を指し値よりも
多分に含むと想像される。

これがはっきりとわかったことで、
歩み値の情報に恐ろしいほどの価値を感じている。

歩み値が凄い理由は、
・直近の買い、売りどちらが優勢かわかる
・大口の注文、小口の注文がわかる
・相場の勢いが歩み値の流れるスピードでわかる
・アイスバーグ注文かどうか、判断しやすい
である。
これだけでも、板に加えて相当量の情報を付加でき、
自分のエントリータイミングをロジカルに判断できる。

今までの私では、エントリータイミングの根拠がチャートにしか
なかったが、もっとマクロな次元でエントリーの根拠を得た気分だ。


歩み値すごい。

ただ、歩み値を理解しただけで、
ほとんどのトレーダーが歩み値を理解し
また、利用し、
勝率へとつなげているだろう。

まして、上位5%のスキャルトレーダーは
歩み値を完全に理解し、歩み値から伝わる情報を
雰囲気として正確に感じ取り、反射的に
行動できると推測する。


早くその次元に到達するために
私はもっと歩み値の理解を深め
想像し、修行しなければならない。


今現時点の理解をまとめ、考察していく。

1、歩み値の大口、小口

言わずもがなだが、株取引において
大口>>>小口
ぐらいの差がある。

大口=資金が潤沢⇒トレードの結果大量の資金を作った可能性が高い
⇒トレードが上手な可能性が高い
という関係が成り立つ。

小口=資金が少ないor取引に自信がない⇒トレードが下手とは言えないが、
大きな結果を出せていない可能性の方が高い
という関係が成り立つ。

以上を踏まえると、大口は正解を選ぶ可能性が高く
小口は大口に比べ正解を選ぶ可能性が低くなる。

あくまで、株は相対的だ。
誰かが売るから買えるし、需要があるから価格は上がる。
相対的な概念から成り立つのが株式市場だ。

そして、小口よりも大口の方が
強い根拠は他にもある。

シンプルに大口は数の暴力を発動できる。
サポートライン付近で、大量の買いを出せば一気に流れができるだろう。
相場の勢いを作ることができる。
板が薄ければ、価格も高騰するため、余計に大きな流れが生じるだろう。


2、歩み値のスピード

歩み値は時として、時間が止まったように流れないときもあれば、
滝のごとく、流れるときもある。
これも相対的な概念だ。

スピードが速い⇔たくさんの約定が成立している⇔エントリー・損切している人が多い⇔上がる期待度もしくは下がる期待度が高い
ということだ。

つまり、スピードが速くなったということは、
トレンドが出る兆候が相場に現れたと考えるのが自然である。

しかも、これが、大口が作り出したスピードであれば
大口が正解を選ぶ可能性は高いわけだから、
トレンドが出る可能性がある。

市場は相対的だ。
だから、一人の大口が兆候を感じたとしても
他の人が誰一人として兆候を感じていないのあれば
相場は動かない。

ある意味、わかりやすいシグナルが
複数あり、それが重なることが重要だろう。
そんなときは、きっと歩み値は滝のごとく
流れていく。

3、歩み値の方向

歩み値には方向がある。
買いか、売りか、均衡か、平静か。

直近の歩み値を見たとき、
買いの株数の方が多く、次の瞬間も買いが続くようなら、買いの方向を形成する。

売りの株数の方が多く、次の瞬間も売りが続くようなら、売りの方向を形成する。

また、買いと売りが同数あり、どちらに偏るかわからない状況は
方向がなく、均衡状態だ。
これが破れたときは、方向が生まれ、とても大きな流れを生むかもしれない。

出来高が少なく、方向もない状態が平静である。

この方向を敏感に感じ取る必要がある。
もっと厳密には、方向を作りだす存在の思考を読み、
次の展開がどのように動くか考えることが重要だろう。



次回へ

歩み値については、まだまだ書けること、考察できることが多い。
次回は、大口・小口の思考展開をシミュレーションしていきたい。

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