株のトレード回数と勝率、利益の関係

まず、株の取引きスタイルには
・スキャルピング
・デイトレード
・スイングトレード
・長期トレード
の4種類に分けられる。

1度、買ってから売るまでの目安時間は
・スキャルピング→数分~数時間
・デイトレード→数時間~1日
・スイングトレード→数日~数週間(数か月)
・長期トレード→数か月~
だ。

スキャルピングの利益構造を分析していくと、
買いを入れてから、比較的早く売りを入れるが、
小さな利幅で利確を入れるため、
1日に何回も、多い時は数百回は取引するだろう。

もみ合い相場であっても、底で買いを入れ、
天井で売りを入れることができれば
利益を最大化することができる。

つまり、スキャルピングは値動きの絶対値が重要で
あり、かつ時間に対して株価の値幅が大きく
変動する方が、利益は大きくえることができる。

時間に対して値幅が大きい銘柄で、
上昇下降の予測を正確にすることができれば、
もっとも売上を作れるだろう。

ただし、デメリットもある。
それは、取引手数料だ。
取引量が大きく、得られる利益も大きいのであれば、
手数料はそこまで気にはならないかもしれないが、
元本が少ない状態では、致命打となる。

ここで簡単なシミュレーションをしてみる。
SBI証券で例をとってみる。

【条件】
・1株の金額を1500円
・平均約定株数を100株
・平均約定回数を40回
・利確5円、損切-10円
・勝率80%
とすると、
一回の取引で15万円約定するわけだから、40回取引すると
15万円×40=600万円
1日に約定したことにある。

このときの取引手数料は2576円だ。
そして、このときの売り上げは
0.8×20×5+0.2×20×(-10)=40円
40円×100株=4000円だ。
※約定回数を40回とすると、買いと売りで利確になるため、約定回数2回で利益を得られる。

つまり、利益は
4000円-2576円=1424円
となる。
なかなか渋いことがわかる。

もちろん、これを500株に変えてみると
取引手数料は9656円になり、売り上げは2万円になるので、
利益は10344円となる。

この条件だと、勝率75%が損益分岐となる。(それでも数十円赤字)


仮に利確を5円、損切を-5円で勝率を80%にすると、
3424円の純利益を得ることができる。(損切-10円に比べて2000円UP)



このように考えていくと、
元本が少ない状態で取引する場合、
【条件】
・1株平均株価:2000円
・1日平均約定回数:40回
・利確10円、損切-7円
・勝率65%
がいいのではないだろうか。

これであれば、100株取引した場合、
1日の利益は4934円。

500株であれば、
27894円。

1000株であれば、56594円だ。

こうやって、まずは利確、損切、勝率の目標を立てて
この数字を実現できるように修行していくことが
いいのではないだろうか。

もちろん、勝率を上げれるに越したことはないが、
その結果、利確と損切のバランスが崩れてしまうと、
利益は得られなくなる。


次回はスイングでの約定回数、勝率、利益について
考えていく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?