2023/8/16 小説を書く

小説を読むのは好きだが書いたことはない。多くの作家さんの文章に触れ、作品のあとがきやインタビューを読むと、到底はかり知ることのできないほどの尽力があって完成したことが実感できて私が及ぶ世界ではないと痛感する。この文章は○○さんらしいな、なんて好きな作家さんの本を何冊も読んでいくと感じることがあるが、一体どういう生活をしていれば書く文章に自分らしさが滲み出るのだろう。小説を読む理由はその物語を体験したいことがもちろんあるが、その作家さんの文章を、一文一文も読みたいという理由もあると思う。自分のこの日記も読み返せば、らしさが出ているのだろうか。

ここのところはずっと千早茜さんの文章が好きだ。自分が何年生きても言語化できない思考をシンプルでかつ飲み込みやすい言葉で言語化している気がする。思考を言語化できない悔しさは常日頃感じているが、小説を読んでいると悔しさを通り越して笑ってしまう。自分と作家さんを比較するなんてとんだ無礼者だけれど。

そんなことを考えていた先日、大学から文学賞のお知らせがきた。小説部門、約20000字の小説を募ると。

チャレンジしようと思う。どうやって書けばいいのかわからないけど、死ぬまでにやりたいことの1つだし、ここを逃せば社会人になってなかったことにしてしまいそうだし。賞に応募できなくても卒業までに完成させたい。これが何かの意味を成すかどうかはわからない。成すかもしれないし、成さないかもしれない。ただ、最後まで完成させれば何かの階段を1段は上がれるような気がしている。


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