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【洋書感想】間違えることを怖がらずに話したい、けど

最近立て続けに長めの本を読んでいたので、ラダーシリーズから1冊選んで読んでみました。


ラダーシリーズとは?

ラダーシリーズは、使用する語彙を限定してやさしい英語によって書かれている、多読に向いたシリーズです。
物語からノンフィクション、歴史までさまざまなジャンルの本が選べます。
「英語初心者だけれど、絵本作品や子ども向けの作品はちょっと好みに合わない」と感じる学習者にとっても選択肢がたくさんあるところが魅力です。

どのくらいのレベル?

今回読んだのは”English Made Funny 何がヘン?この英語”というレベル3の本。

出版社のサイトでは、3のレベル感は以下のように紹介されています。

使用語彙 1,600語
TOEIC®テスト 500〜600点
英検 準2級
iTEP 2.0〜3.0

https://ibcpub.co.jp/ladder/ladder_about

複雑に修飾された文章が出てこないのでとても読みやすかったです。高校英語のテキストに出てくる読みものか、それよりちょっと簡単なくらいのイメージでしょうか。

もともと巻末に単語リストが付いていますが、電子書籍版で読むとわからない単語が出てきた時にその都度止まらず読み進められるのが便利。
「これだけ読んだ!」という達成感はもしかしたら紙の書籍のほうが得やすいかもしれません。

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English Made Funny -何がヘン?この英語-

本文は「発音による問題・似て非なる言葉・文法の罠・誤訳・礼儀正しく(英語の丁寧表現)」の章に分かれており、それぞれの章でエピソードとともに「ヘン」な英語表現を紹介しています。
個人的に興味深いと思った章について紹介します。

発音

冒頭では、日本人の英語学習者が混同しがちな”l”と”r”の発音で起きた誤解や、英語にはない借用語(カタカナ単語)やカタカナ読みによって起きた誤解が紹介されています。

thのような日本語にはない音の発音を苦手としている学習者は多いようです。
本書では、ホームステイに来たばかりの学生とホストマザーのエピソードが紹介されていました。

 “I’m sorry. Can I take a bus?” Daisuke asked Brenda.

 “What? You want to leave already?” said his host mother. Her smile vanished. Now she looked nervous.

“English Made Funny -何がヘン?この英語-”

留学生のDaisukeはお風呂に入りたかったのですが、bathとbusを取り違えられて、「帰りのバスに乗りたい=ホームステイにきたばかりなのに、もう帰りたい」と誤解されてしまいます。
このあと彼は、ジェスチャーでシャワーを浴びる様子を表すことによって誤解を解いていました。

例に挙げられているケースでもそうなのですが、ジェスチャーを使うことで伝わりやすくなったり、多少の発音間違いに関しては(きっと話し手はこの単語とこの単語を間違えているんだな)と理解してもらえたりすることが多い傾向にあると感じます。

日本語話者の人が、てにをは言葉や単語の発音を多少間違えている人の文章を聞いても全体の意味を推測できるのと同じです。

でも、推測できるとはいえ、単語を覚える時には発音も一緒に覚えておくと安心ですね。

間違えた方が忘れないこともある、けど

幸いにして私自身は関係性に影響するような言い間違いをしたことはないのですが、忘れられない単語があります。

UK/ˈpəʊ.ɪm/
US/ˈpoʊ.əm/

https://dictionary.cambridge.org/ja/pronunciation/english/poem

中学生のころ、自分で書いた英作文を読み上げる課題で”poem”という単語を発音した時、ALTとして授業を教えてくれていたアメリカ人の先生に「/əm/の部分も意識して発音したほうがいいよ」と言われたことがありました。

その時は気にすれば気にするほど別の単語に聞こえてしまったらしく「あちゃ〜」という顔をされたのを覚えています。ごめんね先生。
その頃から英文を読むときは発音に気をつけるようになりました。

英語圏の人とコミュニケーションをとる機会がなければ、なかなか自分の言い間違いや勘違いに気がつくことはありません。

でも、やっぱり人間なので、間違えて笑われてしまうことがあったらどうしよう、恥ずかしい思いをしたくないという気持ちもあります。 

英語で話すのが不安になった時、楽しく英語で話す勇気がほしいとき、私はいつも渡辺直美さんが英語でパーソナリティを務めているポッドキャスト、”Naomi Takes America”を聞くことにしています。


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