11月うたの日自選|#短歌
今月から少し環境が変わったこともあり、毎日投稿には至らずでした。
先月までと比べると投稿頻度は穴あきになってしまったものの、個人的にお気に入りな歌が多く作れた月です。
うたの日では「のすけ」の筆名で投稿しています。
自選短歌
『ずれ』
私だけA’の世界にいて相槌がいつもずれてしまう
『配』
配られたプリントたちは丸まってかばんの隅で夜明けを待った
『自由詠』
先を行く人のカバンが空いていて人の心のリトマス紙かよ
『鱈/レバー』
内臓を食べているとき思い出す人間だけが犯す罪とか
『名』
名をつけて分かったふりをしていますたとえば気持ち、性格、病気
『話』
息継ぎのように話を続けてた夜を2人で泳ぐみたいに
『眠』
眠れない夜とも仲良くなりたくて深夜2時をミルクで祝う
『鼻』
やわらかく湿った鼻が近づいてたしかめられる飼い主の呼吸
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