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出られない部屋短歌|#短歌

Xで「出られない部屋」を題材にした短歌が回ってきたので私も創作してみることにしました。
きっかけになったのは時雨さんのポスト。


〇〇しないと出られない部屋

〇〇しないと出られない部屋、というテーマで何か作品を作る時、恋愛・性愛的なシチュエーションのものが王道かと思うのですが、どうしても描きたかったものがあったのでそれを題材にしました。
引用やリプライを見ていると、同じテーマを選択している方もそこそこいらして嬉しかったです。同志だ。

出られない部屋短歌4首

その時投稿したのは画像の4首です。
お話っぽい連作は、どんなふうに並べるかを考える楽しさがあります。

もっと作ってみたくなった

どんなふうに出られない部屋なのか考えるのが楽しかったので、もう少しこの2人の関係性と結末も描いてみたくなりました。
先ほどの画像の4首も入れつつ再構成しています。

部屋の細部を描くのが難しくて、物のモチーフが少なくなってしまったのが反省点。
思いついたら追加するかもしれません。

短歌9首

ポップ体以外であれよ「死なないと出られない」の10文字くらい

冷え切った指を包んだ手のひらも冷たいとこが現実だった

どちらかは生きて出られる部屋にいて判断が遅いのは美徳だよ

「『社会的に』って書き足すのはなし?」「アナタ意外と大胆だよね」

じゃんけんで決めよっかって言い出したあとに5回もあいこが続く

走馬灯ラストパートの数秒を僕で満たしてくれればいいよ  

死に方は選べるらしいとりあえず監視カメラのレンズは塞ぐ?

エンディングくらい自由にやらせてよすぐに会えるだろうからまたね

どちらかは生きて出られる部屋にいて選ばなかったふたりの話

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