「ベルマーク」の存在を愛でる
ベルマーク、集めてますか?
(ベルマークへの愛を造花で表現してみました)
1.ベルマークとの出会い
子どもの頃に「ベルマークを集めて提出」することに夢中になるあまり、親に「ベルマークがある品を買ってくれ」と頼んでめんどくさがられていました。
親になった今、気のおもむくままにベルマーク付き商品を買い集めることができるようになりました。しかし提出は息子の「学校での気づき」にかかっているので、ランドセルの底で教科書にのされたベルマーク袋をなんども見つけ涙したものです。
そんな「集めて提出」するだけの付き合いだったベルマーク、提出した先の工程があることに気が付いたのが幼稚園のPTA役員になった時です。「気づくの遅っ!」って意見はつつしんで却下させていただきますね。
2.ベルマークとのつきあいかた
「ベルマーク委員」というそのまんまな名前での活動は、小学生以上だと「委員会活動」として保護者だけではなく子どもも種類分けなどの作業をしているようですが、園児に仕分けは無理なので、細かい作業が好きな保護者が集まり「えいやっ」と作業をしています。
大小さまざまなサイズの紙片をきちんと仕分けし財団に提出することで、自分の子が通う施設でより良い備品が手に入り、子の生活に還元される。こんなすごいシステムが長年機能しているなんて「日本に住んでて良かった!PTA役員やるのは正直辛いけど」とつい考えてしまいます。
そんなベルマーク活動は、ベルマーク財団が中心となり1960年に始まりました。協賛企業が自社製品につけたベルマークの点数分の資金援助を行います。その資金を用いて、各教育機関で集めたベルマーク点数の合計をもとに協力会社から備品などを購入できるシステムになっています。高額な備品を購入する場合、ベルマーク点数を数年貯めたりすることもあるようです。
残念なことに、一般の人がベルマークを集めても商品と交換してもらうことはできません。自宅の引き出しなどに数枚のベルマークを見つけた方は、近隣のスーパーなどにベルマークBOXなどがあるかもしれないので、そちらに入れておくと担当の役員から(たぶん)喜ばれると思います。詳しくはこちら
ベルマーク委員になるとまず、ベルマーク財団が主催する説明会に出席する必要があります。今年度はコロナで会を開くことができないので、HP上に動画があり見ることができます。PTA役員当時はヒラ委員で説明会に行くことができなかったので、今ここで見ることができ想いが昇華できました。
3.キャラクターを愛でる
そんなベルマーク、実はキャラクターがすごく可愛いのです!
(メインキャラクターの「ベルマーくん」です)
(お父さんとだけ目が合うのですが……)
(こんなに可愛くてよいのだろうか)
イラストに関する仕様書やスーパーや公共機関に置いてもらう用のチラシや回収BOXのデータもあるのです。こういう細やかな配慮が役員的に本当に助かるんですよね。
(A4用紙サイズで印刷したら手のひらサイズでかわいさ倍増)
4.ベルマークを愛でる
さて、ここから数年かけて集めた未提出のベルマークを見てみましょう。
(心を穏やかにしてから切り取るのがポイントです)
ベルマークは「ベルマーク番号」「会社名もしくは商品名」「ベルマークの点数」で構成されていることがわかります。デザインやサイズに関しては細かい規定はないようで、それゆえに集める楽しさがあり、仕分ける辛さがでてくるのでしょう。
(君はもうちょっと存在感を出してもいいと思うんだ)
提出後の仕分けはベルマーク番号ごとに行うので、提出するときは同じ番号のものをできるかぎりまとめていました。でも今はわたしが欲望のおもむくままにグループ分けします。
「切り取るの大変」グループ
写真だとわかりにくいですが、プラスチック包装に印刷されているので切れ味の悪いはさみだと「ぐにっ」となって切れないことあるんですよねー。
あと、ドレッシングのフタ部分。カーブになってるところがきれいに切れないんですよね。
(フタ部分の包装は使い初めにハイキするので、すぐに提出できる仕組み)
「ちっちゃくてかわいいね」グループ
小さいものだけ並べてもわかりにくいかと思い、私が勝手に標準サイズだと思っているベルマークを上に一枚置いてみましたが伝わっているでしょうか?
ちいさいベルマークは、パッケージに文字がたくさん書かれているものに使われている印象があります。ここまでしてベルマークを載せてくれて本当にありがたいと思いますが、切り取る能力が落ちているのでもうちょっと大きくしていただけると助かります。
(これも使い切る前に提出できるようにしてくれてる)
「デザインがシンプル」グループ
ベルと文字のバランスが非常に良い、しかもシンプルなデザインが特徴です。牛乳石鹸のデザインは静けさを感じられて本当に美しいと思います。
「個性を感じるデザイン」グループ
ベルマークを集めている人々に「ついでに自社のことを愛してもらえると嬉しいなー」と(たぶん)考えてきたことがわかるグループです。
「チョコパイ」は違うデザインがあるみたいなので、これに絞って集めてみるのも楽しいかもしれません。私はすでにちょっと集めたくなってきましたよ。
「自社キャラクターとコラボ」グループ
湖池屋、キューピー、森永製菓のそれぞれ有名なキャラクターとのコラボベルマークです。こんなにかわいかったら提出するのいやにならないかなーなんて不安になりますが、また買って集めればいいので心配ないですね。
湖池屋のキャラクターの浮かれ具合がすごく良くて、「ベルから飛び出したらすごく楽しいだろうな」と新しい気付きを得られました。
5.ベルマークを楽しむ
ベルマークを仕分けしていた時に、急に「ベルマークになってみたい」と思いました。さっそく出来上がりを想像してみました。
(イメージ画です)
題して「ベルマーク顔はめ」です。
作り方はとても簡単で、100円ショップなどに売っている透明なプラケース(今回はB3サイズ)にクレパスでオリジナルベルマークを描いたらできあがりです。
(窓ガラスにもプラケースにも描いて消せる優秀な子です)
(初心者なのでオーソドックスなベルマークにしておきました)
ベルマークが若干太り気味で点数が大盤振る舞いなのを気にしなければ普通のベルマークです。さっそく顔はめしてみましょう。
(なぜこんな数十年前のデジカメで撮った画質っぽいのだろうか?)
はい。顔をどこから出そうか悩んだけれどちょっといい場所がみつかりませんでした。犯罪者ではありません。
人間ではサイズが合わなかったので、口直しにこちらをどうぞ。
「チームねこねこ」CEOをはめてみました。かわいらしさが加味されてとても良いものになっていますね。ただCEOの表情は拒絶の色を濃くしています。
ベルマーク顔はめ以外に「ベルマーくん」になったり「ベル型帽子」を作ったら面白いかと思ったのですが、仕上げた作品の可愛さと使う私の可愛くなさが打ち消しあう予感を強く感じられたので、今回はやめておきました。
(イラストはいつだって「かわいい」ってかいてある)
いつかベルマークになりたい気持ちが高まった時には、まず帽子を作ってみたいと思います。
まとめ
ただ集めて提出するだけだったベルマークも、集められたあとに自分に関わる場所で役に立ったり、社会貢献につながることに改めて気が付いた。これからも適度に提出しながらも、ゆるゆるとベルマークを収集していこうと思う。
ベルマークを額に入れてみましたが、これを居間に飾る勇気がでません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?