イウしキー Advent Calendar 2023-12-13 お酒を割る時は0除算を避けるべきである



初めに

 ジョーク記事です。また、20歳未満の閲覧には適さない内容が含まれます。

経緯

 私の手元にはあるお酒が置いてあった。それは「杏露酒」、KIRINから発売されているお酒である。
 名前から、これが中国由来のお酒だと思われることもあるが、歴とした日本のお酒である。杏露酒は果実浸漬酒の一種であり、すなわち果実を丸ごとお酒につけ込む製造方法である。そして、つけられる果物こそが杏だった。
 さて、この杏露酒の背面のラベルにはこのような記載がある。

ロックは、ソーダやジュース、紅茶で1:1で割って楽しめます。

杏露酒の裏に貼ってあったラベル

 さて、お酒のロック、ソーダ、ジュース割りなんかは馴染みが深いが、紅茶割りというのはあまり馴染みがなかった。そこで私は杏露酒と紅茶を1:1で割ることを試したのである。

結論

 お酒を割る時は0除算を避けるべきである。これはどのようなことかというと、紅茶を先に入れてからその後にお酒で割るということである。これには理由がいくつかある。

アルコール中毒

 アルコール度数14%の飲料をアルコール度数0の飲料で割る場合を考えてみよう。私は計算があまり得意ではないのでここではJavaScript(プログラミング言語の一種)に計算をしてもらった。すると以下のような結果を得ることができた。

let 杏露酒 = {アルコール度数: 14};
let 紅茶 = {アルコール度数: 0};
let 割った後のアルコール度数 = 杏露酒.アルコール度数 / 紅茶.アルコール度数;
console.log(割った後のアルコール度数);  // >>> Infinity

 プログラムの結果によると、なんと恐ろしいことにアルコール度数がInfinityとなってしまった。こうなってしまうと一滴飲んだだけでも中毒死を起こしてしまうだろう。そこで、割る順番を変えるとどうだろうか。

let 杏露酒 = {アルコール度数: 14};
let 紅茶 = {アルコール度数: 0};
let 割った後のアルコール度数 =  紅茶.アルコール度数 / 杏露酒.アルコール度数;
console.log(割った後のアルコール度数);  // >>> 0

 なんとこうするとアルコール度数を大幅に抑えることに成功した。なんと14%のアルコール度数をたちまち0%にすることに成功するわけである。そのため、紅茶の杏露酒割りを飲みながらでもこの記事を書き上げることができるわけである。素晴らしい、神に感謝。

酒税法違反

 先ほどあげたように、杏露酒を紅茶で割るとアルコール度数が上がってしまう。これはきっと自家醸造に当たってしまう。これはよろしくない。

世界の崩壊

 まともに考えてアルコール度数がInfinityというのは明らかに危険である。アルコール度数は一般的に以下の式によって求まる。

$$
アルコール度数(\%)=\frac{アルコール量(ml)}{アルコール量(ml)+水分量(ml)}\times100
$$

 よくよく考えると、水分量がマイナスになっている気がする。水はマイナスというのはどういうことなのだろうか。物理的にマイナスの量を持つとはどういうことだろう。そのようなことはきっと起こってはならないと思う。あれもこれも酒を0除算しようとした人のせいである。最悪のケースでは世界が崩壊してしまうだろう。

ChatGPTの見解

 私だけでなく、あの有名なAI、ChatGTPにもお酒の0除算を避ける際のメリットデメリットを聞いてみた。

【入力】
私はお酒を割る時は0除算を避けるべきであるといった記事を書くものです。 ChatGPTはお酒を割る際に0除算を避けるべきメリットとデメリットをあげてください。

【出力】
お酒を割る際に0除算を避けることにはいくつかのメリットがありますが、同時に慎重に取り組む必要もあります。以下に、そのメリットとデメリットを挙げてみましょう。
メリット:
1. 安全性の向上:
お酒を割る際に0除算を避けることで、不適切な割合や誤った混合を防ぐことができます。これにより、意図しない強さや味わいのドリンクを避けることができ、飲みすぎやアルコール中毒のリスクを低減できます。
2. 味の一貫性:
正確な割合でお酒を混ぜることは、一貫した味わいを実現するために重要です。0除算を避けることで、レシピ通りのバランスが保たれ、美味しいカクテルやミックスドリンクが得られます。
3. プロの印象:
お酒の調合はアートであり、プロフェッショナルなバーテンダーは正確な技術でお客様に満足感を提供します。0除算を避けることは、そのプロの印象を高め、信頼性を向上させる要素となります。
デメリット:
1. 柔軟性の低下:
厳格に割合を守ることは、創造的なプロセスを制約する可能性があります。アマチュアのバーテンダーは、時には実験的に異なる割合を試したり、個々の好みに合わせて調整することが求められることもあります。
2. リソースの浪費:
完璧な割合を求めることが、時には余分なお酒やミキサーの使用を意味する可能性があります。これはコストの増加や資源の浪費につながる可能性があります。
3. 過度な焦点:
過剰に割合に焦点を当てすぎることが、お酒の楽しみを制約する可能性があります。時には、創造的で楽しいプロセスが、厳密な数値にこだわることなく進められるべきです。
総じて、0除算を避けることで安全性や一貫性が向上する一方で、柔軟性や楽しみも考慮する必要があります。良いバランスを見つけることが、素晴らしいカクテルやミックスドリンクを創り出す鍵となります。

 以上の理由により、多分おそらくきっと、お酒を0除算するべきではないと思うんだけど、どう思いますか。
 ところで紅茶と杏露酒を1:1で割ると美味しいのでおすすめです。

出典

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