見出し画像

幸せになるための傷跡

noteのお題に「私の勝負曲」というものがありましたので、オススメの曲紹介を少し。

私は水泳競技をしておりますが、試合前の召集所ではずっと音楽を聴いています。

試合前に話したいとはあまり思わないタイプでして、自分のペースを作った上で、ライバルたちの行動を見て楽しむことが多いのです。

試合に緊張し過ぎる、逆に緊張しなさ過ぎる、というのは良くないと思っていますが、ぶっちゃけレースで結果さえ出せれば問題ありません。

なので「落ち着く音楽」「気分を上げる音楽」などはあまり意識せず、「いつも聴いているお気に入りの音楽」を聴くことにしています。いつも通りでいるために。


ちなみにリオの時に聴いていた歌手、バンドは3組。

クリープハイプ

高橋優

WANIMA

3組ともめっちゃかっこいい歌手、バンド。

今でも毎日聴く3組です。


その中でも今回勝負曲として紹介するのは、

高橋優 「花のように」

これ2012年リリースなんだ、知らなかった。

ちなみに歌詞はこちら↓

高橋優さんの歌は「笑顔」とか「笑う」っていう歌詞がやたら多いんですよね。それだけ「笑顔」を大切にされてる方で。

私自身も「笑う門には福来たる」とかを本気で信じてるタイプなので、聴きながら笑顔になれる本当に大好きなアーティストさんです。

ちなみに「笑」を集めた「笑う約束」というアルバムが最高すぎるので、是非聴いてみてください。

同時に、これは「初めて買ったCD」なのでそのお題にも参加しますね。大満足です。


「花のように」の歌詞は全部好きなんだけど、特に好きな歌詞を勝手に紹介します。

本音とは無関係な顔作る  そういうことにちょっとずつ慣れてきて 「お前も大人になったんだな」って 誰かの些細な一言に戸惑う

勝負曲っていうのとは少し関係ない歌詞だけど。

「大人」の定義に???ってなって戸惑う感じ。

愛想笑いができりゃ、悪くなくても謝れりゃ大人なんですか?って思ってしまう、お子様な私はこれだけでもうすでに泣きそう笑


心の中じゃ泣きたい時だってある だけど歯喰いしばって口角持ち上げて 笑っているんだ 花のように

はい、曲名来ました。

試合前のルーティンって決めてないんですけど、プールに一礼、飛び込み台に上がる前に笑顔を作る、ということだけは意識しています。

なので、この「口角持ち上げて」の歌詞のとき、召集所で口角持ち上げて笑ってます。まあ周りからしたらびっくりかもだけど、多分見てる人いないと思う笑

しかも、心の中で泣きたい時に歯食いしばって笑うわけです。まさに試合前の心境。


幸せになるための傷跡がまた 1つ2つと増えていくけれど 辛いことばかりは続かないから

この「幸せになるための傷跡」っていう、幸せになる前提の表現がたまらなく好きです。

優さんは幸せになることを絶対諦めないし、絶望の中にも希望があると信じて疑わないところがかっこいい。

クリープハイプとかsumikaの比喩表現って詩的で情景が浮かぶような、小説のような表現だと思ってて。それもとってもとってもかっこよくて綺麗なんだけど。

でも優さんのこの表現、比喩と言うより本心ストレートに表しました!みたいなのが彼の歌詞の好きなところ。

飾らないかっこよさは人間味を感じさせるなぁ。


いつだって幸せでありたいけれど  一概にそうとは呼べない日々を 心の限りに味わって

最後はこれ。

いつも幸せじゃいられないけど、そんな日々さえも噛み締めて生きていこうぜ!って私は解釈しています。

幸せも辛いことも、生きているからこそ味わえる感情なんだよなって、そんな当たり前だけど忘れがちなことを思い出させてくれる歌詞。

辛い時って自分に焦点当て過ぎちゃって、みんなは幸せなのになんで自分だけ…みたいに感じることあるじゃないですか。

でも優さんの歌って、人生良いことばっかりじゃないし、辛いし、泣きたいの堪えて笑ってるけど、でもでもやっぱり生きてるって素晴らしいんだよ。みたいな、誰もが感じる葛藤までもそのまま歌詞にしちゃってるんですよね。

夢は必ず叶うとか、世界は素晴らしいとか、逆に世界は腐ってるとか、そんな現実離れしたことじゃない。

どこまでもリアルに寄り添った上で希望を叫んでる。僕らは生きているんだぞって叫んでる。

とんでもなくかっこいい。価値観というか、目指したい幸せを指し示してくれるような、そんな高橋優さんの歌が私の勝負曲です。

この記事が参加している募集

#はじめて買ったCD

3,423件

#私の勝負曲

7,937件

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 あなたとの出会いに感謝です。 もしサポートしてくださったら、あなたの記事もご紹介させていただきます😊