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鳥取県大山町での数ヶ月間を振り返って

鳥取が大好きになりました。

美しい山、壮大な海、果てしなく広がる芝畑と砂丘、至る所に湧き出る温泉。その場所に暮らす人たちの温かさと、こだわりの深さに触れて、「自分ももっと鳥取県で生きていきたい」と思うようになりました。

海と桜が一緒に見れる、駅前の坂。
入道雲がきれいで、思わず車を停めてシャッターを切った、なんでもない場所。
どこまでも広がる芝畑と、目線よりも高い海。
めちゃくちゃ疲れの取れる温泉街。

地方移住や、地方での仕事は、「地方創生」という一言で括られがちです。
かつての世界一周のように、ある種流行りものとして、地方が注目されているように感じます。自分自身も、かつてそんな漠然としたイメージを持っていました。
「地方をもっと盛り上げたい」とても立派な志だと思います。

でも、地方の人がこの言葉を聞いたとき、どんなことを思うのか。

「元気な若者が来てくれた!」と喜んでくれるかもしれない。
もしかすると、まるで今はその場所が落ち込んでいるかのような、すごく余計なお世話な言葉に聞こえてくるかもしれない。

鳥取に来て、「地方創生」という言葉は、都会でのみ使われている言葉であることに気づきました。

確かに、地方の人口はどんどん減っているし、高齢者の割合も増えている。空き家は災害時に倒壊する危険があったり、周辺の景観を損ねる場合もある。お金もかかる。一次産業の担い手は減る一方。
決して、地方に暮らす人たちが、課題に感じていないわけではありません。

ただ、その場所には、それぞれが大切に守ってきた文化や、関係性がある。

一緒の空間で時間を過ごすことで生まれるアイデアや、お金ではなく、思いやりによって成り立っている。ありがとうとごめんなさいが循環している。
実際にプチ移住してみて僕は、その地域で暮らす人は、ステレオタイプな生き方を楽しんでいるように見えたのです。

「木星人」と出会える、ジュピタリアンヒルという森。

「古臭い」「だから若者が入りずらいのでは?」
そんな意見もあると思います。難しいルールに苦労したこともありました。

地方で暮らす人が求めているのは、
街を救う、革新的なアイデアを持った、救世主のような都会人ではなく、
「楽しいね」と言いながら、一緒になってその場所での暮らしを好きになってくれる友達のような存在かもしれない。

その場所ならではの温かさと、本当の魅力に触れるうちに、少しずつ「楽しいね」と言って輪に加わる人が増えていけば、きっとその場所はまだまだ大丈夫だと思います。

ぜひとも、その場所ならではの魅力を、自分の目で見て、自分の心で感じてほしいです。
まーしーが大切にしている、「出会い方が大事」という考え方がとても好きです。
僕は、鳥取県をもっと盛り上げていきたいとは思わないし、今盛り上がっていないとも思わない。ただ、もっとたくさんの人に、僕が大好きになった鳥取県を知ってほしいし、一緒に楽しんでほしい。鳥取の人たちが困っていたら、僕のできる限りの力でお手伝いしたい。日本に暮らす、地方を思う人たちが、そんな地域とできるだけ早く出会えたらいいなと願うばかりです。

ぜひ、ただ楽しむためだけに、地方へ行ってみてください!

そんなことを感じた、約半年。
これからは、これまで以上に鳥取を遊び尽くします!
sunsuntoでの3ヶ月間、本当に楽しかったです。ありがとうございました!

やまゆー

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