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Books_書評

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読んだ本の紹介記事をまとめています。 何かのお役に立てたら幸いです。
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#ちきりん

『自分の意見で生きていこう(ちきりん/ダイヤモンド社)』は、AI時代を生き抜くための教科書だ。

豊かに生きていくために海外に行くと、必ずといっていいほど感じることがある。 それは、「(日本人と比べ、現地の方々は)自己主張が強い」ということだ。 それはつまり、自分の「意見」を明確にし、かつそれを表明している、ということでもある。 ではなぜ、海外でそう感じることが多いのか。 日本では、自分の意見を明確にしたり、ましてや主張することが少ないからだろう。 背景には、日本の学校教育も関係しているのでは、と思う。 自身の経験を振り返ってみても、学校教育のほとんどは、 「正解があ

『自分の時間を取り戻そう(ちきりん/ダイヤモンド社)』を読んで、「生産性」とは何かを考える。

「このビジネスは生産性が高い(or 低い)な」 「もっと生産性を考えて仕事をしないと!」 たとえば会社の中でも、ごく普通にこのような会話が聞かれるようになった。 では、「生産性」とは何だろうか? 自分もあまり意識せずにこの言葉を使ったり聞いたりしていたが、突き詰めて考えてみると、イマイチよくわかっていない気がした。 その答えを明確に示してくれたのが、本書だ。 まず、次の一文に、本質がシンプルに凝縮されているように思う。 ・生産性とはあくまで「自分が手に入れたいもの」をい