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Books_書評

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読んだ本の紹介記事をまとめています。 何かのお役に立てたら幸いです。
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#メモ

『メモの魔力(前田裕二/幻冬舎)』は、人生を変える「科学」の本だ。

この世の中の事象がすべて、「科学的」と「非科学的」の二項対立だったとして。 「魔力」とはどちらだろう。おそらく、「非科学的」な方に分類されるのではないだろうか。 しかし、そのタイトルとは裏腹に、この本には「科学」に裏打ちされたエッセンスが詰まっている。 前田裕二さんの著書は前著『人生の勝算』も拝読し、そちらもすごく良い本という印象があった。 でも正直なところ、今作を最初に知った時は、その一見怪しげなタイトルに、しばらく触手が伸びずにいた。 それから数ヶ月の時を経て読んだ後、

『ゼロ秒思考(赤羽雄二/ダイヤモンド社)』を読めば、「頭が良い」「仕事がデキる」の本質がわかる。

「そもそも、大半の人は、どうすれば”深く考える”ことができるのかがよく分かっていない」 ドキリとした。この本の冒頭にある一節だ。 まさに自分のことだ、と感じたからだ。 子どもの頃から、「一生懸命考えているようで、実は何も前に進んでおらず、時間ばかりが過ぎていく」、という経験をよくしていた。 それを打破するための方法を、ずっと模索していた。 その答えが本書にあった。 冒頭部分で、次の一文のように端的に表現されている。 「考えを深め、心を整理する効果的な方法。年齢も