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ゼロから始める伊賀の米づくり〜新米兼業農家の記録〜

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2020年1月、三重県伊賀市の父の実家の田を継ぐことになった男の米作り1年目からの記録です。京都⇄伊賀の二拠点生活を送っている筆者が、家族の思い、地域の信頼に応えるべく、自然のま…
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2023年6月の記事一覧

ゼロから始める伊賀の米づくり47:中干しと、予期せず発生した伊賀の農家見学ツアー

中干ししている田んぼをパトロールする父から継いで4年目の田植えを5月に無事に終え、先日は中干し前の溝切りを行うことができました。 水を張ったままの田んぼの地中は酸素不足になり、化学反応によってメタンなどのガスが発生します。 これらのガスは稲の生育に影響するため、一度田んぼの水を抜いて土がひび割れるまで渇かし、根の生育を助ける『中干し』を田植え後1か月を過ぎたあたりから行いますが、その準備に、水を抜けやすくするのが『溝切り』です。 伊賀の我が家の畑では、昨年植えていて自然

ゼロから始める伊賀の米づくり46:梅雨の晴れ間の溝切りライダー

父から継いで4年目の田植えを先月、無事に終えることができました。 父が健在の頃は父中心の取り組みであった我が家の兼業米農家としての取り組みですが、私の代に代替わりして以降は、母や弟などと情報共有を行い、役割の明確化と必要な準備・アクションをそれぞれが連携し、担当しながら行えるようになってきました。 そのような形で、毎年5月連休に田植えを終えた後に行うちょっとした作業として挙がるのが『溝切り』です。 溝切りとは?溝切りは例年、田んぼの『中干し』を行う6月中旬〜後半までに行