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ゼロから始める伊賀の米づくり〜新米兼業農家の記録〜

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2020年1月、三重県伊賀市の父の実家の田を継ぐことになった男の米作り1年目からの記録です。京都⇄伊賀の二拠点生活を送っている筆者が、家族の思い、地域の信頼に応えるべく、自然のま…
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2022年7月の記事一覧

ゼロから始める伊賀の米づくり34:今年の出穂と、薬害、土地を守ることについて

今年の出穂を確認!前回、6月半ばからの溝切りの様子を記録にまとめ、 そして、その後の中干しを経て、 7月半ば、ついに今年の出穂を確認できました! こうして今年も、無事に穂が出てきてくれて、嬉しいです。 と、今回はそれだけでは終わりませんでした。 除草剤の被害?稲穂にダメージが何気なく畦道を眺めていると、どこか気になる点が見えました。 歩いていって近づいて見ると、なんと畦道が禿げているだけではなく、家の田んぼの一部の生育が明らかに悪い区画が現れています。 母に尋ね

ゼロから始める伊賀の米づくり33:溝切りの季節

前回の記録では、6月半ばに差し掛かった田んぼの様子をお伝えしました。 今回の記録では、梅雨時期に行うことになる「中干し」前の「溝切り」についてまとめたいと思います。 「中干し」は、一度、田んぼの水を抜くことで土と稲の手入れを行うことです。 水に浸された圃場は、酸素不足になり、メタン等の温室効果ガスを発生させてしまいます。 また、そのような温室効果ガスを生み出すだけではなく、様々なガスが稲の根にダメージを与えることもあります。 その際、水を一度抜き、田んぼの土にひび割