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愛する故郷

岩手銀行赤レンガ館

遅めの夏休みをとって、地元岩手に帰りました。
昔から家族とは喧嘩しがちで、一見そんなに仲良しではないのですが、年を重ねるごとに両親のことが好きになっています。

父はもう高齢で、あと何回会えるだろうと思うと涙が出ます。
とはいえ、すばらしい健康体。毎週ゴルフに行って、12歳年下の母と喧嘩する元気があるので、まだまだ元気でいてくれるんじゃないかな、と思っています。


今回の帰省で楽しみにしていたのは、盛岡八幡宮例大祭。
私が住んでいた学区には、いくつかの組があり、私は小学3年の時にさ組、小学6年生の時にめ組に出ました。

1996年 さ組

このお祭りは前夜祭を含めると4日間あり、本番3日間は終日盛岡市内を練り歩くため、参加すると学校に行けません。

でも、朝7時前に学校に行って、先生に挨拶したら出席扱いになるという、魔法のルールがありました。
街全体でお祭りを盛り上げ、楽しもう!というすてきな文化!

そんなこんなで、市内の小学校は、積極的に祭り参加を促し、クラスの半分がお祭りに参加してしまうので、お祭り期間は全然クラスに人がいないんです。
お祭り期間は、授業もすごく緩くて、山車の音がしたらみんなで外に見に行ってしまう。笑
(この非日常は、お祭りに出ていない側でも楽しい)

出る側が楽しいのはもちろんのこと、見に行く側も、山車が近づいてくるたび
「◯組だから◯◯ちゃんいるね!」
「あ、◯◯ちゃんいた!」
「◯◯ちゃーーーーん!!」
というやりとりをするのが楽しい。

盛岡八幡宮例大祭 @盛岡八幡

この山車にコンセプトをつけるなら
「会いに来てくれるお祭り」

家にいたら山車の音がして、家の近くまで来てくれる。太鼓、笛、鐘、そして「やーれやーれ」の掛け声が聞こえると血が騒ぐ。

盛岡の人たちの多くがそうなんじゃないかな。


寄付をしたお宅やお店の前には、ハナマルがついていて、音頭をあげてくれます。

例大祭が終わると、細い道路にはたくさんのハナマルが残る。
これもまた味があってよい。

八幡下り い組
大絵巻パレード前 岩手公園に集合

今回は、八幡下りと、大絵巻パレードを見ました。
出たことはあったけれど、ちゃんとこうして見に行ったことはなかったと思う。

すごく楽しかった。

自分が出ていた時も、たくさんの人が見に来てくれたり、手を振ってくれたりした記憶がある。あれから30年近く経った今も、わたしを含め、このお祭りを楽しみに、たくさんの人が道路に集まっていました。

「こうしてまた次の世代に受け継がれていくんだなぁ」と胸熱でした。

昔より山車は小さくなり、小学4年生からしか叩けなかった太鼓は、もっと小さい子でも叩けるように。
子どもが減ったり、お金が集まらなかったり、おそらくいろいろ悩みはあると思うけれど、負けずにこれからも続いて欲しいな、と心から思います。

勝手に盛岡タワーと呼んでいます

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