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あなただけのx10バーガーを探そう

はじめに

先日、I-N-Out Burgerが日本に1日限定で出店するという話があった。I-N-Out Burger は冷凍肉を使わない牛肉で人気を集めるハンバーガーチェーンでバーガーが美味い。遠い昔の話だが、カスタマイズの種類が多すぎて私にはよく分からず、友人に頼んでサイドのフルカスタムを頼んだらもはや味が分からなかった。さて、この会社は非上場で株式を買うことは出来ないが、今日は10バーガーの話をしようと思う。

x10バーガーとは何か

x10バーガー(テンバガー)とは、株価が購入時の価格から10倍にまで跳ね上がった株のことを指す。この言葉は、伝説的な投資家ピーター・リンチが著書『One Up on Wall Street』で使用したのが始まりだ。テンバーガーと言えば上場当初は時価総額が小さく、低位株であり、イノベーションによって後々大きく飛躍した企業が多い。しかし、株価が10倍になる銘柄がすぐに見つかれば全く世話はない。X10バーガー銘柄はどこで探せばいいのだろうか。最も効率よく幸運を手にするにはどんなアプローチが適切なのだろうか。

実はX10バーガーについて真面目に考察した記事は少ない。実際のところ、儲かる!イケてる!勝ち馬に乗ろう!そんな内容が多いし、タイミングによっては大変書きにくい。これまでも書いてきた通りふつうの人は時間と健康を味方にしなければならないのだから、僕は時間を圧縮して縦に金銭の価値を作ろうとする信用商いを否定している。そうすると投信に現物株そして不動産や債券ということになるが、投信は解説されすぎているので、まずはX10バーガーを切り口に現物株のことを書こうと思う。

カギとなる原則

どうか次のことを頭に入れておいて欲しい。

  • GDPの成長率とX10バーガーの出現率には関係がない

  • 総合指数が爆上がりしている市場ではX10バーガーが生まれやすい

  • 先進国ではやや業種に偏りがある

  • 市場成長率が高い国ではどの業種にもX10バーガーは存在する

  • 取引所には偏りがある

  • X10バーガーには3種類のパターンがある

  • 投機性の高い銘柄が含まれる

  • 出現率は期間によって大きく変化する

僕はこれまでも見知らぬ国や事業には投資しない、最低でも取引先の事業分野にあり、あなたが有力だと思える必要があると書いてきた。これは驚くべきことかもしれないが、AIや半導体メーカーだけがX10バーガーになるわけではない。たとえ北米であっても化粧品メーカーやベビーフード、飲料メーカーなど様々な事業でX10バーガー銘柄は存在する。少し絞り込めてきた気がしないだろうか。この確度を上げていきながら、あなただけが持っている視点を統合すれば、何かあたりがつかないだろうか。なお、それぞれの解説については長くなりすぎるので、今後銘柄を見ながら少しづつ書いていきたいと思う。

まとめ

年末ジャンボの1等が当たる確率は2000万分の1らしい。今回、ある市場の全銘柄を分母にX10バーガーの数を計算してみるとその割合は0.48%だった。アバウトに200分の1くらいである。つまり、X10バーガーが生まれる確率は年末ジャンボの1等に当たる確率の約100,000倍ということになる。ここであなたが200銘柄に分散投資するか、その洞察でさらに確度を上げていくか、それは自身の判断にゆだねたい。次回より、国ごとに特徴をとらえながら現在のX10バーガー銘柄について掘り下げていく。そこには必ず、次のX10バーガーを探すヒントがあると思う。

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