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CLS高知 2020初鰹編オンライン 舞台裏(Live中継運用編)

5月23日に開催した「コミュニティリーダーズサミットin高知 2020初鰹編オンライン」は、参加申込みが160名を超え、Twitterでのツイートが1500を超えてトレンド入りするなど、予想以上の盛況で終えることができました。

私はCLS高知実行委員会のLive中継担当スタッフとして参加しましたので、その視点からの運用についてこちらでご紹介したいと思います。

Live中継技術編は以下を参照ください。
https://note.com/yukataoka/n/ne9f7192258bd

当日のアーカイブ YouTube 動画
https://youtu.be/q0LvZABn73M

プロローグ

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CLS高知といえば、リアル高知を楽しんでいただくのも1つの醍醐味ですが、今回は緊急事態宣言の発令もありオンライン開催となりました。

とはいえ、オンラインでも高知の醍醐味をお伝えしたいということで、明神水産さん、二万匹さん、TOSACOさんにサポーター参加いただき、高知の食と酒のご提供が実現できました。さらに以下のように、開催前から皆さんに情報発信いただき、オンライン開催に向けての機運が盛り上がりました!

2週間の準備

ギリギリまで状況の推移を見て実施方法を検討したため、ライブ中継の準備を始めたのは開催日の2週間前ぐらい。さらに、今回のような本格的なオンラインイベント中継経験者が少ない状態でした。

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上の写真は5月10日に、初めて当日の高知の会場となった「あこ」で、東京と繋ぎライブ配信の試験を行ったものです。「あこ」はこれまで配信会場として実績があり、ネットワーク環境が整っていました。

当日は、PC1台構成でLive中継試験はできましたが、CPUとGPUの稼働率が100%に近く、本番は作業を分散しないと持たないと判断。負荷を分散して映像を合成するため、スイッチャーのレンタルを決めました。

幸いなことに、高知側の映像作成は会場である「あこ」を運営する NPO法人SOMA ITディレクター 杉尾 亮 さんに担当いただけることとなり、私は映像中継のみの担当に専念できました。

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スイッチャーは10日間レンタルで開催の9日前に届きましたので、そこから画像のフレームのデザイン、フレームへの映像配置、中継構成の試験を夜な夜な繰り返す日々。上の写真のような感じで8日間試行錯誤し、本番構成が完成したのはギリギリの前日でした。

一番のネックはレンタルした Roland VP-42H VIDEO SWITCHER の操作。映像知識が少しあっても肝心な映像合成は理解しずらい操作性に戸惑うなど、初めて操作する場合は余裕のある期間レンタルすることをお勧めします。今回は10日間レンタルにして正解でした。設定の詳細は後日公開する(Live中継技術編)を参照ください。

東京の映像編集を担当していただくビックビートの皆さんとは、本番の2日前に打合せを実施。ビックビートの皆さんは映像作成に慣れていて、東京の登壇資料の合成も担当いただけることとなり助かりました。

本番前の顛末

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当日は会場に12時集合、準備を開始し14時から事前リハーサル、15時55分配信開始の予定でした。

Live配信は PC3台、モニタ2台、スイッチャー1台、キャプチャーカード2枚 などを準備しましたが、運搬で音声用配線が壊れて使えない、会場に提供する音声出力機器を準備し忘れるなど、構成中に覆わぬトラブルに見舞われました。いずれも会場のものをお借りできて難なきを得たのですが、本番構成でのリハーサルは前日までに行い、各ケーブルは予備を準備しておくべきですね。

約15分遅れでリハーサル開始。予定していた1時間では終わらず、終わったのが15時30分過ぎ。本来はリハーサル後に処理が一番重いPCを30分間休ませるつもりでしたが、時間がなくそのまま本番に突入しました。

一方、高知会場とは別に東京会場のビックビートさんの準備は順調に進んだようで、流石です!その様子は以下のツイートを参照ください。

いざ本番

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本番直前の15時50分、突然スタッフのドラゴンさんが中継開始。15時55分開始を勘違いしたようで、私は「?」状態。Live配信音側の音をミュートにすべきを、慌ててzoomのマイクを遠隔でOFFにするなど、少しLive事故のような感じになりました。今から思えばフライングで5分早く開始する機転を利かせば良かった。(汗)

スタッフ不足のため屋外移動中継を1人で担当したのは、流石にハードルが高かったんですよね。ノートラブルで高知城、ひろめ市場、桂浜を中継したドラゴンさん、本当に良くやりました!

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15時55分に本番スタート。順調に推移していたのですが、東京と高知会場の2画面表示で、zoom映像の端が切れるトラブルを発見。もう設定変更はできないので仕方なくそのままLive配信を続けました。このトラブルの詳細は、後日公開する(Live中継技術編)を参照ください。

そしてトラブルに気を取られていると、高知のzoomのカメラOFFのタイミングが遅れてしまうミス発生。結果的には面白い映像になった感もありますが、、、。こちらもスタッフ不足で仕方ないのですが、zoomの管理、登壇資料の操作、背景フレームの切り替え、スイッチャーの切り替え、最終映像の確認、ライブ配信の確認などを2名だけで担当したのもミスを防止しずらかったと思います。

また、登壇資料が直前に届くなどで事前チェックができなかったため、重要な情報(QRコード)が表示しきれないなどのトラブルもありました。

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これ以外は、小さなミスはありましたが概ねLive中継はうまくいったと思います。

特にTwitterとの連携は順調で、特別対談で振られた友岡さんが反応された以下のTweetが流れるなど、これは成功だったと思います。

やはり、以下のような感想も素直に嬉しいですね!

Live中継終盤には、メインPCの連続稼働が6時間近くとなり、ぎりぎり稼働している感じで冷や汗状態でした。熱対策として、メインPCの下に放熱を促進するためアルミ板を置いていましたが、この微々たる効果だった対策があの状況では生きたのかもしれません。

また、事前に詳細な台本を作成し、司会進行をほぼオンタイムで進めてくれた実行委員スタッフ皆さんの尽力で、結果的にメインPCがダウンすることなくLive中継を完結することができました。

最後のシーンまで来た時は、安堵感と達成感から、思わず目の前のモニターを記念に写メしました。映像はアーカイブされているんですけどね。(笑)

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バーチャル懇親会

Live中継の後は spatial.chat で懇親会を開催しました!
https://spatial.chat/ 

残念ながら、私は後片付けでほとんど参加できませんでしたが、以下に様子がわかるTwitterのリンクを張ってみました。

で、21時半頃にもう終わっているかと思いつつ参加してみると、いつものCLS高知懇親会が続いていました。オフラインの終りより2時間早いですが、25時まで続いていたことをご報告いたします。(笑)

まとめ

今回のLive映像配信の運用ポイントを以下にまとめました。今後に少しでも活用いただけると幸いです。

・なるべく早くLive中継の進行や画面のフレーム構成を決める
・ネットワーク環境が良く、スペースに余裕のある会場を確保
・映像機器(特にスイッチャー)は早めに手配して操作に慣れる
・本番構成でのリハーサルは可能なら前日までに行う
・HDMIなどのケーブルは必ず予備を準備
・使い慣れたTV会議ソフトの利用でも油断なく本番構成で試験する
・映像作成、TV会議管理、Live配信など分業できる単位で担当者を設定
・登壇資料は事前にフレーム内で表示できるか確認
・PCなどの稼働率が高く熱を持つ機器は熱対策を行う
・TV会議控室への入室・登壇時間などを明記した台本を準備する

内容についてはTwitterにアップいただいた、おおつさんの以下のグラレコなどが参考になります。私も振り返りに活用させていただきます。

次回CLS高知は10月17日(土)開催です!

謝辞

高知の素材を届けるためにご協力いただいたサポータの皆さん。
・株式会社明神水産 さん http://www.myojin.co.jp/
・二万匹 さん https://www.facebook.com/nimanbiki/
・TOSACO さん https://tosaco-brewing.com/

会場と映像配信にご尽力いただいた皆さん。
・株式会社ビックビート の皆さん https://www.bigbeat.co.jp/
・NPO法人SOMA の皆さん https://www.nposoma.org/

個性光る鋭いディスカッションを展開いただいた登壇者の皆さん。
・長谷川 秀樹さん https://rockesta.com/
・小島 英揮さん https://www.facebook.com/hideki.ojima
・瀬戸 昌宣さん https://www.facebook.com/masa.seto
・野崎 浩平さん https://www.facebook.com/nozkoh
・和田 栄治さん https://www.facebook.com/profile.php?id=100006450828056
・横田 めいさん

そして、参加者の皆さん、実行委員スタッフの皆さん。

オンラインながら、素晴らしい場と時間を共有することができました。
ありがとうございました!

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