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歴20年のプロネイリストが教える。失敗しないネイルサロンの選び方3つのポイント

ネイルサロンに行ってみたいけど、「選び方がわからない」「相場を知りたい」「失敗したくない」などのお声を耳にすることがあります。

さらに、ネイルサロンに行かれる方は、ただ指先を綺麗に整えたいだけではなくて、サロンに行くことで自分を癒したり、非日常の空間でリラックスしたり、日頃の疲れを取りたいとお考えの方も多いはず。


特に、はじめてネイルサロンに行く方は、何を基準にサロン選びをすれば良いのかわからないと思います。

そこで、ネイリスト歴20年の私がネイルサロンを選ぶ際に「失敗しないサロンの選び方3つのポイント」をどこにも書かれていないリアルな視点でお伝えしていきます。

1.単価6,000円以下のジェルネイル提供サロンは選ばない


はじめてのサロン選び。


「失敗しても後悔しない価格で」と考えがちですが、あまりにも価格が安いサロンは注意が必要です。

「安いサロン」には必ず理由があります。

考えられる安い理由
・新店舗オープンのキャンペーン価格だから安い
・スタッフの技術が未熟な研修期間だから安い
・施術時間が短いから安い



一つずつ詳しく解説していきますね。


新店舗オープンのキャンペーン価格だから安い



キャンペーン時はもちろんお得ですよね。

この場合は次回以降の通常料金を確認してください。


その価格が6,000円以上の価格設定になっていれば適正価格の範囲です。


サービス、質、共に安定した技術を提供してもらえると予想ができます。


スタッフの技術が未熟な研修期間だから安い


研修期間のスタッフが対応するため、特別価格が設けられている場合もあります。

ここをチェック
研修期間のスタッフが対応する旨が記載されているか
・研修生が対応後にプロネイリストが確認に入るのか

なぜ安いかの理由が明確にされてて、施術後の対応まで明記されている場合は信頼が持てます。


研修中のスタッフだからと言って技術が著しく低いわけではないので、低価格で楽しみたい場合は活用するのも賢い選択ですね。


施術時間が短いから安い


最近は減ってきましたが、3,980円など低価格サロンが台頭していた時代がありました。


単価が低い分、短い時間で施術を行い、多くのお客様をこなす高回転サロンの典型です。


実はこの価格帯設定、ネイリストは疲弊して離職者を多く生み出しました。


3,980円を例とすると、約45分と短い時間の中でお客様のご案内からジェルのオフ、ジェルのカラーリング、お会計までの全てを行わなければなりません。(これは私のスクール卒業生さんの実体験です)


会計が終われば、次のお客様は既にお待ちになっている状態。


施術時間がオーバーしたら、それはネイリスト自信の技術力不足と捉えられるため、休憩時間が削られてしまいます。


1時間の休憩が30分に……ひどいときは休みなく働き続けることもあります。

それでも、お客様一人ひとりには精一杯のサービスと技術を提供して笑顔でご対応するのでお客様は気づきません。


単価が極端に低く、短時間施術のサロンはネイリストが精神を消耗しながら働くケースも考えられます。


「初めてだから」「安いから」という理由だけでお店選びをしてしまうと、本来癒されに行く場所でリラックスできない可能性も考えられます。

「安すぎない価格」はサロン選びのひとつの基準に加えていただきたいポイントです。

2.店内の写真はあるか?ネイル写真に加工はない?


最近はInstagram上でサロンを検索される方も増えてきましたね。


Instagramのようにユーザー数が多く、広告費をかけずに自店をアピールできるツールは小さなサロンの強い味方でもあります。

しかし、ネイルの写真は載っているけど、店内の写真が載っていないネイルサロンがとても多いです。


ネイルをするだけではなく、自分を美しくする場所でリラックスもしたいとお考えになる場合はサロン空間のチェックは外せないポイントです。

せっかく訪れたネイルサロン、想像していたよりも自宅感が強くて全くリラックスできなかった……とならない様に店内写真もしっかりと確認してサロン選びを行いましょう。

ホットペッパービューティorホームページをチェックする


ホットペッパーは必ず店内と外観の写真まで掲載されています。

「有料で広告が出せる経営をしているお店」という証明でもありますので、サロン選びの基準にもなりますね。

ホットペッパーがない場合はサロンのホームページがあると安心です。

ホームページに店内や外観の写真があればしっかりとチェックしていただき、自分が求める雰囲気のお店なのかどうかを見極めてください。


ネイル写真に加工はないか?


Instagramを見ているとネイル写真にキラキラや色付きフィルターの加工がされていることも多いです。

しかし、フィルターやぼやけた写真は、素敵な雰囲気にはなりますが、リアルな技術の確認が出来ないデメリットがあります。

ネイル写真で見るべきは甘皮の際!

加工写真の対策として、Instagramの写真は必ず拡大して見ましょう。


画像を2本指で広げてチェックです!

チェックポイントは次の2つ
1. 甘皮際まできっちり色が塗られているか、隙間が空きすぎていないか。
2. 甘皮の処理は適切にされているか。


技術に自信があるネイリストは写真を拡大して見られることを前提に写真を残しています。


更に横からの写真もあると表面に凹凸がなく、綺麗に塗られているのかがとてもわかりやすいので参考にしてください。

3.清掃と消毒は行き届いているか


ここをチェック
・サロン内すべてが掃除されていて清潔な状態か
・皮膚に直接ふれる道具、器具を未消毒のまま使い回しされていないか

サロンで使うテーブル、椅子、道具などすべてを清潔に保つことは、安心、安全にネイルサービスを提供するための基本中の基本です。

「サロンは綺麗で当たり前」と思われるかもしれませんが、どこまで徹底した清掃と消毒管理をしているかはサロンによって差があるのです。

清掃と消毒が行き届いているサロンを見極めるポイント

・ネイルサロン衛生管理士
・日本ネイリスト協会認定講師

これらの資格を持つネイリストが在籍しているサロンは清掃や消毒などの衛生管理を徹底していることが考えられますので、サロン選びの目安にしてください。


ネイルサロン衛生管理士・日本ネイリスト協会認定講師資格があるとなぜ安心なのか

日本ネイリスト協会認定講師は、ネイルの技術を正しく伝えられる講師であると同時に、ネイルサロン衛生管理指導員として講習を開催して衛生管理指導員を育てる立場でもあります。

画面越しではサロンの清掃状態などは確認できませんよね。ですから、「日本ネイリスト協会の認定講師」もしくは「ネイルサロン衛生管理士」が在籍しているネイルサロンは、それだけで安心と思っていただけるポイントとなります。



ホットペッペーやホームページ上で衛生管理について書かれているかをチェック

ホットペッパーやホームページに、『徹底した衛生管理』『衛生管理対策』を特徴の一つとして紹介しているネイルサロンもあります。


明記されているということは、衛生管理に自信がある証拠ですのでとても安心ができます。


歴20年のネイリストが教える 失敗しないネイルサロンの選び方3つのポイントまとめ

  • はじめてネイルサロンに行かれる方

  • 何を基準にサロン選びをすれば良いかわからない方

  • 爪を綺麗にするのはもちろん、非日常の空間で自分を癒しリラックスする時間を持ちたいと考えている方

へ失敗しないネイルサロンの選び方3つのポイントをお伝えしてきました。

POINT 1

単価6,000円以下のジェルネイルを提供するサロンを選ばない

あまりにも低単価のサロン選びは注意が必要です。
一定以上の単価のサロンを選ぶことで、技術、質ともに安定したサービスを提供してくださると予想することができます。


POINT 2

店内の写真とネイル写真のチェックをする

Instagram上でネイルの写真だけを見ていると見落としがちになるのが店内の様子です。
個人店は自宅の一室でサロンをしている場合も多く、非日常なリラックス空間を求める方は、来訪してからガッカリしないためにも店内の写真チェックは必須です。

ネイルの写真は拡大して甘皮周りのジェルの塗り方をチェックしてください。
✔︎ガタツキはないか
✔︎隙間が空きすぎていないか
✔︎分厚く塗られすぎていないか
パッと見のデザインで決めずに細部まで確認をして決めてください。


POINT 3

清掃と消毒は行き届いているか

ネイルサロンは、手と手、器具や道具も直接皮膚に触れます。清掃や消毒が行き届いているかは、訪れてみなければ判断がしにくい部分です。

そこで、ネイルサロンの清掃と消毒が行き届いている目安にしていただける2つの資格をご紹介しました。

ネイルサロン衛生管理士
・ネイリスト協会認定講師


さらに、ホットペッパーやホームページ上で衛生管理について明記しているサロンも信頼ができます。


以上、失敗しないサロン選びのポイント3つをご紹介しました。

デザインがかわいいから、家から近いからといった理由にプラスして、失敗しないサロン選びの参考にしていただけると嬉しいです。

指先の彩りは心まで潤いを与えてくれます。
ぜひ素敵なネイルライフを送ってくださいね。


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