「月刊少年ガンガン2022年1月号」雑観
どうも、月刊少年ガンガン購読歴18年の者です。
今でも毎月少年ガンガンを読んでいると話すと大抵の人に言われるのが、
「ハガレンだけ知っている」「ハガレンとソウルイーターは知っている」「流されて藍蘭島ってまだやってるの?」「ガンガンってまだあるんだ」この4パターンです。
ハガレンが終わって11年、ソウルイーターが終わって8年の時が流れましたが、周囲の認知が2作の終了以降まったく更新されていないわけです。この二枚看板があまりにも偉大だったことを踏まえても、なかなか厳しい現実……。
なので、今のガンガンを啓蒙すべく、面白かった作品についてささやかな感想をしたためていきます。それに、感想を書くことで読者アンケートも書けて、出し忘れ防止になるだろう的な。一挙両得ですね。
それでは早速、今月号のTOP3と、そのほか面白かった作品です。
1.黄泉のツガイ
ガンガンの唯一神、再臨というわけで、今月号はなんと言っても荒川弘先生の新作「黄泉のツガイ」ですよ。冒頭、和風ファンタジーのように見せかけて中盤から世界観をガラッと変える予想外の話運び、次々と人が惨殺されていく容赦の無さ、その中で世界観や謎を散りばめていく劇的な第1話。テンポ感が凄く良くてグイグイと引き込まれました。今後の壮大な物語や、激しい異能力者バトルを予感させる展開にすでにこの先が楽しみで仕方がありません。キャラクターの魅力的なビジュアルや、コミカルとシリアスの絶妙なバランスもさすがの荒川先生。月刊少年ガンガンの新たな伝説級作品の始まりに立ち会えて感激です。
2. 魔女の下僕と魔王のツノ
始まりがあれば終わりがある……。荒川先生の新たな伝説の幕開けとともに、7年8ヶ月にわたってガンガンを支えた名作の連載が完結しました。性別、種族、宗教、地位などあらゆる隔たりを超えた友情や愛情を描いたラブコメ&ファンタジーで、多様性が叫ばれる今の世の中だからこそ多くの人に読んでほしい作品です。数々の困難を超えて成長を遂げた登場人物全員がそれぞれの道を進み出した大団円エンドで、とてもとても良い最終回でした。ここ数年、異世界転生とお色気濃度が高まっていくガンガンにがっかりすることもありましたが、この作品があったおかげで購読を続けられたと言っても過言ではなかったです。もち先生、本当にありがとうございました。
3.僕の呪いの吸血姫
ダークファンタジーでありながらラブコメも展開されるハイブリッドヴァンパイア漫画の第6話。美麗なイラストによるアクションはダイナミックで、流血・欠損など痛々しいシーンも描かれますが、そんなシチュエーションの中で恋に燃える登場人物たちの狂気が良いです。金井千咲貴先生は2013年に連載していた「魔法使いの弟子が笑う時」のときから絵もストーリーも好きなので、この先もうまいことストーリー展開して人気連載になってほしいですね。
◆そのほか面白かった作品
○無能のナナ
第1話からとにかく展開が多く、状況が次々変わっていく作品ですが、またもや舞台が入れ替わり、次号から第3部に突入といったところ。2部はモエちゃんのおばあちゃんとのストーリーがなかなかいい話でしたね。これからどんな展開を見せてくれるのか楽しみです。
○FINAL FANTASY LOST STRANGER
ガンガンでしか出来ない唯一無二の異世界転生漫画。この作品だけでガンガンの異世界転生枠は十分なくらいです。絵もきれいですし、設定がFFをベースにしているだけあって練られていて、FFそのものに詳しくない私でも結構楽しく読めています。次話、ムキムキの自称デブモーグリが痛い目にあってしまうのか心配……。
今月は以上です。月刊少年ガンガン、今月は激熱でした。皆さんもこのビッグウェーブに乗りましょう。次号、2022年2月号は1/12発売です。
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等身大リラックマをいつか購入したいです。