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:はじち(沖縄の刺青)体験の道:

人生で、「刺青を刺す」なんてことが、あろうとは!
全く思いもよらなかった。
2週間前まで。
偏見や痛みを超えて、みえたものを書いてみる。

それは、突然降ってきた思い。
そう、インスピレーションだった。
10年以上の旧友がはじちを入れる彫り師、はじちゃーだってことは
ずっと知っていた。
その彼女に、8/8に自宅でした展覧会のDMの写真を飾ってもらった。
そのときから、すでにこの物語は始まってたんだろうな。

高知に住む彼女が、広島のイベントにはじちを刺しにくるとゆう。
「今しかない」ってなんで思ったんだろ。
わたしはじち入れたい!ってもう口に出してた。

それからずっと、どこに何を入れるか悩む。
まず大好きな温泉・銭湯には入りたい。
ゆえに隠せるところ。
そして、なんとなく入れるなら名前の「輝海」だなって。
そこまでわかってたが、そのまんまじゃあまりにダサい。
そしてはじちは、細かい彫りができないらしく。
彼女が入れるのは、名前や意味のある言葉を古代文字にすると
ゆうものだったが。
魂から惹かれる古代文字が、今の所ない。
そしてもちろん一生モノだから、一生その古代文字とおつきあいしたい!
ってのが、見つからず。
相談を重ね、出てきたのは。
「輝く海」をモチーフにするとゆう案。

ここまで出てきたので あとはその日まで何かアイディアが来るのを
待とうと 焦らず待つ。

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はじちゃーの彼女は6人の子の母!とゆう顔をもつ。
そのうちの4人の子たちを連れて、うちに泊まりにきて。
なんともスペシャルセッティングで、海で刺そう!ってことに。
が、子どもたちの動きで物事は変わっていく。
すぐに仲良しになったうちの息子と同い年の彼女の長男と次男が
遊びたおし、夕暮れの海では結局下書きだけとなった。
日が暮れても遊びやまない子たちを制することもなく、おだやかに
見守る彼女。
そんな私たちにご褒美のように、みんな生まれて初めて夜光虫って
ヤツに会える。
やっぱり、海が応える。
ありがとう海。

遅くに海から戻り、そっからごはん作ってわいわい食べてー。
もう10時やん。
今朝高知から出てきた彼女たち、もちろんお疲れ。
仮眠してもらい、身体を清めたり。
え?ほんま入れるんよね、今日。
なんて、緊張がきたり。
彼女はちゃんと起こさずとも、宇宙タイミングで起きた。

背術のときの写真を、何度も撮ろうと試みたが写真は取らず。
記憶に刻む。

9/4、11時から。
はじまる。

彼女のはじちは、自然そのもの。
機械彫りではなく、針でもなく。
使うのは柑橘の、高知のゆずの棘。
色とデザインの最終確認。
刺していく。
そう、刺青とは刺すのだ。
トントントンと、しかしそれは音もなく皮膚に刺さる。
え?こんな高速の動きなんやー。
ほんで、もちろん痛い。
ちくちく、ちくちく。
あぁこのデザイン、最後までいくん、むーりー!って
しょっぱな、かなりあきらめる。
「大丈夫?」と優しく声かけする彼女。
「最初は痛いけど、アドレナリン出てくるしなれるよ」って。
程なくすると、本当にアドレナリン(様!と言いたい。)が出てきた。
ボワーーー。
どんどん、何か胸元で高速に動いてる。。って感覚だけになる。

そうなると、言葉もぽろぽろ出てくる。
はじちの意味を問うわたしに答えた彼女の言葉。
「生まれ変わり!だよ、祈りそのもの。」
「ヒカリの道を歩いていけますように。」
その言葉に、親からもらった身体に傷をつけるって、よくゆうような
思いこみと少しの罪悪感はふっとんだ。

刺青の、痛みの波は出産に似ている。
痛みがくる・色を入れるためしばし休息・また痛みの繰り返し。
あぁ。
これはお産だ。
休息があるから、痛みをみれる。
こんな「痛み」に対峙する、経験が他にあろうか。
彼女は、お産の産む側と、産まれる側も体験できるよとゆう。
赤子との共同作業、出産。
まさに!
生まれ変わる。

こんなにも神聖な儀式の体験。
しかも名前を刺す。
そして彼女との信頼関係がほんまにものをゆう。
安心感がやってきて、身を任せる。

刺し終わったのは、午前2時すぎ。
今回「輝く海」の輝きのイメージをピンクの色を使い点々で
入れるはずだったのだが。
お互い長くて限界だし。
海の波のモチーフだけに留め、またぜひこの体験を味わいたい!
と、次回にすることになる。
そしてそれまでに、海だけのデザインを、初めてのはじちを楽しんで。
輝きを、自らの内から出せますように。

ありがとう。
ちひろちゃん。
刺し終わった安堵から出てきた、わたしのみぞおちに溜まっていた
話しをポツポツと話す。
みぞおちが最近ずっとカタイ。
そっとみぞおちに手をおいて、気功のようなお祓いのような施術をしてくれる。
すっと涙が落ちる。
なんか、ぬけた。
パッと手を離し、瞑想状態から戻ったちひろちゃんが
「あぁ気持ちよかった!」と言った。
こちらこそだと、また涙がでそうになった。

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本当にすばらしい体験だった。
そして、生まれ変わったわたし。
エネルギーが変わった。
ひととの接し方。
大気の圧の感じ方。
波動の受け取り。
息子との関係。
自分の内なる思いの見え方さえも。

ちひろちゃん
ありがとう!
わたしおめでとう!
祝福を。

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